遺品整理のドラマをご紹介～「星降る夜に」「ムーブ・トゥ・ヘブン」「dele」

少子高齢化や核家族化により遺品整理サービスの需要が増すなか、遺品整理を題材としたドラマも増えてきています。そこで今回は、遺品整理に関連するドラマ作品として「星降る夜に」「ムーブ・トゥ・ヘブン」「dele」の3つをご紹介します。

NetflixやU-NEXTなどの各種動画配信サイトで視聴できますので、興味のある作品があればぜひチェックしてみてください！

産婦人科医×遺品整理士のヒューマンドラマ「星降る夜に」

2023年にテレビ朝日で放送された連続ドラマ「星降る夜に」は、産婦人科医の雪宮鈴（吉高由里子さん）と遺品整理士の柊一星（北村匠海さん）が織りなすラブストーリーです。産婦人科医として「命のはじまり」に立ち会う鈴と、遺品整理士として「命の終わり」に寄り添う一星。そんな対照的な2人が出会い、心の交流を通じて世の中に蔓延るさまざまな既成概念をひっくり返していくヒューマンドラマです。

北村さん演じる遺品整理士・柊一星は生まれつき耳が聞こえない障がいを抱えており、手話や筆談、ジェスチャーを用いてコミュニケーションをとります。亡くなった両親の遺品整理で出会った遺品整理士の仕事ぶりに胸を打たれ、自身も遺品整理士を目指すようになったという背景があります。いつも明るく感情表現が豊かな青年で、一星が働く「遺品整理のポラリス」の従業員も、恋の相手となる雪宮鈴も、ろう者である一星を特別扱いすることはありません。鈴と一星の恋模様が展開されていくなかで、遺品整理士という仕事、ポラリスで働く個性豊かな従業員の仕事ぶりも魅力的に描かれています。

Netflixオリジナル・シリーズの韓国ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン」

2021年にNetflixで公開された「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」は、遺品整理の仕事を通じて叔父と甥、2人の心の成長を描くヒューマンドラマです。本作は国内外で高い評価を受け、釜山国際映画祭に併設される「第3回アジアコンテンツアワード」にて三冠を達成しました（最優秀作品賞・最優秀俳優賞・最優秀脚本賞）。

強いこだわりを持つアスペルガー症候群の遺品整理士・グル（タン・ジュンサンさん）と、彼の叔父で後見人のサング（イ・ジェフンさん）。グルの父の死をきっかけに同居することになった2人は、やがて遺品整理業者「ムーブ・トゥ・ヘブン」を営むようになり、故人が伝えられなかった想いを残された人たちに伝えていく役割を担います。人生や家族、幸せについてあらためて考えさせられる心温まるストーリーです。

”デジタル遺品”がテーマの一話完結型ドラマ「dele」

2018年にテレビ朝日で放送された一話完結型ドラマ「dele」は、故人が残したデジタルデバイスやインターネット上に保存されたデータなど、いわゆる”デジタル遺品”を題材とした作品です。本多孝好さんによる連作短編「dele」を原案として、山田孝之さんと菅田将暉さんのダブル主演でドラマ化されました。

タイトルのdele（ディーリー）は「削除」を意味する校正用語です。主人公の坂上圭司（山田さん）と真柴祐太郎（菅田さん）が請け負うのは、依頼人の死後にパソコンやスマートフォンに残る不都合なデータを内密に削除する仕事です。デジタルデバイスが広く普及した今、もしものことがあったときに「人に見られたくない情報」をどう処理すればよいのかと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。本作ではデジタル情報を削除する過程で主人公2人がさまざまな問題に巻き込まれ、依頼人の人生や秘密、隠された真実が明らかになっていきます。一話完結型で視聴しやすく、話ごとに登場する豪華なゲスト出演者も見どころです！

まとめ

遺品整理を題材としたドラマは複数あり、今回ご紹介した3作品は動画配信サイトで視聴可能です。ドラマのなかで遺品整理の仕事がどのように描かれているか、興味のある方はぜひ観てみてください。

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