「遺品整理がつらい…」つらい理由と、乗り越え方

投稿者: One's Ending編集部 | 2018年7月5日

死別は大切な人との永遠の別れ。最初に訪れるショック期では、その事実を受け入れることができず呆然とするだけですが、時間が過ぎるにつれて状況を把握できてくると、二度と再会することができない悲しみに激しく心が揺さぶられます。しかし、いつまでも下を向いているわけにはいきません。どうすれば、悲しみを乗り越え、遺品整理を開始できるか。一緒に考えてみましょう。

目次

遺品整理がつらい理由

遺品には「死後に残した品物。形見の品」と言う意味があります。もう見ることができない笑顔、肌のぬくもり、優しい心遣い。遺品を見るたびに懐かしさと寂しさが交差し、整理することを辛くさせてしまうのです。

 

気持ちの整理がつかない

持ち主がなくなると、愛用していた品々は、「モノ」から「思い出の品」に変わります。特に突然大切な人を失った場合は、一緒に行ったコンサートチケットの半券や、食事をした時のレシートさえも、同じ時を過ごした証であり、捨てることなどできません。悲しみが大きいうちは、遺品整理よりも気持ちの整理が必要となるのです。

 

何を残し、何を捨てていいかわからない

衣類や日用品は残すべきか、不動産や貴金属などはどう処分すべきか。故人の物を整理するのはなかなか難しいものです。財産とみなされるものは親族間で意見が分かれやすく、トラブルの原因になりやすいので注意が必要です。

 

遠方に住んでいるためなかなか行けない

厚生労働省の「平成28年(2016年)版 国民生活基礎調査の概況」によると、日本人の約9割が核家族と報告されています。都市への人口集中も進み、遠方の故郷に親を残し、都会で働いている人は少なくありません。そのような状況から時間を作ることが難しく、遺品整理に時間がかかってしまうことがあります。

 

整理する物が多い

「処分する量の多さに気力が萎えて、遺品整理が進まない」と言う話をよく耳にします。また、家具や家電などの大型ごみの処分は手続きが必要であったり、決められた日にしか捨てることができないなど手間が多いことも、やる気をそぐ原因となります。

 

遺品整理のつらさを乗り越えるためには

大切な人が亡くなった悲しみは、簡単に言えるものではありませんが、事実を受け止め、自分たちの生活を再出発させなければ、前に進むことはできません。また、家屋などは長く放置することで倒壊する危険も出てきます。「遺品整理は故人の供養」と考え、思い切って整理することを考えてみましょう。

 

とことん悲しみに浸る

何かで悲しみを紛らわしても、ふとした瞬間に思い出し、辛い気分になることがあります。いっそ気が済むまで思い出に浸り、涙が枯れるまで泣きつくしてみませんか。思いを吐き出すことも大切です。気持ちが切り替えられるようになり、故人が悲しみ続けることを望んでいないことに気づくことができれば、先に進む勇気が湧いてくるはずです。

近年では悲しみから立ち直れるよう、心に寄り添う支援を行う「グリーフケア」を行っている人がいます。東日本大震災において多くの人々の心のサポートを行うなど、活動の場を広げているようです。

 

【関連記事】グリーフケアとは~身近な人を失った悲しみを乗り越えるために~

 

法事のタイミングで行う

いつまでも一人で亡き人を思い続けるのは精神的によくありません。親族が集まる49日、一周忌、3回忌などに、遺品整理をしてはいかがでしょうか。時間の経過が心を穏やかにし、みんなで思い出話を語りながら整理してみると、寂しさもまぎれるかもしれません。

 

遺品整理に対する意識を変える

遺品イコール生前の記憶と考えると、なかなか処分は進みません。ここはひとつ「モノ」として割り切ってみてはいかがでしょうか。思い出はいつまでも心の中にあります。また、遺品をしっかり整理することは、故人への供養になると考え方を変えてみましょう。使えそうなものはリサイクルショップ等に売り、お金に換えるのもよいでしょう。それをお墓や仏壇、お花などの購入に充てれば、十分な供養になります。

 

遺品整理業者に依頼する

どうしても感情が絡んで遺品整理ができない場合は、専門業者に依頼してはいかがでしょうか。第三者と一緒に行うことで寂しさがまぎれますし、何を残して何を捨てるべきかアドバイスをもらうこともできます。また、忙しいまたは遠方で同席する時間が取れない方のために、遠隔で作業の様子を確認できるサービスを行っている業者もあります。

 

遺品整理のつらさを乗り越えた人の体験談

ここで、同じように遺品整理のつらさを乗り越えた方のエピソードをご紹介します。

 

父が亡くなった5年後、母が亡くなりました。遺品整理を二人まとめて行なった時は泣きました。特に母の持ち物は多く、大切にしていたジュエリーやバッグなど思い出のあるものが多数ありました。アルバム写真は楽しかった思い出が蘇りました。
それと同時にもっと親孝行しておけば良かったという気持ちにもなり、辛かったです。遺品整理は自分の気持ちを整理する上でも必要な事だと思いました。両親の形見になりそうな物は引き取りました。整理後はスッキリとした気持ちになり、1つ悲しみを乗り越えられた気がしました。(神奈川県/40代女性)

 

母親の多くの遺品の中からどれを残すか選ぶ時に、好きだったものや、よく使っていたものとかを見ていたら、生前の元気だったころの姿が脳裏に浮かんできて辛かったです。ただ、そういう感情も母の事を思っての気持ちであることと、一時的なものでずっとは続かないだろうと思っていました。無理に辛い気持ちを消すことは考えず、感情を素直に受け止めるようにしていたら、気がつくと辛い気持ちも薄れていました。(京都府/30代女性)

 

祖母の遺品整理を母と一緒にしていたとき、裁縫が得意な祖母が私や母あてに製作していたであろう、ブラウスや布バッグを見つけました。まだ完成していなかったらしく所々縫えていない箇所があり、まち針も刺さったまま。私や母は裁縫が得意ではないため、もうこの服やバッグが完成することないんだなと思うと、胸に詰まされる気持ちでした。結局、それらの作品は母が引き取りました。いつか下手くそでも残りの未完成部分を完成させて祖母の仏壇に供えて、「頑張ったんだよ」と祖母に見せてあげようと思います。(京都府/30代女性)

 

半年前に祖母が他界し、その住まいを整理していた際、自分の子供のころの写真や、一緒に過ごしたときの写真や遊び道具が沢山でてきました。このときは祖母の愛情をものすごく感じ、暫くの間なにもできなくなってしまいました。その日は結局なにもできず、数日後に改めて整理をしに行き、出来るところから整理を始めました。結局のところ、写真や遊具についてはその後もなかなか整理ができませんでしたが、最終的には写真は全て、遊具は一部を自宅に引き取り、思い出を持ち帰った形にしました。(東京都/30代男性)

 

母が亡くなってから3年になります。母が着ていた服や大切にしていた物など思い出や記憶がなくなってしまうような気がしてなかなか遺品整理ができませんでした。思い出は写真で残したり、使える物は兄弟で分けたりしました。結果的に遺品整理をしてよかったと思っています。(東京都/40代女性)

 

みなさんのエピソードには、「愛しい人が亡くなり、心を引き裂かれるような辛さを感じたものの、遺品整理をすることで気持ちも整理され、楽しい思い出が残ってゆく」という共通点が見られました。

 

まとめ

遺品には故人の思い出が刻まれていることから、処分に踏み切ることが難しいものです。しかし前を向いて生きていくためには、事実を受け入れることが大切です。遺品整理は故人への供養と考え、思い出は心に残し、不要なものは捨てていく。思い切って遺品整理に着手しましょう。遺品整理業者など、第3者やプロに頼ってみることも、あなたの助けになるかもしれません。

 

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この記事を書いた人ライタープロフィール
One's Ending編集部 関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、特殊清掃に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。

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