
2025.02.14
老人ホーム退去時の手順~手続きと遺品整理の進め方をご紹介
特別養護老人ホームでは約7割の方が施設内で亡くなっているという調査結果もあり、老人ホームなどの福祉施設で人生の最期を迎える方も少なくありません。もし自分の親族が老人ホームで亡くなった場合、施設退去の手続きとしてどのような対応が必要となるのでしょうか。
今回は老人ホーム退去における手続きの流れと遺品整理の進め方についてわかりやすく解説します。
老人ホームの死亡退去〜手続きの流れ
老人ホームに入居していた方が亡くなった場合、故人の通夜・葬儀を済ませた後で居室内の片付けや遺品整理が必要となります。ここでは死亡退去における手続きの流れをご紹介します。
老人ホームとの打ち合わせ
死亡届の提出や葬儀関連の手続き、ご遺体の搬送が終わった後に施設との打ち合わせを行い、退去日を決定します。荷物が残っている間は利用料金が発生するため、退去日までに居室内の身の回り品をすべて搬出しておく必要があります。
片付け方法の決定
老人ホームの退去日が決まったら、居室に残された身の回り品をどうやって片付けるのか検討します。
遺品の片付けは自分たちで行うこともできますが、老人ホームの遺品整理では周囲の入居者さまへの配慮が欠かせません。自分たちだけで対応できるか不安な場合は、遺品整理を専門で行う会社に任せることをおすすめします。
居室の片付け・遺品整理
通夜・葬儀が終わったら、退去日までに居室の片付けや遺品整理を進めていく必要があります。
遺品整理の進め方や注意点については次項で詳しく解説します。
未払い料金の清算
最後に未払い料金の清算を行って退去となります。
老人ホームとの契約によっては、入居一時金が返還されることもあります。
全国の消費生活センターには、老人ホーム退去時の清算に関する相談が多く寄せられています。清算・返金に伴うトラブルを避けるためには、サービス契約時に老人ホーム側から十分に説明を受けること、その内容に納得したうえで契約を締結することが重要です。
老人ホームの遺品整理の進め方
自分たちで遺品整理を行う場合の大まかな手順をご紹介します。
遺品の分類
まずは居室内の遺品を「残すもの」「処分するもの」に分類します。
相続に関わる書類(銀行通帳や有価証券など)を自宅から持ち出している場合もあるため、居室内に重要な書類が残っていないか必ず確認しましょう。
遺品の搬出
仕分けした遺品の搬出作業を行います。
老人ホームの遺品整理では、他の入居者さまの迷惑にならないよう作業する時間帯や物音に配慮する必要があります。また、施設によっては台車を使用できないことがあるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
形見分け
故人の遺品を親族や友人などに分ける「形見分け」を行います。
形見分けをする日に決まりはありませんが、忌明けの法要の後など親族が一堂に会するタイミングで行うのが望ましいでしょう。
不用品の処分
形見分けが終わったら不用品の処分を行います。
老人ホームで処分することはできないため、いったん自宅に持ち帰って処分を進めていくことになります。自治体のルールに従ってごみとして処分するほか、不用品回収業者・買取業者などに引き取ってもらう方法もあります。
老人ホームの遺品整理を行うときのポイント
老人ホームの遺品整理を行うときに気をつけたいポイントを以下にまとめました。
家族で遺品整理をする場合
自分たちで遺品整理をする場合は、施設のルールに則って作業を行う必要があります。自宅の遺品整理とは異なり、多くの入居者さまが生活している場所での作業となるため、他の方の生活サイクルを乱さないような配慮が求められます。
遺品整理の会社に依頼する場合
遺品整理の会社に依頼する場合は、老人ホームなど福祉施設での作業実績がある会社を選ぶことが大切です。自宅でも老人ホームでも作業内容に大きな違いはありませんが、老人ホームでの遺品整理では他の入居者さまに配慮しつつ、施設の職員さまの指示に従って作業することになります。この点、福祉施設での実績が豊富な会社であれば施設内の規則や配慮にも慣れているため、安心して作業を任せることができるでしょう。
まとめ
老人ホームに入居していた方が亡くなった場合、退去日までに居室内の身の回り品をすべて片付けておく必要があります。故人の家族や親族が行うこともできますが、老人ホームの遺品整理にはさまざまな配慮が求められるため、福祉施設での作業実績が豊富な遺品整理会社に依頼するのがおすすめです。
遺品整理・生前整理の「ワンズライフ」では老人ホームなど福祉施設内での遺品整理にも対応し、施設の事情や要望を尊重した作業を行っております。遺品整理や生前整理をご検討されている方は、ワンズライフまでお気軽にお問い合わせください。
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