2020.10.12
失敗しない遺品整理業者の選び方(番外編)
遺品整理業者は全国に数多く存在し、インターネットで「遺品整理業者」と検索すればたくさんの検索結果が出てきます。
そのため、遺品整理を検討されている方々から「会社の数が多すぎてどこにするか迷ってしまう」というご相談を多数いただきました。
遺品整理業者を選ぶ際に比較サイトやまとめサイトを利用する方は多く、中にはまとめて一括見積りが取れる便利なサイトもあります。
しかし、料金の安さだけで選んでしまうと満足のいくサービスを受けられなかったり、後でトラブルに巻き込まれたりするかもしれません。
また、多くの比較サイトでは、掲載料や成果報酬が運営会社に支払われる仕組みのため、その分が料金に加算される又はサービス内容を限定されるのではといった懸念が全く無いとは言い切れないというのが現状のようです。
そこで今回は、比較サイトで遺品整理業者を探す時の注意点と、業者選びに失敗しないコツをご紹介します。
比較サイトで遺品整理業者を探す時の注意点
比較サイトを利用して遺品整理会社を探す時は、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
ここでは「料金」「サービス」「業態」の3つに焦点を当てて注意点を解説します。
①相場よりも料金が安すぎないか
各サイトで表示されている料金設定を確認すると、相場よりも極端に安い会社を見かけることがあります。
しかし「安いから」という理由だけで即決するのは辞めた方が良いでしょう。
理由は、実際には追加料金がかかり、表示されている料金以上の費用を請求される可能性があるからです。
遺品整理では、料金をめぐるトラブルがたびたび起こっています。
比較サイトで相場よりも安い会社を見つけたら、必ず相見積もりを取って、それぞれの会社のサービス内容を比較してみることが安心です。
また、トラブルを避けるためには、あらかじめ料金の相場を知っておくことも大切です。
以下に、遺品整理会社に作業を依頼した時の料金相場の目安一覧にしてまとめました。
お部屋の間取りや作業員の人数、遺品の量等で金額は大きく変動します。
下記の表はあくまでも「目安」として参考程度にお考えください。
遺品整理会社の一般的な料金相場の目安
間取り |
料金の目安 |
1K |
35,000~80,000円 |
1DK |
55,000~120,000円 |
1LDK |
70,000~200,000円 |
2DK |
110,000~250,000円 |
2LDK |
140,000~300,000円 |
3DK |
170,000~400,000円 |
3LDK |
190,000~400,000円 |
4LDK |
250,000~600,000円 |
特殊清掃を依頼した場合
特殊清掃は、血液や体液、腐敗物の清掃や消臭が必要となるため、作業内容ごとに料金が分かれているのが一般的です。
下記の表は、特殊清掃を依頼した時の作業料金の目安です。
臭いの強さや遺体の腐敗具合等によっても金額が変わるため、こちらも参考程度にお考えください。
作業内容 |
料金の目安 |
床上の特殊清掃 |
30,000円~ |
浴室の特殊清掃 |
30,000円~ |
消臭剤・除菌剤の散布 |
10,000円~ |
畳の撤去 |
3,000円~ |
作業スタッフの人件費 |
20,000円~ |
②求めているサービスを提供しているか
遺品整理会社のサービス内容は会社によってさまざまです。
例え料金が安くても、サービス内容や対応する社員のマナーや振る舞いなどが自分の希望するものとずれていれば、満足度の低い結果になってしまうかもしれません。
インターネットや比較サイトで良さそうな会社を見つけた際は、その会社が提供しているサービス内容やどのような会社なのかをしっかり把握することも重要です。
遺品整理が初めての方であれば「どんなサービスを依頼できるかわからない」という方もいるかもしれません。
そこで、参考として遺品整理ワンズライフで依頼できる基本的なサービスをご紹介します。
〈遺品整理ワンズライフの基本的なサービス内容〉
・無料見積り
・貴重品と搬出品の仕分け
・積み込み
・養生作業
・原状回復作業
・室内や水回りの清掃
・合同供養
・回収品のリサイクル
※上記は基本料金に含まれるサービス
・買取り査定
③遺品整理を得意とする業者であるか
遺品整理を行っている会社の中には「不用品回収」や「ゴミ屋敷清掃」等をメインとするところもあります。
比較サイトでは「遺品整理サービスを扱う会社」を一覧で紹介していることが多いため、業態についてもしっかり確認しておきましょう。
下記に業態ごとの特徴をまとめましたので、インターネットで遺品整理会社を探す際の参考にしてみてください。
【遺品整理専門業者】
亡くなった方のお部屋の片付け全般を代行してくれる業者です。
遺品はもちろんのこと、故人が使っていた日用品の中から必要なものと処分したいものを仕分けする作業や、遺品や貴重品の捜索作業も行ってくれます。
さらに、思い出の品や捨てづらいものは仏壇に手を合わせて供養してもらえる等、故人の遺品を大切に扱ってもらえるだけでなく、様々な要望に応えることができるのが大きな特徴です。
ご遺族の方は安心して遺品整理を任せられます。
【特殊清掃業者】
亡くなってから発見されるまでに時間がかかってしまった方の遺体の痕跡を取り除き、原状回復作業を行う業者です。
必要に応じてハウスクリーニングや修繕も可能となっており、いたるところまで綺麗にしてもらえて安心です。
なお、特殊清掃と遺品整理の両方を得意とする会社も存在します。
【不用品回収業者(リサイクル業者)】
不用品の回収やリサイクルをメインとする業者です。
お部屋の中にあるものを「遺品」と扱うか「不用品」と扱うかは会社ごとに異なります。
仕分け作業や遺品捜索は別料金で行ってもらえる場合もありますが、回収のみを行う会社がほとんどです。
家財の種類によっては家電リサイクル法に沿って正しく処分しないといけないものもありますが、まとめて引き取ってもらうことも可能です。
また、価値のある家具や家電があれば査定や買取を依頼することもできます。
【ゴミ屋敷清掃業者】
部屋中のゴミを回収し、きれいに清掃してくれる業者です。
遺品整理だけではなく、生前整理でもよく利用されます。
不用品の回収だけでなく、掃除も合わせて依頼したい方に適していると言えるでしょう。
例えば、価格を抑えたい場合は買取に強く、リサイクルが得意な会社を選ぶという方法もあります。
必ずしも遺品整理専門会社が良いというわけではなく、自分の要望に合わせて適切な会社を選ぶことが大切です。
【プロもおすすめ】遺品整理業者選びに失敗しない方法
まず、遺品整理業者を選ぶ際に確認しておきたい基本項目は以下の通りです。
・「遺品整理士」の資格を持った知識豊富なスタッフが在籍している
・一般社団法人遺品整理士認定協会の「優良認定」を受けている
・現場の状態を確認して正確な見積りを作成してくれる
・電話やメールの対応が丁寧
・「古物商許可証」を所持している
こちらの内容の詳細は、以下のコラムで詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
【関連記事】遺品整理の業者選び プロが教えるオススメの選び方
さらにここでは、比較サイトを利用して遺品整理会社を選ぶ時のポイントを解説します。
気になる業者があればホームページを検索してみる
遺品整理会社をインターネットで探す時に一番安心で失敗しない方法は、比較サイトやまとめサイトで気になった会社があったら、その会社のホームページを改めて検索して確認することです。
サービスや料金の詳細が確認できるほか、その会社の企業理念についても見ることができます。
業者の実績や口コミを確認する
遺品整理会社の選び方に悩んだ時は、その業者の実績や口コミを確認してみるのもおすすめです。
口コミにはお客様の率直な意見が書かれているため、時には批判的な内容があるかもしれません。
たとえ悪い評価があったとしても、お客様の声を真摯に受け止め、丁寧な返信をしている会社は信頼度が高いといえます。
見積りは直接業者に依頼する
比較サイトやまとめサイトで気になる会社を見つけたら、その会社のホームページから直接フリーダイヤルに掛けてみると良いでしょう。
理由は、遺品整理会社によっては「下請け」の会社を利用しているケースがあるからです。
例えば「A社にしよう」と考えて比較サイトに電話を掛けたとしましょう。
しかし、実際の見積もりや作業は、A社の下請けであるB社が行うことがあります。
下請け会社が仕事を代行すること自体は何も問題ありませんが、比較サイトに記載されていたサービスが受けられなかったり、料金が異なったりする可能性もあるのです。
作業後のトラブルを避けるためにも、見積りを依頼する際は直接会社に電話をすることをおすすめします。
まとめ
比較サイトやまとめサイトの運営元は、実際に遺品整理作業をする会社とは別の企業や団体である場合がほとんどです。
掲載されている内容が正しいかどうかは、それぞれの遺品整理会社のホームページで確認したり直接電話で問い合わせたりして判断し、賢く情報を集めましょう。
人生で遺品整理に関わる機会は限られています。数少ない機会だからこそ、業者の適性を見極め、満足できる遺品整理にしたいものです。
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