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2018.08.30 (2021.10.15 One's Ending編集部 加筆)

仏壇を処分する方法と処分する際の注意点

遺品整理で一番頭を悩ますのが、仏壇の処分です。
「実家に置かれていた仏壇を引き取ったものの、大きすぎて置く場所がない」や「コンパクトなものに変えようと思うものの、どう処分していいかわからない」と言う話をよく耳にします。
仏壇の処分に関する知識を持っている方は少なく、処分に伴う儀式やマナーなどもわからないという方のほうが大多数でしょう。
そこで、仏壇の処分方法や注意点、仏壇を処分したあとの供養方法について解説します。

仏壇を処分する前に行うべき「閉眼供養」

仏壇は信仰の中心である「御本尊」やご先祖様を祀るためのものです。
それぞれの地域や宗旨宗派によって考え方は異なりますが、一般的には仏壇を処分する際に閉眼供養を行います。
閉眼供養とは「魂抜き(たましいぬき)」や「お精根抜き(おしょうこんぬき)」とも呼ばれ、仏様の魂を僧侶の読経によって抜くことです。
仏様の魂が抜けると、仏壇はモノとなって処分ができるようになります。
このため、どのような処分方法を選んだとしても、先に仏壇の閉眼供養を行う必要があるのです。

仏壇を処分する前に行うべき「閉眼供養」
仏壇は信仰の中心である「御本尊」やご先祖様を祀るためのものです。
それぞれの地域や宗旨宗派によって考え方は異なりますが、一般的には仏壇を処分する際に閉眼供養を行います。
閉眼供養とは「魂抜き(たましいぬき)」や「お精根抜き(おしょうこんぬき)」とも呼ばれ、仏様の魂を僧侶の読経によって抜くことです。
仏様の魂が抜けると、仏壇はモノとなって処分ができるようになります。
このため、どのような処分方法を選んだとしても、先に仏壇の閉眼供養を行う必要があるのです。

 

仏壇を処分する4つの方法

仏壇を処分する方法は、主に4つあります。
ひとつずつ紹介していきます。

 

菩提寺に相談する

お世話になっている菩提寺がある場合には、そちらに相談して仏壇の処分をお願いします。
多くの宗旨宗派では仏壇の処分前には閉眼供養が必要ですので、菩提寺に仏壇の処分を依頼すれば供養から処分まで行ってもらえるので安心です。
しかしながら、菩提寺に仏壇の処分を依頼すると高額のお布施が必要な場合もあります。
相場としては1万円~10万円と幅広く、寺院によって異なるでしょう。
お布施に関しては、はっきりと「〇〇円です」と教えてくれる場合と、「お気持ちで」としか言われない場合があります。
また、お寺によっては閉眼供養のみを行い、仏壇の廃棄は受け付けていない場合もあるので確認が必要です。

 

仏壇・仏具の専門店に依頼する

仏壇をサイズの小さいものやモダンなものに買い替えする場合などに、仏壇を購入した専門店で古いものを引き取ってもらえる場合があります。
仏壇の大きさや店舗によって料金は変わりますが、相場は閉眼供養や配送料を含めて1万円~7万円程度です。
新しく仏壇を買い替えた方を対象とした、格安の引取サービスを行っている場合もありますので、仏壇・仏具の販売店に確認してみましょう。

 

不用品回収に出す

遺品整理業も行っている不用品回収業者のなかには、仏壇の閉眼供養と廃棄処分を一括して承っているところもあります。
仏壇の買い替えではなく菩提寺もないという方は、供養も行う不用品回収業者に見積もりを依頼してみましょう。
菩提寺に閉眼供養をしていただけたものの、仏壇の処分は自分で行う場合にも、不用品回収業者に頼むと搬出も行ってもらえます。
閉眼供養込みで3万円~13万円、仏壇の処分のみなら2万円~10万円が相場です。

 

粗大ゴミとして自治体に収集してもらう

閉眼供養が行われた仏壇は、粗大ゴミとして自治体の収集に出すことも可能です。
たとえば、世田谷区では仏壇を粗大ゴミとして出すときにかかる手数料は、400円~2,000円とサイズによって変わります。
横浜市では、サイズ問わず一律1,000円の手数料が必要です。
自治体の収集の際は、基本的には指定の収集場所に仏壇を持っていかなければなりません。
サイズの大きな仏壇は重量もあるため、自宅の外に持ち出すのが大変な場合もあります。

 

仏壇を処分する際の注意点

仏壇を処分する時に注意したいポイントを解説します。

 

仏壇の奥や引き出しを確認する

仏壇には、位牌や遺影を飾る場所や数珠などの仏具を保管できる引き出しなど収納スペースがたくさんあります。
大切なものは仏壇に収納するという世代の方も多く、仏壇の中に預金通帳や土地の権利書などの重要書類を保管している家庭もあるのです。
仏壇を処分する際は重要書類や貴重品がないか、隅々まで確認しましょう。

 

宗教ごとのルールに従い処分する

仏壇の処分方法には宗教ごとに異なるルールがあります。
たとえば、仏壇に置かれていることの多い位牌の処分方法については宗派によって異なります。
基本的には仏壇と同様に魂抜きが必要ですが、浄土真宗では位牌に魂は入っていないため不要という考えです。
このように宗教ごとにルールが異なるため、菩提寺や詳しい方に確認して指示に従いましょう。

 

処分する前に親族などの了解を得る

仏壇は代々のご先祖様が祀られた場所です。
そういった仏壇の処分を勝手に決めないでほしいと思われる親族もいらっしゃるかもしれません。
実家の撤去や引越しなどの理由により、古い仏壇を整理しなければならない場合はありますが、親族の了解を得て納得できる方法で仏壇の処分について検討しましょう。

古い仏壇を整理したあとの供養方法

大きなサイズの仏壇を処分しようと思っているものの、ご先祖様に手を合わせる場所がなくなってしまうのは不安だと感じている方もいらっしゃるでしょう。
現代の住宅事情に合う供養方法を紹介します。

 

手元供養

手元供養とは、遺骨を取り分けてアクセサリーとして身に付けたりオシャレなミニ骨壺に入れて保管したりといった新しいスタイルの供養です。
親や配偶者などを亡くした際に、より近くに感じられるように手元供養をされる方が増えています。
部屋に置くタイプの手元供養のセットは、木や御影石でできたシンプルな供養台に小さな骨壺、おりんなどが揃っていて、仏壇と同じように故人を偲べるスペースを作ることが可能です。

 

コンパクト仏壇

わずかなスペースに設置することができる仏壇です。
コンパクト仏壇は手元供養のセットとは異なり、従来の仏壇と同様に箱型になっています。
小さいながらその中にお供え物や位牌を置くことも可能です。
マンションやアパートはもちろん、大きな私物の持ち込みが制限される老人ホームでもタンスや棚の上に設置することができます。
家具調の仏壇置台と一緒に使うと部屋のインテリアに合うので、リビングや寝室などにそのまま置いても違和感がありません。
仏具・お線香・ローソク・写真立てがセットになった小さな仏壇も登場しています。

まとめ

かつて日本の家には広い和室があり、仏壇が当たり前のように置かれていました。
しかしながら、生活環境やライフスタイルの変化によって、昔ながらの仏壇を置く場所がなく処分する方が増えています。
故人を偲ぶ気持ちはずっと同じですので、仏壇を処分する際には罪悪感を持たずに菩提寺に相談してみましょう。
宗教によって仏壇処分に関するマナーやルールは異なりますので、それに従って適切な処分をすることが大切です。

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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