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2021.05.28

中居正広さんが父の七回忌が終わっても遺品整理ができない理由

中居正広さんは、ジャニーズ事務所の国民的人気グループ「SMAP」のリーダーとして活動し、2020年に事務所を退社後は個人事務所「のんびりなかい」を設立するなど、現在も芸能界の第一線で活躍しています。
そんな中居さんは、6年前に実父を咽頭がんで亡くしていることをメディアで明かしており、七回忌を迎えた2021年現在も実家整理は終わっていないそうです。

親が亡くなった後、その方が住んでいた家の片づけや遺品整理は基本的に子どもやご家族、ご親族が行うことになります。
しかし「いつかはやらないと」とは思いつつも、親の遺品を処分することに対してためらいの気持ちがあったり、物が多かったり、時間に制約があったりなどのさまざまな理由から、整理に踏み切れないとお悩みの方は少なくありません。

この記事では、中居正広さんの実家整理についてのエピソードをご紹介するとともに、少しでも心安らかに親の遺品整理を行うことができるよう、遺品を「捨てられない」と思ったときに知っておきたい考え方をお伝えします。

中居正広さんの父・正志さんは6年前に他界

中居正広さんの父・正志さんは、2015年に咽頭がんで亡くなりました。
2013年2月に肺がんを患い、肺の摘出手術や放射線治療を行い、治ったと思っていたところ、2014年に転移が判明したそうです。

 

その後、手術を受け、入退院を繰り返しながら闘病生活を送っていましたが、2015年2月に逝去されました。
中居さんは「病院のメシはまずい」と言った父のために料理を作ったり、正志さんが病床で「自宅の部屋に帰りたい」と語った際には、一緒に地元をめぐる小旅行に行ったりするなど、最期までお父様の傍に寄り添い、懸命に看病を行っていたそうです。

 

七回忌を迎えた今も実家整理は終わっていないという

中居さんは、大の野球好きとして知られていますが、それは、スポーツが得意だった正志さんの影響だといいます。
また、過去に出演したテレビ番組で父親との仲良しエピソードを語るなど、親子仲がとても良いことでも有名です。
テレビ局関係者も「中居さんは父を心から尊敬していた」と話しているように、中居さんにとって、お父様はかけがえのない大きな存在だったことがうかがえます。

 

そんな父・正志さんが亡くなってから今年で七回忌を迎えましたが、中居さんはメディアのインタビューの中で「今でもお酒を飲むたびに父を思い出す」「夢にも頻繁に出てくる」と明かしています。
そして、亡くなってから6年たった現在も実家整理はしておらず、父の部屋や愛用品の数々はそのままにしているそうです。
また、周囲にも「親父の部屋を処分する気はない」と話しているといいます。

 

親の遺品整理が難しい理由

中居さんのインタビュー記事の中で、終活カウンセラー協会代表理事・武藤頼胡さんが「故人の住まいや遺品をそのままにしておくことは多い」と話しているように、親亡き後、遺品整理がなかなかできないという人は少なくありません。
では、なぜ親の遺品整理は難しいのでしょうか?ここでは、その理由をまとめました。

 

気持ちの整理がついていない

遺品整理とは、単に故人の遺品を片づけることではなく、遺品とともに故人への想いも整理する作業でもあります。
そのため、遺品整理をする際は、親が亡くなった事実と向き合い、死を受け止めることになります。
しかし、大切な親が亡くなった悲しみはそう簡単に癒えるものではありません。
遺品は、持ち主がなくなると、その遺品は「モノ」から「思い出の品」に変わります。
そのため、片づけをしようと思っても、いざその人が暮らしていた家や生活用品を見ると、その方との思い出がよみがえり、捨てることが難しくなってしまいます。

 

処分する物の判断が難しい

遺産相続の際は、金銭的価値のあるものはすべて財産とみなされるため、遺品整理を行うときは、高価なものを誤って処分しないように注意が必要です。
しかし、故人が趣味で使っていた物や、コレクションしていた物などは、持っていた本人でないとその価値がわからない場合があります。
そういった遺品が出てくると、家族は処分して良いのか、売却して良いのかなどの判断がつきにくくなってしまい、結果、なかなか整理が終わらないというケースも多いようです。

 

物の量が多い、時間の確保が難しい

遺品の量が多いと、整理を終わらせるまでに数ヶ月、場合によっては半年以上かかることもあります。
しかし、実家が遠方にあると、毎回現地の出向くのは大変です。
さらに、仕事が忙しかったり、育児や介護で自宅を離れることが難しかったりすると、時間を確保するのが難しく、遺品整理へのハードルはさらに高くなってしまいます。

 

親の遺品整理が進まない…解決方法はある?

では、上記で挙げたような理由で親の遺品整理が進まない場合、どうすれば良いのでしょうか?
ここでは「気持ちの整理がつかず、片づけに取り掛かかることができない」という悩みに対しての解決方法を2つご紹介します。

気持ちの整理がつくまで時間を置く

悲しみが癒えていない、気持ちの整理がついていない状態で片づけを進めると、さらに精神的なダメージを負ってしまうことになり、立ち直るまでにもっと時間がかかってしまいます。
遺品と向き合うことがつらいと感じる時は無理をせず、ご自身がやろうと思えるまで時間を置くことも大切です。

 

遺品整理には「いつからやる」「いつまでにやる」といった決まりはありません。
葬儀後に取り掛かる方もいれば、四十九日法要の後に行う方、何年か経ってから始める方など、時期やタイミングは人それぞれです。
心の整理がついていないうちは、無理に片づけを始めるのではなく、気持ちが落ち着いてから、ゆっくり時間をかけて遺品整理を進めるのが良いでしょう。

 

一人で抱え込まないことも大切

先ほどご説明したように、遺品整理自体に期限はありませんが、状況によっては早めに片づけを行った方が良いケースもあります。
具体的には、故人が賃貸住宅に住んでいて退去期限が迫っているときや、相続税の申告期限までに財産を調べる必要性があるときなどです。

 

時間的に余裕がないが、まだ気持ちの整理ができていない、といった場合はどうしても焦ってしまいがちですが「自分だけでやらないと」と思うと、体力的にも精神的にもかなり負担が大きくなってしまいます。
特に遺品の量が多いと人手も必要になってきますから、ご自身の負担を減らし、スムーズに作業を終わらせるためにも、兄弟や家族、親族に協力してもらえそうな人がいれば手伝いを依頼する、話を聞いてもらうなどして、一人で抱え込まないことが大切です。

 

遺品整理をしない場合に起こりうるデメリット

遺品の中には、故人の通帳や生命保険の証書など、財産に関するものが紛れていることがあります。
しかし、亡くなってから10年以上経過しても預金の存在を知らず、その間取引もなかった場合は「休眠預金等活用法」により、各金融機関から預金保険機構へ残高が移管される可能性があります。
また、故人が生命保険や医療保険に加入していて、そのことに家族が気付かなければ、保険金請求権の消滅時効期間を過ぎてしまうかもしれません。

 

遺品の量が多かったり、処分して良いか判断に迷うものあったりすると「やらないと」とは思いつつも、何から手を付けていいかわからず、つい先延ばしにしてしまいがちです。
ですが、そのまま整理をしないままでいると、財産があることを知らず、受け取らないまま期限が過ぎてしまうかもしれません。
自分のために残してくれた親の財産を受け取るためにも、気持ちの区切りがついたら、遺品整理を始めることをおすすめします。

 

遺品整理の手順と「捨てられない」と思った時に知っておきたい考え方

では、実際に遺品整理に取り組むと決めたら、どのように進めていけば良いのでしょうか?
ここでは、遺品整理の具体的な手順と、遺品を処分することへの罪悪感を軽減し、少しでも心安らかに整理を行うための考え方をお伝えします。

 

①まずは事前準備から

遺品整理は、やみくもに進めると、かえって時間がかかってしまいます。
片づけをスムーズに進めるには、きちんと事前準備をしてから取り組むことが重要です。
事前準備でしておきたいことには、主に以下3つがあります。

 

親族に連絡をする

遺品は相続財産とみなされるため、自分ひとりの判断で形見分けや売却、処分などを行うと、あとでトラブルに発展してしまう可能性があります。
遺品整理を行うと決めたら、親族にその旨を連絡して、了承を得てから片づけをスタートした方が安心です。

 

スケジュールを立てる

「リビングは〇日までに終わらせる」「すべての片づけを月末までに終了させる」など、大まかなスケジュールを立ててから作業を始めた方が、整理がスムーズに進みやすくなります。
荷物が思ったよりも多かったなど、予想外の事態が起こっても対応できるよう、少し余裕を持ってスケジュールを立てておくのがおすすめです。

 

エンディングノート・遺言状の有無を確認

もしも故人の遺言状が残されていれば、その内容に沿って遺品の整理や財産相続を行うことになります。
また、エンディングノートには法的拘束力はありませんが、故人の意思を尊重することができ、整理をする際に「これは捨てても良いのだろうか」と判断に迷うことも少なくなるでしょう。

 

②遺品を「残す物」と「処分する物」に仕分ける

事前準備が終わったら、いよいよ遺品の整理に取り掛かっていきます。
まずは、遺品を「残しておきたい物」と「処分する物」に仕分けていきましょう。
段ボールや箱をいくつか用意しておき、仕分けたものを入れていくと、どこまで終わったか後で確認しやすくなります。

 

ポイント:遺品をすべて捨てる必要はない

「遺品整理=すべて捨てること」ではありません。故人の愛用品や、思い出の品、アルバム、写真など、捨てる決心がつかないものに関しては「手元に残しておくもの」として分類し、いったんそのままにしておくのも良いでしょう。
“全部捨てないと”と思わず、壊れているものや、日用品などから処分していくことで、気持ちがラクになり、遺品整理を進めやすくなります。

 

③処分する遺品を「売却」「譲渡」「廃棄」に分類する

仕分けができたら、次は処分する遺品を「売却」「譲渡」「廃棄」に分別していきます。
壊れている家具や家電は自治体のルールに沿って処分し、資産価値のあるものであれば、リサイクルショップで売却することも可能です。

 

遺品は「譲る」という方法もある

“遺品を捨てる”ということに罪悪感があり、なかなか処分できないという方も多いでしょう。
捨てることに抵抗感がある場合は、形見分けをして、誰かに遺品を譲るという方法もあります。たとえば、故人の趣味の友人がいたとすれば、その方に趣味で使っていた道具を譲ることで、今後も使い続けてもらうことができます。

 

遺品は寄付・寄贈をすることもできる

「自分では使う予定がないけれど、捨ててしまうのはしのびない……」というときは、遺品を寄付・寄贈するという選択肢もあります。
寄付・寄贈した物品は、NPO・NGO団体を通して児童養護施設や老人福祉施設などに贈られるため、社会貢献の一環として故人の遺品を役立てることが可能です。

 

そのまま捨てにくい物は供養を検討する

遺品の中には、仏壇や人形など、処分しにくい物もあるかもしれません。
そういった場合は、供養を検討してみてはいかがでしょうか。
遺品供養には、遺品に宿っている魂を鎮めるという意味合いがありますが、感謝の気持ちを込めて遺品を供養することは、故人を偲ぶことにもつながるといわれています。
遺品供養の方法は主に「お焚き上げ」と呼ばれるもので、神社やお寺のほか、遺品整理会社や葬儀会社などで受け付けていることもあります。
ただし、民間の企業が供養のために遺品を燃やすことについては、自治体によってできる場合とできない場合があります。
遺品供養を企業に依頼することを検討している方は、お焚き上げを行う場所や物品の処分方法を事前に確認しておいた方が安心です。

 

遺品整理はプロに頼むという方法もある

「大切な親の遺品はできれば自分たちで片づけたい」そう思っていても、感情が絡んでどうしても取り掛かることができないという方も多いでしょう。
しかし、時間的に余裕がなく、近日中に整理を行う必要があるといった場合は、“整理専門会社”に片づけを依頼するのもひとつの方法です。
遺品の仕分けや貴重品の捜索、処分をはじめ、企業によっては、人形や仏壇の供養、不動産の売却手続きの相談に応じてもらえるなど、遺品整理に関するさまざまな作業を代行してもらえます。

 

ワンズライフの遺品整理

株式会社ワンズライフは、遺品整理をメインストリームとして社会貢献に取り組む企業です。
当社では「故人さまの生前に想いを馳せ、心に寄り添う整理」を信条としており、ご依頼者さま・ご遺族さまから「ほっとした」と感謝していただけるような、きめ細やかなサービスの提供に努める企業です。

 

回収した物品については「遺品をゴミにしたくない」というご遺族さまのお気持ちに配慮して、リサイクル、リユース、寄付など、可能な限り有効活用することを心掛けています。
また「故人が大切にしていたものは、きちんと供養してから搬出したい」とご希望の場合は、合同供養のご案内も可能です。
合同供養式の日程や流れ、遺品の保管方法など、ご遺族さまの立場になって丁寧にご説明させていただきますので、質問や不安に思うことがあればお気軽にご相談ください。

 

まとめ

遺品整理とは、単に物を片づけることではなく、片づけの過程を通じて故人と向き合い、心を整理することでもあります。
大切な人を失った悲しみはそう簡単に癒えるものではなく、故人を思うがゆえに、なかなか整理に取り掛かることができない方がほとんどです。
しかし、遺品を処分したからといって故人への想いや思い出がなくなるわけではありません。
遺品整理をして親が残してくれた財産を正しく引き継ぐことや、遺言書やエンディングノートに記された故人の希望の実現に努めることも、私たちができる供養の一つのかたちではないでしょうか。
ですから、気持ちの整理がついていない状態で無理に片づけを行うことはあまりおすすめできません。
遺品整理をするのが難しいと感じたときは、時間を置いて、前向きな気持ちになるまで待つのも良いでしょう。
また、時間的に余裕がないときは、家族や親族にサポートをお願いするほか、プロに依頼して片づけを代行してもらうなど、一人で抱え込まないことも大切です。

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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