ゴミ屋敷からの引っ越し 片付け方と業者依頼のポイントをご紹介のイメージ画像

2021.12.15

ゴミ屋敷からの引っ越し 片付け方と業者依頼のポイントをご紹介

家の中に不要なモノが溢れかえっていたり、家の外にまでゴミが溢れ出ていたりする状態の家を「ゴミ屋敷」といいます。
ゴミ屋敷の状態になると住んでいる本人の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、周囲の環境にも影響が出てくることがあります。
すでに自分ひとりでどうにかできる状態ではないのであれば、プロの業者に依頼して片付けてもらうなど、1日でも早い対策が必要です。

今回は、ゴミ屋敷状態になってしまう背景とともに、実際にあったゴミ屋敷の事例や片付け方、業者依頼時に重視したいポイントをご紹介します。

ゴミ屋敷になってしまう背景

ゴミ屋敷状態になってしまう背景のひとつには、通常の日常生活を送るうえで必要な行為を自ら放棄してしまう、いわゆる「セルフネグレクト」があると考えられます。
身の回りのことに無頓着になってゴミが溜まっても片付ける気が起きなかったり、認知症や体力の低下により自分で片付けを進めることができなかったりと、ゴミ屋敷はセルフネグレクトの典型例といわれています。

 

また、ゴミをため込む人の中には、孤独感を埋めるためにモノに執着してしまうケースもあります。
そうなると、心の隙間をモノで埋めているため、必要以上にモノを集めてもなかなか手放すことができません。
そのうち家中にモノが溢れ、ゴミ屋敷状態になってしまうことも少なくないのです。

 

遺品整理や生前整理を専門とする「株式会社ワンズライフ」の上野貴子代表は、現代社会におけるゴミ屋敷の実情について以下のように話しています。

 

「現代社会でセルフネグレクトやモノ依存について考える時、その背景にある変化(コロナ禍による社会生活や生活環境の変化から感じるストレスの増加)を忘れてはならないと思います。
ゴミ屋敷にしてしまって又は放置してしまって恥ずかしいと恐縮するお客様は少なくありません。
しかし身の回りの片付けに他人の手を借りることに抵抗を感じたり、先に延ばしたくなったり、面倒だと感じることは普通のことで誰にでもあることです。
そしてモノがあふれ足の踏み場もない状態の家で生活している方達は決して独居の高齢者に限ったことではなく、20代から40代の若年層や中年層にも増えています。」

 

ゴミ屋敷の事例〜近所からのクレームで片付けを決心

今回ご紹介するゴミ屋敷の事例は、収入以上に浪費を続けたことでてゴミ屋敷状態にしてしまい、とうとうご近所の方からのクレームで片付けを決心された方のケースです。

 

こちらのお宅は、片付けの作業費をご自身ではまかなえないところにまでなってしまったため、不動産業者に家を現状売却して引っ越しと新居の費用にあてたそうです。
この方が住まわれていた4LDKの広いマンションの中には、どの部屋も腰ぐらいの高さまでモノが溢れかえっていたのでした。

 

そして作業当日。
作業中は家財の一品一品をすべて手に取り目視をして仕分けていきますが、そこで掴んでしまったモノはペットの死骸でした。
家の中にはペット用のモノがたくさんあり予想はしていましたから、慌てず騒がず処理させていただきました。

 

細菌や感染症のおそれがあるため、普段の特殊清掃でおこなっている作業と同じ手順で片付けを進めていきます。
滅菌された手袋を用いて袋に詰め、厳重に梱包したうえで搬出。死骸の周辺にあったモノや使用した手袋なども、医療用廃棄物と同じような処理の仕方をします。

 

この後は部屋内の除菌処理をおこない、通常の整理作業を進めていきました。

 

ご近所の方のお話によると、こちらのお宅はたびたび自治会の総会で話題になっていたそうです。
ご本人はほぼお立ち会いはされない中での作業となりましたが、作業中はご近所の方が話しかけに来られ、どんなにこの日を待ち望んでいたかをお話しくださいました。

 

今回のケースのようなゴミ屋敷状態になってしまうと、もはや自分で片付けをおこなうのは難しく、引っ越し業者にも受けてもらえないことが多くなります。
なるべく早めに、生前整理や特殊清掃などの知識・ノウハウが豊富な専門の業者に依頼することをおすすめします。

業者への依頼で重視したいポイント

最後に、ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときのポイントをご紹介します。

ポイント1. 業者への依頼は1日も早く!

ゴミ屋敷状態のままで放置してしまうと、不衛生な環境の中で健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、家の中に収まりきらず外にまでモノが溢れ出ているケースも多く、道をふさいだり悪臭が漂ったりと、近隣の方にまで多大な迷惑をかけてしまうことがあります。

 

ゴミ屋敷状態になると大掛かりな作業が必要なため、もはや自分だけで片付けていくのは困難です。
ついつい先延ばしにしてしまいがちですが、放っておくとどんどんモノが溜まっていく一方に。
自分自身の生活環境を整えるために、また、大量のゴミが引き起こすさまざまなトラブルを回避するためにも、ゴミ屋敷の片付けは1日でも早く業者に依頼するようにしましょう。

ポイント2. 問い合わせや見積り時の対応をチェック

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときは、問い合わせや見積り時の対応をよく見ておきましょう。
迅速かつ丁寧に対応してくれるか、質問したことにきちんと答えてくれるか、見積りの内容は詳細でわかりやすいかなど、業者の対応は作業の丁寧さにも通じるところがあるため、あらかじめしっかりチェックしておきたいポイントです。
実際に作業を依頼するときはいくつか相見積りをとり、業者の対応や料金を見比べて決めるとよいでしょう。

まとめ

今回ご紹介した事例は、ご近所からのクレームでゴミ屋敷の片付けを決心されたというものでした。
度が過ぎるほどゴミをため込んでいくと、自分だけではなく周囲の環境にも悪影響が及ぶため、1日でも早く片付けを進めることが大切です。
しかし、ゴミ屋敷になってしまうと片付け作業は大掛かりなものとなり、自分ひとりで作業を進めるのは難しく、相当な労力も必要です。
自分だけでどうにかしようとせず、ゴミ屋敷の片付けに精通したプロの業者に依頼し、作業を任せることをおすすめします。

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
ワンズライフ公式サイトはこちら 無料見積もりはこちら

ワンズライフのサービス

  • 遺品整理
  • 生前整理
  • 空家整理
  • 無料見積り
  • 取材・講演会お問い合わせはこちら

SNSで記事更新や最新情報をチェック!

お役立ち情報を配信 人気記事をもれなくチェック

ワンズライフのサービス

  • 遺品整理
  • 生前整理
  • 空家整理
  • 無料見積り