
横浜市鶴見区の会社の社宅に30年以上住んでいた方が病のために病院で亡くなりましたので、その方のご自宅を整理させて頂くことになりました。
天涯孤独の方でしたので、会社の経理事務管理の方からのご依頼でした。
先代社長の頃からの社員さんだったようですので、小さいころからよく知っているといわれてました。
部屋は婚姻経験のない男の方の一人暮らしの部屋ですので、趣味と女性を求めるものが多くある部屋です。
親族の方らしきご位牌もありましたので、趣味のものの中から思い入れの深そうなものと一緒にご供養させていただくことにしました。
それと眼鏡や入れ歯などの生前よく身に着けていたものなどもご供養させていただきます。
リフォームにあまり予算を掛けずに別の社員の方を住まわせるということですので、少しでも次の方が不快な思いをしないように念入りのお掃除もさせていただきました。
壁のビニールクロスや床のクッションフロアなどは、汚れが浸み込んでしまうことが多く、洗浄では落ちないので表面の洗浄と艶出しのみにさせていただきましたがそれでも精一杯させていただきましたら、不快感は消せたと思います。
管理の方からもここまでやっていただければ「遺品整理の相場や費用もよく分からないままご依頼いたしましたが、ここまでやっていただけなら満足です!ありがとうございます。」といっていただけました。
作業終了後のお引き渡しの際にその方が、「今回の作業に立ち会わせていただいて非常にありがたかったです。とても考えさせられるものがありました。自分の身の回りを引き締めて、整理を始めたいのと自分が死んだときにいかに遺された人に迷惑を掛けずに済むように準備をしておかなければいけないかの大事さを知ることができました。」という言葉をいただけたのです。
遺品整理業者をしている意味がそのことだと思っています。ご依頼いただく方に生前にしておかなければならないことを伝えていくことこそ遺品整理業者たる所以だと思っています。
遺品整理をして、家財を搬出することなどは遺品整理専門業者でなくてもできることなのかもしれませんが、これからかは生前準備の大事さをこれからも伝えていきたいと思います。