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2020.12.07

業者に頼んだ遺品整理で整理した遺品はどうなる?整理後の遺品の行方

遺品整理を専門の会社に依頼して、家の中の物を回収してもらうところまではご遺族がそばで見ています。しかし「運び出された遺品はどうなるの?」とその後の行方が気になる方も多いのはないでしょうか?

そこでこの記事では、遺品整理会社に整理を依頼した遺品の行方をご紹介したうえで、業者に依頼するメリットや、信頼できる会社の選び方についてご紹介します。

整理した遺品は品目ごとに分類される

遺品整理の現場で分別・梱包・搬出してもらった遺品はそのままゴミになるのではなく、細かく分別され、適切な方法で処理されます。

 

① 形見品……故人の思い出の品、遺族で分ける物
② 貴重品……貴金属、骨董品、切手、絵画などの金銭的価値が高い物
③ リユース品……古着や食器類など、日本では需要が少ないが海外で再利用できる物
④ リサイクル品……家電や家具など、国内で再利用できる物
⑤ 資源物……新聞、雑誌、段ボール、ペットボトル、廃鉄、灯油、廃油など、素材が再利用できる物
⑥ 可燃物……食品類、小さなプラスチック製品や木製品など、燃やせる物
⑦ 不燃物……ガラス製品やせともの類など、燃やせない物
⑧ 危険物……電池、マッチ、ライター、ガスボンベなど

 

整理会社が回収する物は、つい先日まで故人が使用していた生活用品や愛用品です。

たとえもう使わないものであっても「できるだけゴミにしたくない」という気持ちがあるでしょう。

遺品整理のワンズライフでは、そのようなご遺族や故人様のお気持ちに配慮しながら、可能な限り廃棄品を減らすこと、最大限の遺品のリサイクル・リユースに努めています。

 

整理後の遺品の行方

上記でご紹介したように、遺品は細かく分類されます。

では、整理会社によって回収され、品目ごとに分類された遺品はどうなるのでしょうか?それぞれの行方を見ていきましょう。

 

①形見品の行方

故人の思い出が詰まった形見分けの品は、丁寧に梱包されたあと、ご遺族のもとに届けられます。

宅配便を利用する場合は、日時や時間の指定も可能です。

運送業の許可を受け、緑ナンバーもしくは緑ナンバー(軽自動車)の車両を保有している遺品整理会社であれば、スタッフが直接お届けすることもあります。

 

②貴重品の行方

貴重品類は、形見分けの品と同じく、ご家族へお届けします。

骨董品等の物品だけでなく、保険証券や通帳、キャッシュカードといった資産に関する物もしっかりと捜索してもらえるので安心です。

貴重品や探し出してほしい物がある場合は、事前に伝えておくと整理の際に捜索してもらえます。

 

ひとつ注意したいのは、貴重品の中でも高額な物品があると、相続財産とみなされて「譲渡所得税」がかかるかもしれないことです。

それ以外に、価値の高い貴重品は相続財産の総額にも含まれますので、相続税の計算時にも関係してきます。

整理会社から受け取った貴重品は厳正に保管し、譲渡所得税や相続税がかかるか悩む際は、専門家に相談するのがおすすめです。

 

③リユース品の行方

国内では需要がなく、再販売できないものは「リユース品」として再利用されます。

海外に輸出して必要としている方に安価で販売、譲渡することで、需要のなかった品が価値のあるものに生まれ変わるのです。

 

遺品整理ワンズライフでは、回収した衣類を倉庫に保管し、古着をリユースする会社に引き渡しています。

東南アジアの発展途上国には新しい服を変えない方も大勢いるため、体型の近い日本人の衣服は大変喜ばれます。

 

④リサイクル品の行方

遺品整理の際に回収される家具や家電などは「不要品」と「不用品」に分類できます。

以下に、この2つの言葉の違いをまとめました。

 

・不要品……必要がないもの、もう使わないもの
・不用品……壊れていて役に立たないもの、使用することができないもの

 

家具や家電など、遺族にとっては不要でもまだ国内で使用できるものは「リサイクル品」として再販売したり、生活困窮者の方に寄付したりして再利用されます。

一方、壊れていて使用できない「不用品」関しては、廃棄物処理場で破砕処理をしてから再利用される仕組みです。

 

⑤資源物の行方

資源物に分類されたものは、各処理施設にて処理され、原料に生まれ変わります。

新聞や古雑誌、雑紙、段ボールなどの古紙類、ペットボトルや発泡スチロール等のプラスチック類は、溶解することで新たな製品への再利用が可能です。

 

廃材となる鉄くずや、建物解体で出る大きな鉄材なども、廃棄物中間処理場でマテリアルリサイクルとなってすべて再利用されます。

灯油や廃油などの液体物も、専門業者によって回収されてろ過したあと再生油としてリサイクルされるため、そのまま廃棄されるということはほとんどありません。

 

なお、再生利用する資源物の品目や大きさについては都道府県や市町村ごとに詳細な規定が定められています。

 

⑥⑦⑧可燃物・不燃物・危険物の行方

遺品の中でも、どうしてもリサイクルに回せないものは都道府県や市町村の規定に従って分別し、一般廃棄物として処理されます。

 

遺品整理を業者に依頼するメリット

遺品整理を専門の会社に依頼すると、自分で片付けを行う場合と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

遺品の買取りに対応している会社もある

遺品整理会社の中には、遺品の買い取りをしてくれるところもあります。使用予定がなく処分に困る物があれば、買い取ってもらうのもおすすめです。

整理会社に依頼すれば、自分たちで買い取ってもらえそうなところを探す必要もありません。

買い取りが難しいものに関しては、リユースや原料としての再利用などほかの利用方法を提案してもらえるので、遺品を有効活用できます。売却して得たお金を遺品整理にかかる費用に充てることもできるため、費用の節約にもなるでしょう。

 

【関連記事】遺品で買取してもらえるものとは?高く売るコツは?

 

遺品の供養をしてもらえる

遺品の中には、仏壇や神棚、位牌など、供養が必要なものが残っていることもあります。

「大きすぎて置くスペースがない」「コンパクトなものに買い換えたい」といった理由で、仏壇の処分を検討している方もいるでしょう。

自分たちで処分する場合は、お寺に連絡して供養をしてもらったり、仏壇仏具店へ引き取ってもらったりなど、適切な処分方法を調べる手間があります。

 

【関連記事】仏壇の処分方法を解説。処分後の供養はどうする?

 

遺品整理会社に依頼すれば、遺品の買い取りや処分だけでなく、供養をお願いすることも可能です。

もちろん遺品の処分は、不用品回収会社や便利屋にも依頼できます。

しかし、基本的に不用品回収会社では遺品の供養は行っていません。

遺品の回収や処分だけでなく、供養までしてもらえるという点は、遺品整理会社ならではのメリットといえるでしょう。

 

【関連記事】遺品整理業者って、不用品回収や便利屋とどう違うの?

 

ワンズライフでも遺品の合同供養を行っております。

※ご供養を希望される物品は、現場から搬出後、ワンズライフで大切に保管いたしますのでご安心ください。

なお、故人様が愛用されていた衣服、人形、写真やアルバムなど、仏壇や仏具以外も物品の合同供養も行っております。

 

※ワンズライフ遺品整理サービスをご依頼いただいた場合にご利用いただけます。

遺品整理のトラブル事例と対策方法

核家族化や高齢化とともに遺品整理サービスの需要は高まっており、整理会社の数も増加傾向にあります。

しかし、サービスの質は会社によって差があるため「必要なものまで処分された」「遺品を不法投棄された」などのトラブルが発生していることも事実です。

ここでは、国民生活センターに寄せられたトラブル事例をもとに、安心して依頼するための対策方法をご紹介します。

 

トラブル事例①:遺品を相場以下の値段で買い取られてしまった

遺品整理会社に骨董品や貴金属の買い取りを依頼した際、きちんとした査定を行わず、相場以下の値段をつけられるというトラブルも発生しています。

遺品を売却するときは、その場で即決せず、適切な値段で買い取ってくれるところを選びましょう。

 

整理会社によっては、訪問見積りのときに、かかる料金を計算するだけでなく、無料で買い取り査定もしてくれます。

その価格を参考にしながら、インターネットで相場を調べたり、リサイクルショップなどに鑑定してもらったりして、一番高く買ってくれるところに売却するのがおすすめです。

 

トラブル事例②:必要な遺品を処分されてしまった

残すものと残さないものを事前に伝えていたにも関わらず、勝手に必要なものまで処分されてしまったというケースもあります。

焼却されてしまったものは、残念ながら取り返すことはできません。

できるだけ作業中は立ち会うようにして、作業状況を確認することが大切です。

 

家の中に大量の荷物があると、必要なものと処分するものの区別がつかず、整理会社のスタッフが誤って運び出してしまうかもしれません。

作業前に家の中を確認し、宝石や貴金属といった貴重品、不動産の権利書、保険の証書などの重要書類、そのほか処分されると困る物は、あらかじめ別の場所に運び出しておきましょう。

 

トラブル事例③:回収した遺品を不法投棄されてしまった

遺品整理で搬出してもらった物品が、山中に不法投棄されてしまったというトラブルも数多く発生しています。

遺品整理で回収した遺品は、自治体が定めた施設に搬入し、その後適切に処理しないといけません。

 

多くの整理会社では、自社で回収した物品は収集運搬許可を持った会社に依頼して処分を行っています。

しかし、中には無許可で営業する収集会社も存在し、こういったところは山中への不法投棄などの違法な方法で遺品を処分しているのです。

 

不法投棄を防ぐためには、一般廃棄物運搬許可を持った会社と提携している整理会社を選ぶことが大事です。

遺品整理会社のホームページで確認するほか、メールや電話で問い合わせたときや、訪問見積りの際に聞いてみるのもよいでしょう。

 

【関連記事】遺品整理業者にまつわるトラブルと回避方法

 

まとめ~ 安心して遺品整理を任せるために~

遺品整理会社で回収した遺品は、捨てるだけでなく、海外に輸出してリユースしたり、壊れているものは処理場で分解して原料を再利用したりと、さまざまな方法で活用されています。

現代はリユースとリサイクルが基調となっており、その流れは「なるべくゴミにしたくない」という故人やご遺族様の思いとも合致するのではないでしょうか。

 

遺品整理を自分で行うと、貴重品の買い取り先を探す作業、遺品の供養、お部屋の清掃、自治体の規定に沿った処分など、やることが多く大変です。

プロへの依頼することで、そういった手間を省くメリットも得られます。

 

しかし、中には必要なものまで処分したり、不法投棄したりする業者が存在するのも事実です。

遺品の処理に関しては、許可を受けた会社と提携しているかを確認してから依頼するようにしましょう。そのほかにも、遺品整理士の資格を持っているか、遺品整理士認定協会や事故現場特殊清掃センターから優良事業所として認定を受けているかどうか見ておくことも有効だといえます。

 

安心して遺品整理を任せるためには、豊富な知識と実績を持ち「お客様第一」で作業にあたる優良な企業選びが欠かせません。

「なるべくゴミにしない」という考えのもと、故人やご遺族の気持ちに配慮し、最大限のリサイクル・リユースに努めている企業を選ぶことが大切です。

 

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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