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2025.12.16

故人がサブスクを契約していた場合はどうなるのか

故人が生前契約していたサブスクについて、亡くなった後の手続きをどう進めればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。サブスクは解約しない限り支払いが続くため、放置すると後から請求が届いたり、手続きが複雑になったりすることがあります。

この記事では、故人がサブスクを契約していた場合の遺族の対応についてわかりやすくご紹介します。

 

 

サブスク契約の基本ルール

私たちの日常生活の中で身近な存在となってきたサブスク。しかし、契約者が亡くなった場合にその契約がどう扱われるかは、意外と知られていません。

 

まずはサブスクの基本と、契約に関する重要なルールを確認していきましょう。

 

サブスクとは

サブスク(サブスクリプション)とは、定額料金を支払うことで、商品やサービスを一定期間利用できる契約形態をいいます。動画・音楽配信、電子書籍、ソフトウェア、食品宅配、家電レンタルなど、さまざまな分野で普及している仕組みです。原則として契約を解除しない限りは自動更新され、定められたペース(月に一度、年に一度など)で課金が続くことになります。

 

【重要】契約者が亡くなっても自動で解約されない

サブスクの契約者が亡くなったとしても、サービス会社がその事実を知る手段はなく、自動的に解約されることはありません。登録している銀行口座やクレジットカードが有効であれば、利用していなくても料金が引き落とされ続けてしまいます。これを防ぐには、遺族がサブスクのサービス会社や契約内容を確認し、正式な解約手続きを行う必要があります。

 

故人が契約していたサブスクの解約方法

故人が契約していたサブスクを整理するには、正しい順番で一つずつ対応することが大切です。ここでは、遺族が知っておきたい確認方法と解約手続きについてわかりやすく解説します。

 

契約していたサービスの確認方法

まずは、故人がどのサブスクサービスを契約していたかを特定する必要があります。生前に情報を共有しておらず、故人が残したメモやエンディングノートにも記載がなかった場合は、以下を確認するとよいでしょう。

 

• パソコンのブックマーク/スマートフォンのアプリ
• メール(「請求」「更新」「ご利用明細」などのキーワードを検索する)
• クレジットカードの利用明細
• 銀行口座の引き落とし履歴

 

月ごとに同じ金額が引き落とされている場合は、サブスク契約の可能性が高いと考えられます。

 

各サービスへの解約手続き

契約中のサブスクを特定できたら、それぞれ解約手続きを進めていきます。ログイン情報(IDやパスワード)が判明しており、かつマイページやアカウント設定画面から手続きできるサービスであれば、各社のサポートに連絡せずとも解約を行えます。

 

ログイン情報がわからない場合は、各サービスの公式サイトからカスタマーサポートに連絡し、契約者死亡につき解約したい旨を伝えましょう。その際は以下のような書類を求められることが多く、手続き完了までに時間がかかることがあります。

 

• 死亡診断書など逝去の事実が確認できる書面の写し
• 契約者(故人)と連絡者(遺族)の続柄が確認できる戸籍謄本
• 連絡者(遺族)の本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)

 

故人のサブスク解約における注意点

故人のサブスク契約を整理する際は、事前に知っておきたい注意点があります。適切に対応しなければ、後から請求や手続きの問題が生じることがあるため、あらかじめ以下のポイントを押さえておきましょう。

 

料金滞納によるリスク

銀行口座の凍結やクレジットカードの停止によって支払いがストップし、それが一定期間続く場合にはサービスの規約に従って自動的に契約解除となる場合があります。

 

しかし、これは料金未払いが続いた結果としてサービス側から契約を打ち切られる形であり、契約が解除された後に滞納していた利用料金の請求が届く可能性があります。「いずれ停止されるから」と放置せず、正式な解約手続きを進めることが大切です。

 

相続放棄を考えている場合は特に注意が必要

相続放棄を考えている場合、サブスク料金の取り扱いは慎重に検討する必要があります。通常、相続放棄を行う場合は、故人の財産にも借金にも一切関与しないことになります。そのため、遺産から利用料金を支払ってしまうと、相続を承認したとみなされ、相続放棄ができなくなる可能性があります。

 

必要に応じて専門家に相談し、法的に安全な手順を確認することをおすすめします。

 

まとめ

故人がサブスクを契約していた場合、継続中の契約が自動解約されることはなく、遺族が手続きを行う必要があります。ログイン情報がわからなくても、各サービス会社に連絡すればサポートしてもらえるため、放置せずに手続きを進めることが大切です。

 

遺品整理専門会社の「ワンズライフ」は、遺品整理士認定協会より優良事業所として認定されている企業です。遺品整理や生前整理、そして空き家整理も含む家財整理をご検討されている方は、ワンズライフまでお気軽にお問い合わせください。

 

 

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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