
今回、我々ワンズライフにご依頼があったのは、神奈川県横浜市西区にあるタワーマンションでの生前整理です。
横浜の夜景を見渡せる一望できるいわゆるタワーマンションです。
けして小さくはない会社を経営する社長さんのお部屋の片付けです。ゴミがいっぱいでもうどうにもならないから、売ってしまって別のところに住む、というものです。
40㎡ほどのマンションに50㎥ぐらいの廃棄物がありましたので、ほぼ床は見えません。
おそらく最後の方はきっと別のところに住んで、このマンションには帰ってなかったんじゃないか、と思われました。
なぜこのような現状にまでなってしまったのでしょうか。
想像すると、一人で住んでいて仕事などが忙しいと、ゴミ箱に捨ててあるゴミがいっぱいになっても、いっぱいになった日とゴミ出しの日が違ったりすると「次回でいいや。」という感じになって、ゴミ箱から少々あふれてもそのままにしてしまう。
それが寝室・書斎・リビング・台所・トイレ・洗面所・お風呂と広がっていき、それぐらいになるともう毎日目にしている光景なので、慣れてくる。そうするとどんどん増えていくばかりです。
なぜそういう”動画”が目の前に現れたかというと、一見ゴミだらけに見えるようですが、ペットボトルならペットボトルである程度分別されていて、それが山になっているからです。
一部屋ごとに巨大な”ゴミを分類して捨てられるゴミ箱”になっているのです。
だらしないと思われるかもしれませんが、本当はこの方はすごく誠実な人なんだろうなと思いました。実際、会社は優良企業として成功しているそうですから、間違いないでしょう。
それでも、ゴミ貯める方は年月をかけて貯めてるわけですから、大変とは思っていなかったでしょうが、人となりや遺品整理士としてもこれを片付けるのはちょっと大変です。
今月、お手伝いをさせていただきます。このように残されたものや遺されたものからは、その人の人となりや生活ぶりが顕著に感じ取れます。
自殺や孤独死をされた現場で、お立会いに遠いところからご遺族の方などには、そのようなこうなった経緯を自分が感じた範囲でお伝えすると、しみ入っていただけるようで一緒になって涙してしまうこともあります。
今回は、そういった現場に比べれば、もっとアッケラカンとしたものですので、頑張ります。