2024.04.09
永代供養の特徴とは?費用や注意点も解説
永代供養(えいたいくよう)は、お墓を継承する家族がいない人や、子どもにお墓を管理する手間をかけたくない人に選ばれている供養方法です。
お寺や霊園に永代供養料を支払うことで、遺骨の管理や故人の供養、お墓の掃除などを委託できます。
今回は、永代供養の特徴や費用相場、知っておきたい注意点についてわかりやすくお伝えします。
永代供養とは
永代供養とは、遺骨の管理・供養をお寺や霊園がおこなってくれる供養方法のことです。
身寄りがない、後継ぎがないなど、もともとはお墓の継承に困っている人が主におこなってきた供養方法でしたが、近年はお墓が遠方にあってなかなか足を運べない、残された家族にお墓の維持・管理の負担をかけたくないといった理由から永代供養を選択する人も増えています。
永代供養の種類
永代供養の代表的な種類として以下の3つが挙げられます。
●永代供養墓
一つのお墓を不特定多数の人と共同で利用するお墓のことで、「合祀墓(ごうしぼ)」「合葬墓(がっそうぼ)」とも呼ばれます。
一定期間だけ一代限りのお墓を利用し、契約期間が過ぎた後は合祀してお寺や霊園に引き継いでもらうプランもあります。
●納骨堂
主に屋内にある、遺骨を納めるための施設です。
利便性のよい場所にあり、雨風など天気の心配が不要のため、気軽にお参りすることができます。
●樹木葬
墓石を設けずに、樹木を墓標とするお墓のことです。
近年は樹木葬を選ぶ人も増えてきており、ポピュラーなものになりつつあります。
永代供養にかかる費用
永代供養にかかる費用は以下が目安となります。
物価や地域によって変わるため、参考程度にご確認ください。
・永代供養墓・・・10〜30万円程度(※単独墓は50万円〜)
・納骨堂・・・50万円〜(一人用)、100万円〜(家族用)
・樹木葬・・・20〜80万円程度
永代供養の特徴
永代供養には「費用」「継承」「維持・管理」という3つの面で以下のような特徴があります。
一般墓よりも費用を抑えられる
先述のとおり、永代供養にかかる費用は永代供養墓を選んだ場合で10〜30万円程度です。
一般的に自分でお墓を建てる場合には100万円以上の費用がかかるため、費用を大きく抑えられる点は永代供養を選ぶ決め手になるかもしれません。
お墓の継承を心配する必要がない
永代供養は継承者の有無にかかわらず申し込めます。
一般墓ではお墓を家族で継承していくことになりますが、永代供養の場合はお墓を継承する人がいなくても問題ありません。
身寄りや後継ぎがいない人はもちろん、墓じまいをした後の移動先として選択する人もいます。
お墓の維持・管理の負担を減らせる
永代供養の場合、お墓の維持・管理は寺院や霊園に任せられます。
自分たちでお墓を管理する負担が減り、お墓が遠方にあってなかなか足を運べない場合も安心できるでしょう。
もともと利便性のよい場所にあることが多いため、遺族がお墓参りに行きやすいという利点もあります。
永代供養の注意点
一般的なお墓よりも費用を抑えられ、維持・管理の負担も少ない永代供養ですが、以下のような注意点があることも理解しておく必要があります。
合祀にすると遺骨を移動できなくなる
永代供養で合祀墓や合葬墓を選ぶと、後から遺骨を取り出すことはできなくなります。
これらは他の人たちと共同で利用するため、そこから特定の遺骨だけを取り出して移動させることは不可能です。
トラブルを避けるためにも、合祀墓や合葬墓を検討している場合はあらかじめ親族の理解と了承を得ておくことが重要です。
子や孫にお墓を引き継げない
永代供養は継承者を用意する必要のないお墓です。
個人墓がある場合も、契約期間を過ぎれば合祀されるのが一般的です。
つまり、永代供養を選ぶとお墓を残すことができないため、子や孫への継承を考えている場合は不向きとなります。
埋葬人数が多い場合は費用がかさむ
永代供養は一般墓よりも費用を抑えやすいとはいえ、たとえば墓じまいを機に移動する場合には埋葬人数も多くなることが予想されます。
一般的に永代供養の料金体系は一人あたりの金額となっているため、埋葬人数が多い場合には費用がかさんでくることに注意が必要です。
まとめ
永代供養の特徴として、一般墓よりも費用を抑えられることやお墓の継承者が必要ないこと、お墓の維持・管理の負担を減らせることが挙げられます。
一方で、合祀にすると後から遺骨を取り出すことができず、一般墓と比べ他の親族からの理解を得にくい点に注意する必要があります。
さらに、埋葬人数によっては費用が高額になることも考えられます。
お墓について検討する際は、他の遺族ともよく相談しながら進めていくことが重要です。
遺品整理・生前整理の「ワンズライフ」では、経験豊富なスタッフによるきめ細やかなサービスをご提供し、常にご依頼者さまの気持ちに寄り添うことを心がけています。
遺品整理や生前整理をお考えの方は、ワンズライフまでお気軽にお問い合わせください。
おすすめ記事