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2019.05.24 (2022.03.03 One's Ending編集部 加筆)

遺品整理や片付けで不要になった洋服・古着おすすめの寄付先一覧

片付けや遺品整理をしていると、押入れやクローゼットから大量の洋服が出てくることがあります。
環境省のデータによると、日本人が1年に購入する服は約18枚、手放す服は約12枚。
そして、持っているのに1年間袖を通していない服は25枚あるそうです。(※)
1年間着用しなかった服の多くは、おそらく翌年も着ることがありません。
もったいなくてまだ洋服を捨てられないという方は多いでしょう。しかし、使われないまま押入れに入りっぱなしになっている洋服も、もったいないと思いませんか?
そこで、着なくなった洋服や古着を積極的に寄付に出すことをおすすめします。あなたが着ない服も世界の誰かの役に立つかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。

※出典:環境省「サステナブルファッション

 

洋服の寄付先はどう選ぶ

数ある寄付先の中から実際に寄付する場所を選ぶときに、どこに注目したらよいのかについて解説します。

 

寄付先の支援内容をチェック

洋服の寄付先を選ぶとき、チェックしたいのは企業や団体の支援内容です。
寄付先のホームページには支援内容が記載されています。
発展途上国向けの支援もあれば、日本国内の貧困家庭や保護施設などで暮らす子ども向けであることもあります。

 

寄付した不用品が実際にどのような使われ方をしているかについて報告が出ている場合もあるので、寄付先の支援内容に注目して選んでみましょう。

 

寄付の対象となる品目を確認しよう

支援団体が受け付けているのは洋服や古着だけではありません。
場合によっては、毛布やタオル、食器類などを一緒に受け付けているところもあります。
もし、洋服以外にも手放したいものがあるなら、その品目に合わせて寄付先を選ぶのもよいでしょう。

 

洋服の寄付先一覧

洋服や古着を寄付できる団体をご紹介します。
寄付先によっては洋服以外にも、子ども向けのおもちゃやランドセル、毛布などを受け付けているところもあります。
実際に寄付をする際はホームページなどを確認し、不明な点は直接問い合わせてください。

 

1.JFSA

  • 団体名
  • 特定非営利活動法人 日本ファイバーリサイクル連帯協議会

  • 支援内容
  • 日本国内にて古着や毛布、バッグなどを回収し、パキスタンや日本で販売。

 

    • 売上金はパキスタンのスラムに暮らす子どもへの支援を目的として、主に自立のための学校運営費に活用しています。

    • 対象品
    • 対象品目は回収する期間によって変わります。
      代表的なものとしては、以下の通りです。
      (新品のみ)女性用下着・パジャマ・靴下・枕カバー
      (中古も可)ワイシャツ・Tシャツ・セーター・ブラウス・子ども服・ベビー服・毛布・タオルケットなど

    • 対象外
    • 女性用スカート・キュロット・制服や作業着など

    • 利用方法・料金等
    • ビニール袋などに寄付品を入れて元払いで団体に発送します。

    ダンボールでの発送は不可です。また、パキスタンでは女性は肌を露出しないという習慣があるため、女性用の衣類のほとんどが国内販売向けとなっています。
    肌の見える半袖シャツやスカートなどは回収していないので、注意しましょう。

  • ホームページ

http://jfsa.jpn.org/

 

2.フルクル

  • 団体名
  • NPO法人 ブリッジ エーシア ジャパン

  • 支援内容
  • 寄付された古着などをリサイクル業者に売却し、その収益をミャンマーでの学校建設や植林活動、ベトナムでの環境保全、収入向上支援活動に充てています。

  • 対象品
  • 対象品以外の衣類全般・カバン・靴・帽子・タオル・シーツ・ぬいぐるみなど

  • 対象外
  • 制服・学生服・作業着(氏名や社名、学校名が入ったものなど)・着物

  • 利用方法・料金等
  • ダンボールか紙袋に寄付品を梱包して、元払いにて団体に発送します。

    • 年末年始やゴールデンウィーク、お盆など寄付先の倉庫が休みの日を避けて発送するようにしてください。
      また、1回に30箱以上送る場合には事前に連絡が必要です。

    • ホームページ

https://www.baj-npo.org/furukuru.html

 

3.いいとこショップ

  • 団体名
  • 一般社団法人 いいとこファーム

  • 支援内容
  • 不用品を受け付けて各種支援団体に寄付。
    貧困に悩む日本や海外の子どもたちに支援品を届けています。

  • 対象品
  • 衣類全般・子ども服・ベビー服・おもちゃ・ぬいぐるみ・キッチン用品・ランドセルなど

  • 対象外
  • 使用済みの肌着・靴下・タオル・食品・液体物など

  • 利用方法・料金等
  • 寄付の方法は「段ボール1個につき100円を寄付」する、もしくは「品物を査定して多くの金額を寄付」の2種類から選べます。

    事前申し込みなしで、全国4ヶ所にある集荷先に支援品を送れば寄付できます。
    日本赤十字・日本ユニセフ・国境なき医師団などの支援先があり、どこに寄付してほしいか希望を伝えることが可能です。

  • ホームページ
  • https://eco-to-ship.jp/

 

4.認定特定非営利活動法人 日本救援衣料センター

    • 団体名
    • NPO法人 日本救援衣料センター

    • 支援内容
    • 衣料品と海外輸送費の寄付を受付け、依頼主・関連団体を通して世界各国に寄贈しています。

    • 対象品
    • (新品のみ)下着・靴下・パジャマ・タオル・作業着など
      (シミ・傷なしで洗濯済み)ズボン・ジーンズ・Tシャツ・ポロシャツ・ワイシャツ・トレーナー・セーター・オーバーコートなど
      (企業制服)ブラウス・カーディガンなど

    • 対象外
    • スーツジャケット・ブレザージャケット・スカート・ワンピース・和服・ベビー服・ネクタイやマフラーなどの小物類

    • 利用方法・料金等
    • 寄付品をダンボールか紙袋に入れて団体に元払いで発送します。海外輸送費として、衣料品10㎏までにつき1500円を目安に、指定口座への振り込みが必要です。団体に発送するほか、全国で開催される衣料品収集会場に持ち込みもできます。

    • ホームページ

    https://www.jrcc.or.jp/

     

    5.ワールドギフト

    • 団体名
    • NPO法人 ワールドギフト

    • 支援内容
    • 2021年11月現在、支援国は合計88ヶ国。まだ使える不用品をリユース・再資源化することで発生した収益により、国内外で活動する団体への寄付や支援を行っています。

    • 対象品
    • 洋服(古着も含む)・子ども服・ベビー服・帽子・ベルト・ぬいぐるみ・紙おむつ(大人用・子ども用)・ベビー用品など 食品も寄付できますが、常温保存可能で60日以上賞味期限が残っているものに限ります。

    • 対象外
    • 再利用が出来ないもの

    • 利用方法・料金等
    • 問い合わせフォームまたは、集荷お申し込み専用ダイヤルにて電話をかけます。
      その後、元払いで団体に寄付品を発送し、集荷日や発送日までに荷物のサイズに合わせて寄付金を振り込みます。
      郵便局による集荷:ダンボール箱140サイズ(「縦+横+高さ」3辺の合計が140cm以内)30kg以内で2,900円
      佐川急便による集荷:ダンボール箱160サイズ(「縦+横+高さ」3辺の合計が160cm以内)30kg以内で3,700円
      自分で発送:サイズ制限なし30kg以内で発送料のほかに2,900円

    • ホームページ
    • https://world–gift.com/

     

    6.セカンドライフ

    • 団体名
    • NPO法人 グッドライフ

    • 支援内容
    • 国内で需要のあるものはリユースを行っています。
      リユースの難しいものは海外へリサイクルに回したり国内の希望施設に寄付したりと、支援品を有効に活用中です。また、引き取った箱の数に応じ、「世界の子どもにワクチンを日本委員会」を通じてポリオ・ワクチン募金として、発展途上国の子どもたちに寄付を行っています。

    • 対象品
    • 普段着(シャツ・ズボン・ジーンズなど)・ジャケット・スーツ・着物・浴衣・制服・文房具・人形・CD・本など

    • 対象外
    • 対象品以外のもの

    • 利用方法・料金等
    • セカンドライフに申し込みすると集荷専用の伝票が郵便で届きます。
      ダンボール箱に梱包して支援品の準備ができたら郵便局に集荷依頼し、都合のよい日時に引き取りに来てもらいましょう。
      発送後ダンボール箱のサイズに応じた申し込み料金を振り込みます。
      申し込み料金は、120サイズ(「縦+横+高さ」3辺の合計が120cm以内)まで2,100円、160サイズ(「縦+横+高さ」3辺の合計が160cm以内)までだと2,600円です。

    • ホームページ
    • https://www.ehaiki.jp/second/

     

    7.古着DEワクチン

          • 団体名
          • 日本リユースシステム株式会社

          • 支援内容
          • 日本国内で回収した古着を発展途上国に販売しています。
            古着の寄付1口につき5人分のポリオ・ワクチンを「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に寄付しているほか、発展途上国での売り上げの一部もワクチンとして寄付。

          • 対象品
          • 衣類全般・バッグ・靴・ネクタイ・ヘアアクセサリーなど

          • 対象外
          • 下着類・靴下・水着・パジャマ・おもちゃ・寝具など

          • 利用方法・料金等
          • サイトから「古着deワクチンキット」を3,300円(税込み)で購入し、専用の袋に寄付金を入れて発送します。
            古着回収の専用キットは福祉作業所で製造から発送まで行われているので、このキットを購入も支援の一環になります。

          • ホームページ
          • https://furugidevaccine.etsl.jp/

           

          8.ユニクロ・ジーユー全商品リサイクル活動

          • 団体名
          • 株式会社ユニクロ

          • 支援内容
          • ユニクロ・ジーユー店舗で回収ボックスを設置。回収された衣類の状態によって、リユースやリサイクルを行っています。
            具体的には、回収されたダウンジャケットを新しいダウン製品に再生、着られなくなった衣類は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界各地のNGO・NPOと協力し、難民キャンプや被災地への緊急災害支援サービスなどに届けられています。
            また、リユースしない服は燃料や自動車用防音材として活用中です。

          • 対象
          • ユニクロ・ジーユーの商品のみ対象

          • 対象外
          • 制服や体操服、企業名の入っている作業着、不衛生な衣料(カビ・虫食い・未洗濯・血液などの付着・大きなシミ汚れなど)、破損や劣化で商品として使用が出来ないもの。

          • 利用方法・料金等
          • 全国のユニクロ・ジーユー店舗に回収用のリサイクルボックスを設置。着なくなった洋服をボックスに入れるだけでリサイクルできます。

          • ホームページ
          • https://www.uniqlo.com/jp/sustainability/recycle/

           

          9.H&M 衣類回収プログラム

          • 団体名
          • H&Mグループ

          • 支援内容
          • H&M各店舗に古着回収ボックスを設置。回収された衣類を再生プラントに運んで活用します。衣類回収サービスで得られた余剰金は、すべて繊維リサイクル研究機関や社会活動に寄付しています。

          • 対象
          • ブランドや状態を問いません。古いシーツや片方だけの靴下も可。

          • 利用方法・料金等
          • 全国のH&M店舗に設置されている回収用ボックスに古着を入れるだけ。古着の引き取りは無料です。古着持ち込みの際に店舗スタッフに声をかけると、1袋につき500円割引のクーポンをもらえます。

          • ホームページ

        https://www2.hm.com/ja_jp/customer-service/shopping-at-hm/online-shopping.html

       

      限られた資源を有効活用しよう

      片付けや遺品整理をしていると、「高価だったから捨てられないけれど、着る予定もない」という洋服がたくさん見つかります。
      誰も着ないままの衣服はタンスの肥やしになるだけですが、誰かに使ってもらったりリサイクルしたりすれば大切な資源として生まれ変わります。

      自分や家族が着られない衣類で世界の誰かを支援できるなんて、とても素晴らしいことですね。ぜひこういった社会貢献活動を進めていきましょう。

      ただし、寄付先の団体によって、回収できる古着の種類や状態は異なります。
      発展途上国などで着ることができない服は回収の対象外だったり、反対にリサイクルを目的にしている場合にはどのような状態であっても引き取ってくれる団体もあります。
      また、回収している季節や需要によって、引取できる衣類の種類が変わる可能性もあります。
      団体ごとに送り方や注意事項をしっかり確認しておかないと、せっかくの寄付が無駄になったり先方の迷惑になったりする可能性もあるので注意が必要です。

      寄付ができない古着は、自治体が行っている古布の回収に出して資源化するなど、できるだけゴミにならないように工夫しましょう。

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この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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