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2022.12.09

効率的に空き家整理をするための手順とコツを解説

ワンズライフ代表・上野貴子が家財整理の専門家として、実家じまいに苦労されたというタレントの松本明子さんと対談させていただきました。
ご両親がお亡くなりになり、空き家となった実家を長年にわたって維持されていた松本さん。
片付けをほとんどしてこなかった実家には物が大量にあったうえ、あれこれ手にとっては思い出に浸ってしまったそうで、なかなか思うように作業が進まなかったとのことです。

そこで今回は、プロの目線から「空き家整理の効率的な手順とコツ」についてご紹介します。
これから実家じまいに臨む方はぜひ参考にしてください。

遺言やエンディングノートの必要性

親が亡くなり実家じまいが必要となったとき、遺言やエンディングノートで「何がどこにあるか」「残すべき物は何か」といった親の意向が示してあれば、本人がいなくても迷うことなくスムーズに片付けを進められるでしょう。
大量の家財の中から貴重品や残すべき品を見つけ出す必要がなく、遺品整理を行う家族は精神的にも労力的にも負担が軽くなるはずです。

 

しかし、実際のところは遺言やエンディングノートを残さずに親が他界し、「いる・いらない」の判断に悩んでしまうケースは少なくありません。
今回対談させていただいた松本さんも、お母様が残された大量の着物の片付けにずいぶん悩まれたそうで、「(母に)捨てていいよ、と言われていたら、どんなにラクだったか」とおっしゃっていました。

プロが直伝!空き家整理の手順とコツ

遺言やエンディングノートがなく、親の意向がわからずに始める遺品整理。
一つひとつを手にとって「いる・いらない」の判断をしなくてはならず、家族にとっては根気のいる作業となりますが、少しの工夫で効率的に片付けを進めることができます。

 

ここでは、スムーズに空き家を整理するための手順とコツをわかりやすくお伝えします。

片付ける前に手元に残す物の数と量を決めておく

大量の家財を整理するうえでは、片付けを始める前に手元に残す物の数と量を決めておくことが大切です。
その際は「1人10個まで」「ダンボール1箱まで」など、残す物の上限を明確に設定しましょう。

家財の整理は「大量の情報の中から必要な情報だけを探し出す作業」です。
何も準備せずにいきなり作業を始めると、片付けは進まず時間だけが過ぎてしまいます。
あらかじめ残す物の数と量の上限を決めておき、それを超えるようなら「やっぱりこれはやめて、こっちにしよう」と入れ替えを行えば、あれもこれもと際限なく残す物が増えてしまうことを防げるでしょう。

仕分ける分のダンボール箱を用意する

片付けを始める前の準備として、仕分けの数だけダンボール箱を用意しておくこともおすすめです。
たとえば一つの棚を片付けるときに、これは写真、これは通帳、これは捨てる物と、パッパッとダンボール箱で分類できるため、スムーズに片付けを進められます。

 

また、捨てる物はそのままゴミ収集に出せるよう、ゴミ袋を用意しておくとよいでしょう。
ゴミ袋もゴミの種類に応じて分類できるようにすると、ゴミ出しのときが楽になると思います。
ただし、ゴミの分別収集は地域によって異なるため、その地域のルールに合わせることが大切です。

あちこち手をつけず一方向に片付ける

物を上手に片付けるコツは、無駄をなくすために一方向で作業をすることです。
たとえば「手前から奥へ」「時計回りに」などと最初に方向を決めておけば、同じ場所を何度も片付けたり、あちこち手をつけてどこまで片付けたかわからくなったりすることを防げます。

「一方向に片付ける」ことに例外はなく、時計回りと決めたらリビングや台所、浴室もすべて時計回りで作業をするのがポイントです。この方法が最も効率的で無駄がなく、確実に片付けを進めることができます。

実家じまいをするタイミングは人それぞれ

実家じまいをする時期に決まりはなく、そのタイミングがいつになるかは人によって異なります。
ワンズライフの事例でいえば、仏教なら三回忌(満2年)や七回忌(満6年)、神道なら三年祭(満3年)や五年祭(満5年)が済むまでは、実家じまいをせずにそのままにされる方が多いようです。

ただし、グリーフ(喪失体験)は人それぞれであり、親を亡くした痛みから立ち直るのにもっと時間を要する方もいらっしゃいます。
松本さんは実家を25年維持してから売却されたそうで、上野は「松本さんの人生にとっては、それがベストのタイミングだった」とお伝えしました。
実家じまいをするのに「いつまでに」というのはなく、それぞれがそれぞれのタイミングで行えばよいのだと思います。

まとめ

専門家が教える効率的に空き家整理をするポイントは以下の3つです。

 

・片付ける前に手元に残す物の数と量を決めておく
・仕分ける分のダンボール箱を用意する
・あちこち手をつけず一方向に片付ける

 

実家の片付けは、やみくもに作業を始めても思うように進まないものです。
片付けを始める前に何をどのくらい残すか上限を決め、仕分けるだけのダンボール箱を用意しておきましょう。
作業をする際は「一方向」を意識することで、効率的かつ確実に片付けを進められます。

 

遺品整理の専門会社「ワンズライフ」では、単なる片付けにとどまらず、故人とご依頼者様の想いに寄り添う作業を行っています。
整理後に発生するさまざまなお手続きに関しても可能な限りサポートしておりますので、遺品整理や生前整理、空き家整理が必要になった際はお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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