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2018.10.03

親の遺品を捨てられない理由とは?おすすめの遺品整理の方法

親の四十九日法要を終えた後に実家へ帰ると、そこには生前のように出迎えてくれる親の姿はなく、代わりに持ち主を亡くした、遺品の数々が残されています。
そして、問題となるのが「遺品整理」。
実際に片付けようと思っても、罪悪感や喪失感などのさまざまな思いがこみ上げてくるため、スムーズに片付けを進めることができないケースがほとんどです。
今回の記事では、親の遺品と向き合い、一歩踏み出すための方法および心構えとして、おすすめの遺品整理の方法ついてご紹介いたします。
親の遺品を捨てられずに悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

遺品が捨てられない理由は?

遺品を整理するにあたり、まず問題となるのが「なかなか捨てられない」ということです。

なぜ、今後は不要であると分かっていても、親の遺品を捨てることができないのでしょうか?

それには、自分自身では気づきにくい、以下のような理由があります。

お葬式

 

気持ちの整理がつかない

親が亡くなった直後は、お通夜やお葬式、法要などイベントが目白押しとなるので、残された家族は悲しみにくれる時間もありません。

そのため、遺品整理を行うと考えた時は、これらの予定一段落した時期であり、いざ遺品を整理しようと考えた時にようやく、親が亡くなった事実とじっくり向き合うことになるのです。

親が亡くなってから、1ヶ月以上過ぎているとはいえ、自分にとって大切な人が亡くなるという状況は非常に辛いものであり、簡単に受け止めることはできません。

親の死という事実を自分の中で受け止めることができず、遺品整理自体を難しいと感じることは当然であり、自然な流れであるともいえます。

 

思い出がよみがえり、捨てることに罪悪感がある

自分の中で何とか気持ちを整理して、いざ部屋に残された遺品と向き合おうと思っても、実際に遺品を手にとると、一つひとつに対して様々な思い出が蘇ることでしょう。

「このブラウスは、私の発表会の時にお母さんが着ていたな。」

「運動会の時、お父さんはいつもこのビデオカメラを回してくれていたな。」

上記のように、家族としての思い出がたくさんつまっているため、捨てようと思っていても、物を捨てるという行為に対して罪悪感を持ってしまいやすくなります。

 

遺品の処分の仕方がわからない

どうにか捨てるモノと残しておくモノを決めたとしても、処分する段階になって、「どうすれば良いかわからない」という状況になることは、遺品整理においての問題点です。

たとえば、昔のビデオテープやカセットなどは、自治体によって扱い方が違います。

そのため、自分が現在住んでいる自治体の通りに分類してしまい、いざ捨てるという段階になってから、実は親が住む自治体とは異なるために処分できないというケースも珍しくありません。

また、それ以外にも「これは家庭ゴミとして一緒に出してよいものか」と素人では判断がつきにくいものも多数あるため、遺品の処分の仕方がわからないというのもまた、遺品が捨てられない理由の一つとなっています。

故人の死を受け止め、遺品整理に踏み切るには

故人の死を受け止め、次の一歩へ進むということは、すぐにできるものではありません。

それでも少しずつ前へ進むために、どのような行程を踏んでいけば良いのか、考える必要があるのです。

 

時間が経つのを待つ

親の死によって受けた精神的なショックは、簡単に癒えるものではありません。

遺品を片付けようという気力すら湧かない、遺品を見るだけで感情が高まってしまい、手がつけられないという場合、まずは時間が経つのを待ってみるのはいかがでしょうか。

特に賃貸の場合、引き渡しの日が早い段階で決まってしまうため、完全に癒やすまで長い時間を確保することは難しいかもしれません。

しかし、親の死を全く受け止められていない段階で無理に作業を勧めると、さらに精神的なダメージを負ってしまう可能性が高くなります。

今日は無理でもまず明日、そうでなければ後もう1日と、少しでも時間を遅らせる行為は、受け止めるための第一歩としてとても大切な時間だと言えるでしょう。

 

処分しやすいものから少しずつ取り掛かってみる

洋服や宝飾品など、思い出が溢れてくるものはとりあえず後回しにして、まずは新聞や書籍など、比較的処分しやすいものから少しずつ取りかかるのも、一歩踏み出す手段として有効です。壊れている家具や家電などの不用品から、随時処分を行ってみましょう。

自分で処理できるものから進めることで、「早くやらなければいけないのに、つい後回しにしてできない」「いつまで経っても、何も整理できていない」という罪悪感から、自分自身を解放させることができます。

 

感情を思い切り吐き出してみる

遺品と向き合う中で、感情が高まってしまった時、「いい歳なのに恥ずかしい」と感じることはないでしょうか。

感情を押し殺すのではなく、あえて思いっ切り吐き出すというのも、前へ1歩進むためには重要なステップです。

実際に「グリーフケア」という、身近な人の死を乗り越えるためのケアにおいても、感情を表に吐き出すというのは大切な行程であると位置づけられています。

思い出深いものを手に取り、感情に任せて泣いてみることで、泣き終わった後には気持ちが軽くなり、以前よりも少しだけ前に進むことができるはずです。

話しやすい親族や友人などに気持ちを相談し、誰かに話を聞いてもらうのも良いでしょう。

 

【関連記事】グリーフケア意味とは~身近な人を失った悲しみを乗り越える方法~

 

遺品整理における心がまえとは

遺品整理とは、亡くなった方の私物を整理することです。

残されたご遺族がその方の死という事実を受け入れるとともに、前をむいて生きていくための儀式ともいえます。

「まだ終活をするための気持ちの整理がつかない」「持ち家なので今すぐ整理する必要はない」とそのまま放置しておくと、将来自分が亡くなった時に、自分が感じた以上の負担を子供たちに負わせる可能性もあるのです。

「あのとき、お母さんとこんなことがあったな。」

「お父さん、これをずっと大事にしてくれていたんだ。」

というように、思い出とともに遺品を整理するということは、故人を偲ぶ行為であるとともに、子供が親のためにできる、最後の親孝行でもあるともいえるのです。

遺品整理は悲しいものではなく、「故人の死を受け止め、前に進むための手段である」という前向きな心構えのもと、作業に臨んでいただけたらと思います。

 

少しでも心が楽になる方法

最後の親孝行とはいえ、やはり遺品を整理するというのは、心身ともに大変な作業であることに変わりはありません。

そこで、少しでも心を楽に遺品整理するための方法をご紹介しましょう。

 

リサイクル・寄付に出す

「取っておくことはできないけれど、捨てるのはしのびない」と感じるものは、リサイクルや寄付に出してみてはいかがでしょうか。

まとまった金額にはなりませんが、リサイクルや寄付へ出すことで、必要とする誰かに長く使っていただけると思うことができるため、精神的にも楽になることができます。

ただし、リサイクルショップの場合は状態によっては、引き取りをしてもらえない場合もあるので注意が必要です。

また最近では、フリマアプリを活用する方もいますが、売れるかどうかの確約がない上に、その都度発送の手間もかかるため、遺品整理においてオススメはできません。

遺品整理は、親の死後に行うため、心身ともに疲れている時期ともいえます。

そのため、金額を重視するのではなく、「他の人に再び使ってもらえる」という精神的負担の軽減を目的として、寄付やリサイクルへ出すことがオススメです。

 

お焚き上げをしてもらう

遺品整理を行うにあたり、扱いに困りやすいのが、人形、ぬいぐるみや写真、手紙などと家われています。

上記の物を処分する上でオススメしたいのが、お焚き上げです。

ゴミ捨て場でぬいぐるみや写真を捨てるのではなく、神社などの神聖な場所できちんと供養していただきながら処分してもらうことで、捨てることに対する罪悪感を減らすことができます。

なお、お焚き上げは随時行うものではありませんので、事前に日時や情報をしっかりと確認しておきましょう。

 

デジタル化する

遺品を処分する=思い出がなくなるような感覚がする場合、遺品を写真にとって保存する方法もあります。

遺品そのものでなくとも、写真を通してそのときの思い出を甦らせることが可能です。

アルバムや昔のビデオテープなど、かさばる上に確認しづらいものに関しては、まとめてDVDにしてくれるサービスもありますので、そちらを検討してもよいでしょう。

ただし、たくさんの遺品をそのままデジタル化すると、データの管理が大変になるため、ある程度選んだもののみデジタル化されることをオススメします。

 

遺品整理業者に依頼をする

やらなければいけないけれど、自分だけでは精神的にも難しい状態である場合は、プロの力を借りるのも一つの対策方法です。

遺品整理には、「遺品整理士」という民間資格もあり、遺品整理に関する様々な知識と対応力を兼ね備えたプロによって、専門的な知識と対応力で、遺族の悲しみに寄り添いながら、よりよいサービスを提供してくれます。

当社ワンズライフでは環境に配慮し、遺品は極力処分するのではなく、リサイクルすることに努めております。

また、特殊清掃や合同供養式等も承っているため、よりご遺族の気持ちに配慮した対応を行っています。

心身ともに辛い作業である遺品整理だからこそ、プロに掃除や片づけをお任せするのも安心できる方法の一つです。

 

まとめ

遺品整理は、親の死を受け入れる作業であるとともに、親へできる最後の親孝行とご紹介しました。

しかし、子供にとっては辛い作業であることに代わりはなく、また葬儀や法要などで取得した喪中休み明けのためにいつも以上に忙しく、なかなかまとまった作業時間を確保できないため、負担もかかり多くの方が悩む作業の一つとなっています。

亡くなった親御さんも、自分の死によって子供が辛く悲しい気持ちを引きずることは望んでいません。

少しでも心を軽くするために、ご自身で片づけを行うことも大切ですが、遺品整理士が多く在籍するプロの業者に対応をお願いするというのも、心身の負担を減らすという意味でぜひご検討いただければと思います。

 

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この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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