遺品整理の時期やタイミングは人それぞれで良い(千代田区)

遺品整理の時期やタイミングって、皆さんどうやって決めて私どもにお電話下さるのでしょう、先日ふとそんなことが気になりました。

わたくしがまったくのド素人から遺品整理のお仕事に飛び込んだ時に先輩方から教えていただいたのは、遺品整理の時期やタイミングも波があって「賃貸の場合は余計な家賃がかからないように月末までに退去したいお客さんが多いよ」ということでした。

なるほど確かに月末前の20日以降はお見積りのご依頼も多いですし、なんとか今月中にやってくれないかという切羽詰まった声のお電話も頂戴いたします。

遺品整理の時期やタイミングは故人がお住まいだった住居が賃貸物件の場合と持ち家の場合で大きく分かれるというのが通例のようです。つまり外的環境が遺品整理の時期やタイミングに大きく影響することがあるということですね。

とは言ってもその原則から外れるケースも少なくないというのがわたくしの体感です。身近に身寄りがなく孤独死された方の場合は相続人が相続をするか相続放棄をするかがすぐに結論でないこともあり、その場合は数ヶ月、居室はそのままということもあります。さらにご遺族が亡くなられた方への想いやお気持ちの整理がなかなかつかない場合は1年から場合によっては数年も遺品の整理が手つかずのままということもあります。

こんなケースもありました。あれは梅雨の時期だったでしょうか、千代田区の2LDKマンションの遺品整理をして欲しいというご依頼があり少しご事情がある案件ということで副社長が対応したケースでした。

聞けば1年半前にご主人が居室でお亡くなったのだそうです。まだ小さいお子さんがいらっしゃいました。奥様は心が壊れてしまうくらいのショックと悲しみで体調を崩されてしまい、1年半たってようやく遺品の整理をするお気持ちになられた。しかしお部屋を見る気にはならず、私共に鍵をお預けになり一切を任せるとのこと。お部屋の状況やテーブルにおいてあるものまで細かく指示を出してくださるなど、きっと奥様の記憶の中ではそのお部屋がいまもありありと思い出せているのだと思います。その奥様の気持ちを想像しますと本当にやるせない思いがいたします。

この案件以降、ワンズライフの社員にはご依頼者様の話を丁寧にしっかりと聴き、そのご事情を一秒でも早く理解することが、遺品整理を専門に携わる私どもに求められる姿勢だということを全員で徹底して来ました。わたくしとしては社員教育、人財教育の大切さが身に染みて感じられた案件でした。

この他にも遺品整理の時期やタイミングに影響すると思われるのは、お亡くなりになってから四十九日法要などがあると考えられます。