
東京都墨田区にある鉄筋コンクリート造りアパートの3階で、亡くなってから3週間は経ってから発見されたというところの特殊清掃のご依頼です。
これから夏に入ると特殊清掃の仕事が増えてくる季節となります。
墨田区は隅田川花火大会があってこれから沢山の人が浅草やスカイツリーに来る季節です。
華やかな催しものがある反面、先日のニュースでもあったように都営アパート内で親子の高齢者が食事に困り、餓死してなくなってしまうケースや熱中症で亡くなってしまう人が増える季節となってしまうのも事実です。
今回の特殊清掃は管理している不動産屋さんからのご依頼でした。
遺品整理は済んでいる状態でした。
ワンズライフでは遺品を運び出すときに廊下・エレベーターなどに臭いが広がってしまうので、体液の除去と消臭は行ってから遺品の搬出を行います。
片づけを行った業者さんはかなり臭いには苦戦されたのではないでしょうか。
管理会社さんは、通常お抱えのリフォーム業者さんがいますので、まずは床の上の体液の除去をしてくださいとのことでした。
亡くなっていた場所が床フローリングの上で壁際だったので、壁の巾木の下から体液が流れ込みほぼ床下まで行ってるのに違いないと思われますので、流れ込んだ体液は全て除去してから消臭をかけないといけないため、どこまで体液が流れ込んでいるか調べるために一部だけでも良いので床を剥がしてみてほしいとお願いしました。
床を切った状態で再度現地に伺ったところ、やはり巾木の下から床下の根太組みまで、体液が流れてしまっていました。この部分を、体液からの感染の恐れもあるので一般の大工さんに解体させるわけにはいかないので、体液のついてしまっている部分を撤去することの了承をいただいてから、施工いたしました。
床下の下地組を無造作に撤去してしまうと、壁の方まで傷つけて余計な費用が発生してしまったり、後の補修に手間がかかるようになってしまったりします。
ハンマーで解体撤去したりするのはもってのほかということになります。新たに床を貼った後、床鳴りがするようになってしまったという事態にもなることがあります。
このように特殊清掃を担当する方には、全部解体ではなく一部解体の場合補修をするときのことも考えて施工していただきたいものです。
ただ、そういったことは経験がないと難しいため、建築の経験者が行ってほしいと考えます。
体液のついている場所の撤去が終わると、やっとオゾン消臭器を稼働できます。
今回は3日稼働させます。