悔いの残らない遺品整理がしたい

遺品整理は人生の最期のお片づけです。当たり前ですが自分で自分の遺品整理をすることはできないので、元気なうちに自分の家財や日用品の整理をしたり搬出についてメモを残しておいて、残された家族が遺品整理するときに迷いや悔いの残らないように準備しておくことは立派な終活の一つなのです。

数年前に遺品整理をしたことがあるが悔いが残っている、というお客様は少なくありません。お話をお聞きするとそのほとんどが、親が(子供が)何を持っていてどれを大切に思っているかがわからなくて、結果として搬出してしまったけれど良かったのか、誰にも話さずに逝ってしまった親の(子供の)気持ちを思って罪悪感と悔いが残っていると、皆さん口をそろえておっしゃいます。何を持っていてどれを大切に思っているか、それはご本人にしかわからない。それこそ日用品の細かなものかもしれません、絵画や洋服かもしれません、相手が生きていて元気なうちに耳を傾けておかないと必ず後悔します。

悔いの残らない遺品整理のために、今わたくしたち一人一人にできることは、どうすれば残された遺族が困らないかを考えて生前に整理をすることではないでしょうか。しかしわたくしの母もそうですが80代を過ぎますと、カラダにもいろいろ支障がでてきます、片づける体力も気力も集中力も無くなってきます。物に囲まれていたほうが安心するからといってこのままにしておいて欲しい、あとは息子や娘たちがやってくれるだろう。こんな高齢者さんが多い地域のケアマネージャーさんたちの危機感は相当なものです。

確かに今、80代以上の方たちが子供のころは家族で全ての遺品整理ができる時代でした。しかし今は大家族から核家族化へ、さらには家族がそれぞれ単身生活をしているということが珍しくない時代に変わっています。その場合は捨てるものを捨てて整理をするというより、お気に入りの物を聞いておく程度から始めるのが良い場合も多いでしょう。最初は普段の会話から身の回りの物で気に入っているものを聞いておいたり、少し慣れてきたら少しずつ範囲を広げて聞いていくことです。捨てる物を聞くよりお気に入りの物を聞いた方が人は抵抗なく話してくれるものです。

悔いの残らない遺品整理がしたいという気持ちと遺品整理で迷惑をかけたくないという気持ちは家族を思いやる愛なのだと遺品整理の現場や高齢者向けの終活セミナーでお話しさせていただくたびにヒシと感じています。

こういう思いを乗り越えて、私どものような遺品整理専門会社にご依頼をいただいていることを真摯に受けとめ、期待を超える満足いただけるサービス品質の向上にまい進いたします。