2020.03.23
遺品整理の業者選び プロが教えるオススメの選び方
遺品整理業者を選ぶときに「何を基準に業者を選べばよいのだろうか」と悩む方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、遺品整理業者にどんなことを依頼できるのか解説したうえで、業者の選び方と料金の相場をご紹介します。
トラブルを防ぎ、信頼できる業者に依頼するために大切なポイントを確認しておきましょう。
遺品整理業者にはどんなことを依頼できる?
遺品整理とは、故人が生前使っていたものを必要なものと不要なものに分類する作業です。不要なものは処分し、必要なものはエンディングノートや遺言書に従って相続人に形見分けします。
しかし、すべての遺品をひとつひとつ確認して部屋を片付けるのは大変です。亡くなった方が遠方に住んでいたり、仕事等で忙しかったりするとご遺族だけでは手が回らないこともあります。そのようなケースでは、すべての作業を代行してくれる「遺品整理業者」に依頼するのもひとつの方法です。
以下は、遺品整理業者に依頼できる一般的なサービス内容です。
- 遺品の仕分け
- 家財の買取・回収・処分
- 遺品の供養
- 紛失した遺品の捜索
- (遠方の場合)遺品の梱包と配送
- (不動産会社と提携していた場合)不動産の鑑定、売却
遺品整理のサービス内容は会社によって大きく違うため「不用品は査定して買い取って欲しい」「部屋の掃除まで済ませて欲しい」等、目的を明確にしたうえで、自分が希望するサービスを提供している会社を利用しましょう。
プロがおすすめする良い遺品整理業者の選び方
遺品整理業者は全国に数多く存在します。大切なご家族が生前使っていたものを扱うのですから、実績があって信頼できる会社に任せたいものです。ここでは、遺品整理業者を選ぶ際に確認しておきたいご紹介します。
「遺品整理士」の資格を持ったスタッフが在籍しているか
まず、遺品整理業者を選ぶ際は「遺品整理士」という資格を持ったスタッフが在籍しているかどうか確認してみましょう。遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が発行する民間資格です。遺品整理に関する正しい手順と専門知識を身につけ、テストに合格した人のみに与えられる「遺品整理のプロフェッショナル」ともいえます。
遺品整理を行うこと自体に特別な資格は必要ありませんが、遺品整理士が在籍しているということは「正しい知識を持って業務に取り組んでいる会社」と判断するひとつの目安になるでしょう。
「優良企業」の認定を受けているか
一般社団法人遺品整理士認定協会では、法律を守って業務を適切に行っている遺品整理業者を「優良企業」と認定しています。現在863社が協会に登録しており、優良企業の一覧は協会のホームページから閲覧できます。
万が一登録されている企業に依頼してトラブルがあった場合、協会に連絡すれば対処してくれるため安心です。
部屋を見て正確な見積書を作成してくれるか
多くの遺品整理業者は無料で見積書の作成サービスを行っています。契約前に相見積もりを取って複数社の料金を比較し、明細や金額がきちんと記載されているか必ず確認しておきましょう。
見積書の作成方法は会社によって異なりますが、電話やメールでヒアリングしただけで料金を提示する場合は注意が必要です。中には、契約後に実際のお部屋を見てから「荷物が多かったから追加料金をいただきたい」等といって、相場以上の料金を請求する会社もあります。どこの会社にすべきか悩んだときは、現場に来てお部屋の状態を把握してから見積りを出してくれる会社がおすすめです。
電話・メールの対応が丁寧か
遺品整理業者を選ぶ際は、スタッフの対応も重要なポイントです。言葉遣いが丁寧なことはもちろん、疑問点を残さないように質問に対して丁寧に答えてくれるどうかも確認しておく必要があります。
対応の良い会社は当日の作業でも遺品の扱いが丁寧だったり仏壇に手を合わせてくれたりと、満足度の高いサービスを受けられる確率が高いでしょう。故人の大切な遺品を扱う作業だからこそ、お客様への心遣いが行き届いた遺品整理業者を選ぶことが大切です。
遺品整理業に関する許可証を持っているか
遺品整理では不用品の処分や買い取りを依頼することもあります。家具や家電等の買い取り、リサイクルを依頼する場合は、遺品整理業者が「古物商許可証」を所持しているか必ず確認しておきましょう。
遺品整理業者が必要な届け出をせずに無許可で業務を行うと、依頼者まで罰則の対象になったり高額な費用を請求されたりするかもしれません。良い会社はホームページで許可証を公開していることが多いため、依頼前に一度チェックしておくことをおすすめします。
遺品整理の料金の相場は?
遺品整理では料金をめぐるトラブルがあとをたちません。「高額な料金を請求された」「あとになって追加料金が発生した」といったトラブルに遭わないためにも、事前に遺品整理の料金の相場を把握しておきましょう。
遺品整理会社の一般的な料金相場
基本的に、遺品整理会社の料金は部屋の「間取り」や「広さ」によって決まっています。下の表は、遺品整理会社に作業を依頼したときの料金の目安です。なお、遺品の量によって価格は前後します。下記の表でご紹介する料金はあくまで「ひとつの目安」と考えておきましょう。
間取り |
料金の目安 |
1K |
35,000~80,000円 |
1DK |
55,000~120,000円 |
1LDK |
70,000~200,000円 |
2DK |
110,000~250,000円 |
2LDK |
140,000~300,000円 |
3DK |
170,000~400,000円 |
3LDK |
190,000~400,000円 |
4LDK |
250,000~600,000円 |
ほかにも、作業人数、作業時間、不用品の回収品目によっても価格は変動するため、必ず事前に見積もりを出してもらうことをおすすめします。
特殊清掃を依頼した場合
「特殊清掃」とは、亡くなってから発見されるまでに時間がかかってしまった方の遺体の痕跡を取り除き、現場を原状回復する清掃作業のことです。血液、退役、腐敗物の清掃や消臭が必要となり、作業内容ごとに料金が分かれています。
下の表は、特殊清掃を依頼したときの作業内容の料金の目安です。特殊清掃は臭いの強さや遺体の腐敗具合等、ハウスクリーニングの必要度合いによって料金が大きく変わります。下の表でご紹介する料金は、特殊清掃を依頼した場合のひとつの目安としてお考えください。
作業内容 |
料金の目安 |
床上の特殊清掃 |
30,000円~ |
浴室の特殊清掃 |
30,000円~ |
消臭剤・除菌剤の散布 |
10,000円~ |
畳の撤去 |
3,000円~ |
作業スタッフの人件費 |
20,000円~ |
見積書を作成してもらった際、料金について不明な点があれば項目ごとに詳細を教えてもらいましょう。
まとめ
「親の遺品にゴミは無し」最初に誰が言ったかはわかりませんが、この言葉は遺品整理ワンズライフの最前線で毎日奮闘する社員たちの心得になっています。ワンズライフの代表上野はこのあと「でも実家はゴミ屋敷」と言葉を付け加えました。これは物を捨てられない昭和世代の親を持つ人々が共通の悩みではないでしょうか。
「最後はゴミになってしまうかもしれない」「他人から見たら埃をかぶった価値がないガラクタ用品かもしれない」と思うこともあるかもしれませんが、やはり親の遺品にゴミありません。この様な依頼者の思いを受け止めながら、プロとしての提案や相談アドバイス等も含めて、総体的な遺品整理サービスを提供できる誠実で安心できる企業がこれからも増えていって欲しいものです。
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