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2018.03.23

実家をどうするか、親が元気なうちに話し合っておくべき理由

両親と離れたところに別居していると、将来実家をどうするのか、親が元気なうちに話しておく機会がなかなかありませんし、話を切り出しにくいものです。認知症の症状が現れてしまっているとだまされて家を売ってしまわないか?最近知らないお婆さんが実家で家事をしている。後妻詐欺?いろいろ心配事が付きません。そんなときに役立つのが成年後見人。あらかじめ誰が後見人になるのか決めておく任意後見人制度もあります。この記事では、実家に係る成年後見人の知識をご説明いたします。

空き家を所有するとかかるお金

離れたところにいる両親が亡くなったときや、施設や病院に長期間お世話になることになったとき。実家が空き家になってしまうと、何もせず放置していているだけでもお金がかかります。では、何もしないでおくとどうなるでしょうか?

家とお金

 

  • 不審者が住みつくことによって火災が起きてしまう。近隣の治安が悪化する。
  • 害獣・白アリ・害虫によって家が急速に劣化する。
  • 湿気がこもって押し入れにカビが生える、床板が腐るなど、家屋が劣化し、家屋の価値が下がってしまう。

 

上記のようなことがおこることを防止するための対策として、以下の費用がかかります。

 

  1. 火災保険
  2. 固定資産税
  3. 水道光熱費
  4. 交通費

 

また、もしも空き家の管理不足が原因で近隣への被害が発生すれば、損害賠償を請求されるかもしれません。この場合、空き家の持ち主に責めがなくても損害賠償が発生する可能性があります。特に建物の劣化が原因で発生した被害の場合、責任を逃れることは難しいでしょう。

 

自分で管理しに行くのは時間的、金銭的に無理という方も多いでしょう。防犯だけであれば、警備会社に依頼すれば税込み月1万円以内でしっかり防犯監視してもらえます。( 大手S社は防犯管理で、初期費用7万円程、月々7,000円程。 )

 

それ以外の郵便物回収・雑草管理・害獣の除去・家屋の湿気対策・水道水の入れ替えなどは、担当する業者と実行するサービス内容によりますが、概ね月3,000円から1万円くらいが相場のようです。業者によって差がありますし、民間の管理会社を無条件に信用するのは危険です。実績のあるしっかりとした業者を見極めなければいけません。

 

建築基準法・防災法・景観法において空き家の管理には法的な縛りがあります。場合によっては、市町村から改善を求められることもあるでしょう。

 

【関連記事】特定空き家に指定されたらどうなる?空き家対策特別措置法とは

 

実家をどうするか、早めに話し合っておくべき理由と対策

親が認知症にかかってしまった場合、詐欺、後妻業などの被害にあうかもしれません。また、親が認知症にかかってしまったあとでは、他人親名義の不動産を売ることも貸すこともできません。
もし売却や賃貸を考えているのなら親が元気なうちに考えておくべきでしょう。

 

あらかじめ任意後見人を選んでおく

まだご本人が元気なうちに、『将来私の判断能力が無くなったら、私の財産管理や、身上監護をお願いします』と、ご自身が信頼できる方と任意後見契約を結んでおく方法です。
法定後見人のように自身の知らない方に財産管理をしてもらうのは抵抗があるといった方、法定成年後見人には頼めない範囲のことも頼みたい方に最適です。

 

成年後見人になる

すでに認知症が悪化しているなど、親の財産管理に不安を感じているなら自らが後見人になるということができます。裁判所に書類を提出するのですが、後見人になろうとする方は、以下の手続きが必要です。以下「本人」とは、成年後見人から面倒を見てもらう方のことを指します。

 

  • 成年後見人とはどんな仕事かの研修を受ける。(VTRをみる)
  • 他の相続人の承認を得て同意書面(親族陳述書)を出す。自身が成年後見人になることに反対する相続人がいる、又はどこに居住するかわからない相続人がいる場合、裁判所に同意文書が出せない旨説明文書を提出する。
  • 成年後見人になる方の年収などを裁判所に提出する。
  • 本人の財産目録を提出する。
  • 相続権を有する方と本人との関係が分かる家系図を作成し提出する。
  • 本人の年間予算収支表を作成し、提出する。(収入:家賃収入や、年金など。支出:水道光熱費、医療費、食費など)
  • 裁判官と成年後見人候補者が面談する。
  • その他家庭裁判所で求められる書類を提出する。

 

司法書士などのプロに頼めばそんなに難しいことではありませんが、自分で手続きをする場合なかなか難しいこともあるでしょう。家庭裁判所でしっかり説明を受け、書類を作成しましょう。

 

まとめ

実家の扱いは親御さんが元気なうちに親御さんが主体となって話し合うことがベストでしょう。それが難しかった場合、施設への入所時や、入院するタイミングでもいいでしょう。

 

実家の扱いは難しく、簡単にはいきません。自分が成年後見人になったら売ってしまおうという方もいますが、逆に成年後見人制度を使うと、ご本人の財産処分には全て裁判所の許可が必要となります。家を売らないと医療費が出ないなどの理由がないと許可されないでしょう。
確かに詐欺や後妻業に騙される心配はなくなりますが、家族が財産を自由にできることもなくなってしまうのです。
では、元気なうちに売ってしまおうと思っても家には本人の思い入れもあり、なかなか売ってしまうことはできません。なら子供に名義変更しようとすると、相続に関係なく贈与する場合、贈与税がかかります。

 

一般的なのは、相続発生後に空き家として売る、賃貸する、民泊として管理業者に委託する、などでしょう。
親族間での話し合いが必要な場合は、遺産分割協議書を作成するときや、一周忌のときに話し合いましょう。
実家の管理はその時々の実家の状況、立地などによって管理維持費が変わってきます。専門家や、役場と相談しながら最適な方法を選択していくしかないのかもしれません。

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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