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2019.08.08 (2022.02.09 One's Ending編集部 加筆)

遺品査定士とは?資格の取得方法や役割、仕事を解説

現代日本では少子高齢化が進んでおり、家族だけで遺品整理を行うのは難しく、業者に依頼する方が増えています。
しかし、たとえ遺品整理を業者に頼んだとしても、たくさんの遺品の中から価値のあるものを見極めたり処分の仕方を考えたりするのは、遺族にとって負担が大きいものです。
そんなとき、頼りになるのが遺品査定士。
今回は、遺品査定士の仕事や役割、資格取得の方法を詳しく解説します。

遺品査定士とは?

遺品査定士とは遺品の査定や買取に特化した専門家です。
遺品整理の需要が高まるなかで、遺品の査定や買取をしてほしいという依頼も増えています。これに対応できる専門知識を持つのが遺品査定士なのです。

遺品査定士は「遺品整理士認定協会」によって2014年から開始されました。
日本初の遺品査定に関する資格です。

 

遺品査定士の仕事内容

遺品査定士の仕事は遺族に寄り添い、大切な遺品を適切な買取業者に繋ぐことにあります。
仕事内容を具体的に解説しましょう。
一口に「遺品」といっても、その中身はさまざま。価値のわかりやすい家具や家電から、目利きでなければ本物なのか偽物なのかを判断しづらい貴金属・ブランド品・骨董品まで幅広くあります。
遺品査定士は、自ら遺品の価値を査定して買取を行ったり、各分野の専門家に繋げて適正価格での査定をもらったりしているのです。
遺品査定士が仲介することで、遺族はたくさんの買取業者に遺品を持ち込んで査定してもらう手間を省けます。

 

遺品査定士が誕生した背景

そもそも、遺品査定士はなぜ誕生したのでしょうか?
実は、遺品整理業者が増えるなかで悪質な業者によるトラブルも増加したことが一因なのです。
「独立行政法人国民生活センター」によると、遺品整理に関して以下のようなトラブルの報告や相談が寄せられています。

 

・まずは見積もりだけと思って依頼したら、契約を急かされた
・契約をキャンセルしたら、高額なキャンセル料金を請求された
・残しておきたい遺品を勝手に処分されてしまった

 

出典:独立行政法人国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル

また、遺品整理のなかで行われる遺品の買取についても、さまざまな不安の声が聞かれます。

 

・本当に適正な価格で買取されたのか不安
・急に家にやって来た業者に半ば無理やり買い取られてしまった
・大切な遺品なのに雑に扱われた

 

悪質な業者の放置は、業界全体の評価を下げてしまいます。
そうした流れを受け、遺品をしっかり査定して適正基準で買取できる遺品査定士資格の運営が開始されたのです。

 

遺品整理士との違いは?

遺品整理士は、名前の通り遺品整理に特化した専門家です。
遺品整理士はドラマや映画でも題材になることが多いので、ご存じの方が多いかもしれません。

 

具体的な仕事は、廃棄物・リサイクル品・供養するものなどに遺品を仕分け、法律に則って処理をします。
重要書類や貴重品などの捜索も仕事の1つです。
分別や廃棄物処理に関わる知識を生かし、清掃業者や寺院などと連携しながら仕事を進めます。

 

遺品整理士も遺品査定士と同様に、遺品整理士認定協会が催している講座を修了したうえで、認定検定に合格することで得られる資格です。

 

遺品査定士になるには

遺品査定士になるためには、次の手順で認定を受ける必要があります。

 

1.一般社団法人遺品整理認定協会に入会金25,000円を支払い申し込む
2.協会から教材が届くので、最大2ヶ月間学ぶ
3.学習した内容を踏まえ、レポートを提出する
4.合否の通知が届く
5.7,000円(2年間)の会費を支払い、認定証書を発行してもらう

 

その他の詳細については一般社団法人遺品整理認定協会の公式ホームページをご覧ください。

 

一般社団法人遺品査定士認定協会

 

遺品査定士の役割

遺品査定士の役割として、悪質な業者から依頼主を守るというものがあります。
遺品整理の依頼主は、配偶者を亡くして遺品の処理に困っている高齢の女性が多い傾向です。
また、悪質な業者によるトラブルの被害者の67%が女性という報告があります。
遺品査定士は、高齢者や女性といった社会的に弱い立場の方にも安心して仕事を依頼してもらえる存在です。
そして、適正価格の買取をし、依頼主に還元することを大きな目的としています。

 

依頼主のなかには「家の中に価値のあるものは何もない」という方がいらっしゃいます。
しかし築30年の一軒家で10万円ほどの買取額が期待できる場合もあるといわれています。
また、アパートの1室でも買い取れる遺品は必ず1つ以上はあるのです。

 

昨今では、遺品整理と同時に査定や買取を希望する方が80%以上を占めています。
価値があるかどうかわからないけれど、とりあえず確認したいという思いがあるのでしょう。
買取可能なものが多ければ多いほど遺品整理にかかる料金を軽減することができます。
処分費用を20~30%ほどカットできれば、遺族に大きなメリットをもたらすのです。
遺品をより高額で買取できるように、遺品査定士にはアンティーク品や骨董品などの高額な品物を見つけ出す能力がもっと求められていくでしょう。

 

遺品整理士と遺品査定士が在籍する業者を選ぼう!

残念ながら、今でも遺品整理業者関連のクレームは報告されています。
しかし、「遺品整理士」と「遺品査定士」が両方揃った業者を選べば、トラブルを回避できる可能性が高くなります。
この2つの資格を保有しているということは、遺族の代理人として遺品を丁寧に扱ったり、意向を確認しながら適正価格で買取をしたりできる人物であることの証明だからです。
また、契約後や買取後もクーリングオフ制度が適用になります。少しでも不安があればキャンセルできることを覚えておきましょう。

 

当社ワンズライフは2つの有資格者が在籍しています。ご相談・現地お見積り無料。24時間受け付けています。お気軽にお問合せください。

 

※尚、当社では買取のみのサービスは行っておりませんので、ご了承ください。

 

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この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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