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2024.01.31

遺品整理で出てきた現金は相続税がかかるのか~現金がよく見つかる場所

遺品整理をしていると、思いもよらない場所から現金が出てくることがあります。亡くなられた方の財産を受け継ぐ場合にはその財産に相続税がかかりますが、遺品整理の際に見つけた現金も課税対象となるのでしょうか。

今回は、遺品整理の際に現金が見つかりがちな場所を紹介するとともに、現金を見つけた場合の対処法についてわかりやすく解説します。

遺品整理で現金がよく見つかる場所

遺品整理をする際に現金がよく見つかる場所を以下にまとめました。
部屋の中をくまなくチェックしていても、意外な場所から現金は出てくるものです。

 

タンスや本棚

自宅に保管されている現金、いわゆる「タンス預金」という言葉どおり、かつては現金をそのままタンスに仕舞い込む家庭が多かった日本。
遺品整理の際にも、タンスの引き出しは必ず確認するべき場所です。
また、本棚に入れている本の間に現金が挟まっていることもあるため、一冊ずつ取り出して確認することをおすすめします。

 

仏壇や神棚

仏壇や神棚も現金が見つかりやすい場所です。
仏壇の引き出しからは現金だけでなく、土地の権利書や株式証券といった重要な書類が出てくることもあります。

 

カバンや衣服のポケット

故人のカバンの中に現金の入った財布が残っていたり、衣服のポケットに小銭が入っていたりすることもあります。
特にポケットの中は見落としがちでそのまま処分してしまうことがあるため、残すにしても捨てるにしても一着ずつ確認するようにしましょう。

 

非常用の持ち出し袋

意外と見落としがちなのが、非常用の持ち出し袋の中身です。
近年は防災意識の高まりにより、非常時に備えて持ち出し袋を自宅に用意している家庭も多いでしょう。
非常時は現金を使う機会が増えることから、持ち出し袋の中に現金を入れている人も多いと考えられます。
故人の自宅から持ち出し袋を見つけた場合は、そのまま処分せずに必ず中身を確認しましょう。

 

遺品整理で出てきた現金に相続税はかかる?

遺品整理で出てきた現金は故人の遺産であり、相続税の課税対象となります。
たとえ自宅のタンスや本棚の中、衣服のポケットの中から出てきたお金でも、またその金額が小額であっても、それが相続財産であることに変わりはないのです。

 

ただし、相続税は財産を相続した際に必ず発生するものではありません。
相続税には「基礎控除」があるため、その金額を「相続財産額から借金や葬式費用を差し引いた後の金額」が下回っていれば、相続税はかからないことになります。

 

《相続税の基礎控除額の計算式》
基礎控除=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

 

つまり、遺品整理で見つけた現金も相続税の対象にはなるものの、その他の相続財産と合わせた金額が基礎控除額を超えていないのであれば、相続税の申告は必要ありません。
相続税がかかるのは基礎控除額を超えている部分のみで、たとえば課税対象となる相続財産が4,500万円、基礎控除額が4,200万円であれば、基礎控除額を超えている300万円に相続税がかかることになります。

 

また当然ながら、遺品整理会社や片付け代行業者などによる作業で現金が見つかったとしても、そのお金は必ずご依頼者様にお渡しすることになっています。
しかし、依頼先が悪質な業者だった場合、見つけたお金を業者が盗んでしまうことも考えられるため、依頼先は慎重に見極める必要があります。

 

トラブルを避けるためにできること

遺品整理では思わぬところから現金が見つかりがちですが、現金の存在に気づかないまま処分してしまったり、作業を依頼した業者が誰にも報告せず盗んでしまったりすることもあります。
こうしたトラブルを避けるためには、以下の点に気をつけるとよいでしょう。

 

遺言書やエンディングノートを確認する

故人が残した遺言書やエンディングノートに、現金を置いている場所や取り扱いの希望について書かれていることがあります。
現金が見つかると遺族の財産分与に影響が及ぶこともあるため、遺品整理を始める前に遺言書やエンディングノートの内容をしっかりと確認しておきましょう。

 

信頼できる遺品整理会社に依頼する

遺品整理を第三者に任せるなら、遺品に関する専門知識やノウハウを持つ遺品整理会社に依頼することをおすすめします。
信頼できる遺品整理会社を見極めるポイントとしては、「遺品整理士認定協会が認定する『優良事業所』に選ばれていること」「遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍していること」「相談・見積もり時の対応が丁寧であること」などが挙げられます。
これらのポイントをチェックし、安心して任せられる遺品整理会社を選びましょう。

 

まとめ

遺品整理をしているとタンスや本棚、仏壇などから現金が出てくることがあり、これらのお金は相続税の課税対象となります。
しかし、実際に相続税が発生するのは「基礎控除額」を超えた部分であるため、遺品整理で見つけた現金と他の財産を合わせた金額が基礎控除額を超えていなければ、相続税を支払う必要はありません。

 

株式会社ワンズライフは遺品整理士認定協会より優良事業認定を受けており、経験豊富なスタッフがご依頼者様の思いに寄り添ったきめ細やかな作業を行っています。
遺品整理や生前整理をご検討されている方は、ワンズライフまでお気軽にお問い合わせください。

 

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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