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2022.07.05

遺品整理・生前整理の現場から~若い世代の死について

遺品整理・生前整理の現場といえば、高齢者の方がご病気で亡くなられた際の遺品整理、施設に移るタイミングでの生前整理を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、遺品整理の現場には、若くして亡くなられた故人さまもいらっしゃいます。
日本における若い世代の死因として最も多いのが「自殺」。他の先進国をみても、日本の自殺率は突出して高い現状があります。

今回は、遺品整理の現場にて若い世代の死に触れた事例とともに、ご遺族さまの気持ちに寄り添うワンズライフの遺品整理をご紹介します。

【事例】若い世代にも迫っている突然の「死」

遺品整理の現場から、若い世代の死に触れた事例を2つご紹介します。

事例1. 入社したばかりの新卒の故人様

これまでに作業させていただいた現場はほとんどが高齢者の方でしたが、この事例の故人様は入社したばかりの新卒の方。
これから人生のスタートを切るといった年齢の方でした。

 

遺品の一つひとつを整理する度に、好きな趣味や今後の夢といった、若者らしい遺品を目にしました。
夢のある言葉や希望のこもった遺品ばかりで、「なんとかならなかったのだろうか」と作業中に何度も思ったものです。
これからの長い人生、辛いことと同時に、楽しいこともたくさん待っていただろうに。
真意は分かりませんが、きっと誰にも言い出せず、一人で抱え込んでいたのだろうなと思いました。

 

この現場で感じたことは、若者でも年齢関係なく、人それぞれ異なる事情があること。
そして、何かを抱えていても、それを口に出せない人がいるということです。
そういう方は当たり前にいるだろうと頭の中にはありましたが、ここまで体で実感したのは初めての経験でした。

 

事例2. 社宅で亡くなられた働き盛りの故人様

次にご紹介するのは、ある社宅の自室で亡くなられた30代男性の事例です。
お見積りに伺った際にはいわゆる「ごみ屋敷」の状態にあり、荒んだ生活を送られていたのだろうと推測しました。

 

マンションやアパートなどを社宅にしている場合、ドア一枚を閉めてしまえば「自分だけの空間」になってしまいます。
故人様はお酒を飲む方だったようで、社交的に外で誰かと飲む、部屋に誰かを招くなどができていればこのような状況には至らなかったのではないかと思いました。

 

また、故人様は自室の玄関のドアを閉めると同時に、心のドアも閉めてしまわれるような方だったそうです。
これは毎回思うことですが、このようなことにならないために、自分は日々をどう過ごしていけばよいか考えなければなりません。
目的意識を持って積極的に人と関わること、毎日の仕事を通じて人とのコミュニケーションをとることがいかに大事か思い知らされました。

 

今までより深く、人としての生き方というものを考えるようになった事例でした。

 

日本の深刻な問題〜若い世代の死因は「自殺」が第一位に

厚生労働省の『令和3年版自殺対策白書』によると、日本における若い世代(15〜39歳)の死因の第一位は「自殺」となっています。
これは国際的にみても深刻な問題であり、若い世代における死因の第一位が自殺となっているのは、先進国の中では日本のみです。

 

●令和元年における死因順位別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率・構成割合

出典:厚生労働省『令和3年版自殺対策白書

 

すべての世代に言えることですが、特に若い世代の自殺は単なる「個人的な問題」と捉えられるものではありません。
ストレスや過労、失業、借金、生活苦、孤独、将来への不安など、若い世代の自殺には社会的な問題が背景にあります。
自殺のリスクというのは、このような生きることを阻害する要因が大きくなったときに高まります。

 

すでに政府や自治体は自殺を防止する取り組みを行っていますが、今後もさらなる対策が必要になるのは言うまでもありません。

 

ご遺族の気持ちに寄り添うワンズライフの遺品整理

遺品整理・生前整理の専門業者「ワンズライフ」では、大切なご家族を亡くされて大きな悲しみと辛さを抱えているご遺族さまの気持ちに寄り添うことを第一に、きめ細やかなサービスをご提供しています。
作業内容としては、遺品の仕分け、梱包、搬出、清掃といった一連の流れを行い、ご希望があれば合同供養や形見分けの配送も承ります。

 

また、ワンズライフでは「専任担当制」を採用し、お見積り時に伺ったスタッフが最後のお引き渡しまで担当いたします。
一人のスタッフがお見積り以降の全工程を専任担当するため、申し送りのミスや作業の行き違いが起こることはありません。
ご遺族の気持ちに寄り添ううえでも、現場の空気感や遺品整理の内容を理解している選任担当制に価値があると考えています。

 

まとめ

遺品整理の現場は多くが高齢者の故人様ですが、若くして亡くなられた方の現場に立ち会うこともあります。
日本では国際的にみても若い世代の自殺が深刻化しており、その背景には失業や貧困といった社会的な問題が潜んでいると考えられます。

 

ワンズライフではご依頼者さまの気持ちに寄り添うことを念頭に置き、お見積りからお引き渡しまで遺品整理を熟知した選任スタッフが対応いたします。
遺品整理・生前整理のご相談は、ワンズライフまでお気軽にお問い合わせください。

 

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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