
地元、横浜・川崎の遺品整理士の鈴木です。
前回の続きになりますが、女性の遺品整理士が必要なのは、遺品整 理作業に立ち会われるご遺族様のケアをしていただくことに尽きると思っています。
女性のスタッフというと、 ”きめ細かなサービス”とか、”女性ならではの視点”とかというイメージですが、果たして具体的に何、と聞か れるとすぐにはそれが何なのか出てきません。
我々男性には、実際に一緒に作業してみないとわからない部分でし た。
でも、やってみるとこの遺品整理という作業にこそ、女性が必要な業種であることが、わかってきます。
男性スタッフのみの遺品整理ですと、期待以上の”早さ”、”きれいさ”、”依頼に対しての忠実さ”といったところ に、プロの仕事の満足感を感じていただいております。
しかし、ご依頼人様の心のケア(特にお立会いが女性だっ た場合)については、納得いくものであるかがフォローされていないというのが、現状です。
故人様ご本人とのお 別れというのがお通夜やお葬式で、式の後の会食で故人様の思い出などを分かち合うわけですが、遺品整理では故 人様の身の回りの品・思い出の品とのお別れをすることになるのに、今まではただ黙ってそういったもの達が運び 出されるのを見てるだけでした。
そこに女性の遺品整理士が故人様の生前の思い出のお話し相手になり、残したほ うが良いもの、残しておいても荷物になってしまうだけのものなどの形見分けの相談や、男性の手で扱ってほしく ないものの仕分けをしたり、女性特有の所有物(化粧品や和服など)の見識を述べたり、ということをしてもらう ことで、遺品整理作業に立ち会われた女性からは「女性のスタッフに来てもらって本当にありがとうございました 。」と言っていただいております。
お立会いが男性の場合でも
「現場の雰囲気が柔らかくなり、話しかけやすい 。」などの、感想をいただきます。
もちろん「ちゃんと、やることやってさえくれればどちらでもかまわない。」 と言われる方もいらっしゃいます。今のところは、性別を分けなければ半分以上、お立会いが女性の場合は100 %の確率で、女性スタッフにご満足頂いております。
しかも、ご紹介いただいた先でも、女性スタッフを入れてほ しいと言われております。われわれは更に女性
スタッフの採用・育成に力を入れていく所存です。