遺品整理はいつから始める?失敗しないコツをご紹介

投稿者: One's Ending編集部 | 2020年3月24日

先日、ワンズエンディング編集部の私は、遺品整理専門会社ワンズライフの上野社長からこんな話を聞きました。「遺品整理専門会社を経営するかたわら、終活についての講演やセミナーに登壇させてもらう機会も少なくありません。そのときに『遺品整理はいつから始めるものなのか』という質問をしばしば受けます」

このように、亡くなってからすぐに始めるべきなのか、それとも何年か経ってから行っても良いのか……と遺品整理の時期について悩む方も多いのではないでしょうか?そこで今回の記事では、遺品整理を始めるおすすめの時期と失敗しないコツについて解説します。

遺品整理を始める時期はいつ?

結論として、遺品整理はいつから始めても問題ありません。一般的には、四十九日や一周忌、三周忌などの仏事が一区切りついたタイミングや、相続の手続きが終わって2~3年してから遺品整理にとりかかる人が多いようです。

 

ただし、住宅の退去期限が迫っていたり、相続税の申告に際して不動産の鑑定評価が必要だったりすると早めに遺品整理を始める必要がある場合もあります。まずは自分を取り巻く状況を見て、いつから遺品整理を始めるのがベストか考えてみましょう。ここでは、遺品整理を始めるおすすめの時期をご紹介します。

 

①葬儀・告別式終了後

あまり多くはありませんが、中には葬儀や告別式が終わってすぐに遺品整理をする人もいます。遺族や親族の多くが遠方に住んでいると別の機会に予定を合わせて集まるのは大変です。次に集まる日程が組めない場合は親族が揃う葬儀、告別式後のタイミングで遺品整理を行うのも良いでしょう。

 

②四十九日法要のタイミング

亡くなった直後は気持ちの整理が着いていないことも多く、受け止めるのにある程度時間がかかります。そのため、少し時間が経った四十九日法要の時期に遺品整理を行うのも良いでしょう。形見分けや遺産相続は親族が集まって話し合わないといけません。法要なら多くの親族が集まるから話し合いがしやすい、という理由でこの時期に遺品整理を始める人も多くいます。

 

③各種手続きの終了後

家族が亡くなるとさまざまな手続きが必要です。「死亡してから〇日以内」と期限が定められていることも多いため、手続きが落ち着いてから遺品整理を始める人もいます。

以下で紹介しているのは、家族が亡くなったあとに必要な手続きの一例です。

 

・死亡届
・ガス、電気、水道などの公共料金の解約や名義変更
・携帯、インターネットの解約や名義変更
・年金関係の届出
・生命保険や医療保険の届出

 

④賃貸物件・公営住宅は退去時期までに

一概には言えませんが、賃貸物件は契約者が亡くなってから14日以内に退去しないと家賃に加えて延滞料が発生するケースが多くなっています。公営住宅に関しては3か月以内の退去を求められることが多いようです。

 

また、賃貸物件・公営住宅は退去時にきれいに掃除して原状回復しないといけません。もしも故人が部屋の中で亡くなっていた場合、遺品整理だけでなく特殊清掃が必要なこともあります。亡くなった方が賃貸物や公営住宅に住んでいた場合は早めに遺品整理を始めましょう。

 

⑤持ち家の場合は相続税が発生する前に

相続税とは、相続する遺産にかかる税金のことです。財産が非課税額を超えていた場合、申告書を作成して税務署に提出しないといけません。申告書の提出期限は亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内と決められています。

 

参考:国税局 相続税の申告と納税

 

申告書を提出する際は、相続する財産の金額をきちんと調べないといけません。預貯金や家財だけでなく、土地や不動産など、金銭的な価値があるものすべての金額を出す必要があります。亡くなった方が持ち家に住んでいた場合は、申告書の提出期限である「死後10か月以内」を目安に遺品整理を始めるのがおすすめです。

 

遺品整理に失敗しないコツ

賃貸契約や各種手続きなどがあると急いで遺品整理を終わらせないと、と焦ってしまいがちです。しかし、やみくもに遺品整理を始めても思うように進まなかったり途中で挫折してしまったりします。失敗しないためには、遺品整理のポイントを正しく理解したうえで片付けを始めることが大切です。

 

次に、遺品整理に失敗しないためのコツを6点ご紹介します。

 

①片付けの計画を立てる

数人で作業すると誰がどこを片付けたかわからなくなり、作業効率が悪くなることがあります。事前に「誰が」「どこを」「どのように」片付けるか計画を立てておきましょう。計画を立てて一連の流れをシミュレーションしてから片付けを進めることで、スムーズに遺品整理が終わるほか、書類や遺品の紛失を防ぎやすくなります。

 

②相続人全員で遺品整理を行う

遺品整理は人手が多いほど早く終わります。できるだけ親族を多く集め、大人数で片付けていきましょう。遺品の中には貴金属や骨董品などの価値が高いものが含まれていることもあります。

 

自己判断で整理して処理しまうと、ほかの相続人から不満が出てトラブルに発展するかもしれないため注意しましょう。相続人全員が集まるのは難しいかもしれませんが、できる限り多くの親族に集まってもらい、相談しながら遺品整理を進めるのが失敗しないコツです。

 

③遺言書やエンディングノートを確認する

遺品整理を始める前に、故人の生前に作成した遺言書やエンディングノートがないか確認しておきましょう。必要なものと処分したいもの、財産分与についてなど、故人の遺志が書かれているかもしれません。

 

もしも遺言状やエンディングのノートなどが見あたらないときは、親族間で話し合って遺品の取り扱いを決める必要があります。貴金属や家財などを換金する場合はそのお金を誰が相続するのかなど、事前に細かくルールを決めておくことが大切です。

 

④書類や貴重品から探す

遺品整理を行う際は書類や貴重品から探しましょう。予期していなかった資産が出てくると相続に影響する可能性があります。

 

〈遺品整理で先に探しておきたいもの〉
・預金通帳、キャッシュカード、クレジットカード
・不動産関係の書類
・年金手帳
・加入していた生命保険・医療保険等の保険証券
・貴金属類
・携帯電話やインターネットの契約書類
・株券、債券に関連する書類
・ガス、水道、電気の契約に関連する書類

 

⑤処分に悩むものは保留にする

貴重品や重要な書類以外にも、故人の荷物は数多くあります。その中で、処分すべきか残しておくべきか悩むものも出てくるでしょう。遺品整理を進めるにはある程度荷物の量を減らさないといけませんが、悩むうちに時間が経つと計画どおりに遺品整理が進みません。

 

悩んだときは一旦保留にして、まずは効率よく作業を進めることを優先しましょう。詳細に分類するのではなく「不用品」「保留にする物」「保管する物」と大まかに分けていく方法がおすすめです。

 

⑥遺品整理は業者に依頼するのもおすすめ

最近は少子高齢化によってひとり暮らしの高齢者が増えています。体力や判断力の低下によって不用品を処分できずそのままになり、結果ゴミ屋敷になってしまうことも少なくありません。部屋中が荷物であふれている、ゴミが多すぎて手が付けられないといった問題が発生したら遺品整理業者を利用するのもおすすめです。

 

遺品整理を業者に依頼する5つのメリット

・肉体的、精神的な負担を軽減できる
・遺品の捜索をしてもらえる
・家電や家具を買い取ってくれる業者もある
・不用品の処分も依頼できる
・遠方の住んでいる場合は立ち合い不要で作業してもらえることも

 

遺品整理業者を選ぶときの5つのポイント

・「遺品整理士」の資格を持ったスタッフが在籍していること
・項目ごとの費用がわかる見積もりを出してくれること
・追加費用の有無について説明があり、相場の範囲内で作業をしてくれること
・電話やメールの対応が丁寧なこと
・サービス内容が充実していること

 

まとめ

相続やお墓のトラブルと同様、遺品整理でも兄弟姉妹でトラブルが起こることは珍しくありません。以前、遺品整理によってグリーフになるどころか一生の禍根を残してしまった人から直接体験談を聞いたことがあります。その方によると、5年経った今でも「あのときの遺品整理はあれで良かったのか」「供養になったのだろうか」と自問自答する日々だそうです。

 

遺品整理は物を処分したりゴミを捨てたりする単なる「作業」ではなく、亡くなった方との思い出を整理し、残された遺族が新しい生活に向かうための大切な儀式です。「いつから始めるべき」「このように進めるべき」といった明確なルールはありませんが、トラブルになって後で後悔することがないよう、親族と話し合いながら慎重に進めていきましょう。

この記事を書いた人ライタープロフィール
One's Ending編集部 関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、特殊清掃に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。

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