母の着物がたくさんあるのですが…

着物の遺品整理も実際のお見積りの際によくお問い合わせいただきます。母が遺した着物を搬出したいのですが、買い取ってもらえますか?というご相談ですね。一着二着なら形見わけとして手元に残しておくことも考えられますが、着物でいっぱいの箪笥が2台、3台とある場合はどうしたらよいか途方に暮れてしまうのも当然のことかと思います。また着物を出した後の箪笥も搬出したい場合も。

ワンズライフは古物商免許を取得しており、社員全員が遺品整理士であり同時に遺品の買取りの査定士でもありますので安心して、着物の買取りとお気持ちの整理の両方をお任せいただけます。

お客様によってはご自分で着物の買取業者を探して搬出される方もいらっしゃいますが、その後のお話しをうかがいますと、少しでも高く売れる業者を何社も問い合わせているうちに「大切な人が遺していった着物」というよりは「市場で売れるかどうかの品物」といった視点になってしまい最後は精神的に疲れてしまったという方もいらっしゃいます。

遺品整理では全ての品物を一つ一つ目視しながら仕分けをしていきますので、とくにお着物の場合は母と娘の思い出を聞かせていただくことも多いです。そうやって整理していき箪笥いっぱいの着物からご依頼者様も忘れていた故人様との思い出の一着を発見できたときの喜びは、遺品整理士としてもお役に立てた実感を感じさせていただく光栄な瞬間です。

実はわたくしの母(80代)は俳句を50年近くやっておりまして、60代後半まで句会に出かけるときはよく着物を着ていました。もちろん入学式、卒業式も着物でした。実家にも着物用の大きな箪笥が一台あり、そこには何十着という着物が母の想いと共に保管されています。このブログのカバー写真で着ている大島紬も母から譲り受けた一着です。他にも母との思い出の着物は何着かありますね。

私自身も結婚式やお呼ばれにはよく着物を着ることもあり慣れ親しんでおりましたので、まったくお恥ずかしいのですが、ご依頼者様の目に浮かぶ涙に思わず自分と母を重ねてしまい、一緒に涙してしまうこともあります。この仕事は人を癒す仕事でもあると感じています。

着物は留袖、色留袖、振袖、訪問着とそれぞれの用途や着ていく先の格付けによって着用マナーやルールがあります。そして買取り価格に大きく関係してくるのが素材なんです。着物の素材には正絹(しょうけん)の他にも麻や木綿、ウール、ポリエステルなどがありますが、正絹は一番格が高いとされています。

正絹は絹100%という意味で、本絹(ほんけん)または純絹ともいいます。正絹の着物は格が高いので価値があり、高く売れることがあります。絹は繭からとれる繊維で特徴は柔らかく軽く、吸湿性通気性に優れていますが水に弱く、変色や日光による変色などの弱点が買取り価格に影響する特徴といえるでしょう。

遺品整理で着物の査定をさせていただく際に、たとえ正絹の訪問着であっても、四季を通じてジメジメとした梅雨がある日本の気候では、箪笥にしまいっぱなしの着物は変色したりカビが生えたりしているのが残念なことも多いですね。また時代により求められる流行りの柄があったり、逆に家紋が入っているものは値段が付けられなかったりすることもあります。

ワンズライフでは着物の買取専門業者様にもご協力いただき、少しでも値段をつけられるものについてはお客様へ還元できるよう企業努力をしております。

着物という人の「想い」が強く出る遺品も遺品整理ワンズライフに安心してお任せいただきたいと思います。