
神奈川県川崎市のケアマネージャー様から、遺品整理の見積りのご依頼をいただき伺ったところ、孤独死をされた部屋でした。
部屋はごみ屋敷の様相を呈しており、2LDKの奥の部屋でごみの上で亡くなっていたそうです。
そのケアマネ様は、多くの方にすごくよく働きかける方で、心配な方には毎日のように通われる方なのだそうです。
そのおかげで、今回部屋の中で孤独死をされていたにもかかわらず、その方が訪問した際亡くなって数
時間というところで、発見できたというものでした。
呼び鈴などを押しても応答がないので、大家さんと一緒に合鍵を持っていって鍵を開けたところ、横たわって動かない故人様を見つけたので、警察と消防にすぐ連絡し、来てもらったということでした。
なにしろ、うず高く積まれたごみの上で亡くなっていたので、警察の方も文字通りひき釣り出したんだそうです。
第一発見者は、警察での事情聴取で聞かれることがたくさんありますので(事件性があるかどうかという判断をするときに、第一発見者も疑われるので。)、神奈川県川崎市だけではなくなるべくなら、一人で第一発見者にならないようにされた方がよいと思います。
この方はよく大家さんに鍵だけ借りに行くのではなく、すごく冷静に大家さんにも来てもらったものだなと、感心致しました。
善意の第三者同志ですので、証拠能力は高くなりますから良いことでした。
話を聞きますと、故人様は地位も名誉もある方でしたが、奥さまとの離婚を機に子供たちからも離れてしまってから、変わってしまわれたようです。
元プロ野球選手の清原和博氏が薬にはまってしまった原因もこの方と同じ寂しさからと報道されていましたが、「古池や・・・・・」の句にもあるように、大勢いて賑やかだった家庭が急に一人になり静かになってしまうと、結婚前に一人でいたころの静けさの何倍もの寂寥感に襲われるものなのでしょうか。
それから生活が荒れていってしまわれたようです。
つくづく人は一人では生きていけないものなのだと思わされました。
こちらの案件については、相続問題に絡んだ続きをまた書きたいと思います。