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2020.12.21

葬儀が終わってから忌明けまでの流れとは?

大切な家族が亡くなると、家族は悲しみに暮れる間もなく、お通夜、葬儀、告別式などを行わなければなりません。しかし、葬儀が終わっても、事務手続き、挨拶回り、法要など、さまざまな仕事が残っています。「いつまでに何をすればいいかわからない」とお困りの方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、葬儀が終わってから忌明けまでの流れについて詳しく解説します。

忌明けとは?葬儀後から忌明けまでに行う法要について

「忌明け(きあけ)」とは、遺族が喪に服する期間を終える日を意味する言葉です。
仏教では、亡くなった日を1日目と数え、そこから7週間(49日間)を「中陰(ちゅういん)」と呼びます。
忌明けまでは7日ごとに法要を執り行い、冥福を祈ることで、故人が無事に極楽浄土へと旅立ち、来世で生まれ変わることができるといわれているのです。

 

仏教では、亡くなってから7日目と、忌明けとなる49日目は特に大切な日と考えられているため「初七日法要」「四十九日法要」を行うのが一般的です。
以下に、それぞれの法要についてまとめました。

 

初七日法要

初七日法要は、命日も含めて7日後に行います。
最近では、遠方から足を運んでくれた親戚の便宜を図り、葬儀の当日に繰り上げて行う方も多いようです。
7日後に行う場合は、近親者親しい友人、知人を招き、僧侶に読経をあげてもらい、茶菓や精進料理でおもてなしをします。

 

四十九日法要

亡くなってから49日目は「満中陰(まんちゅういん)」といわれています。
この日を境に忌明けとなるため、近親者や、知人、友人を招いて僧侶に読経してもらった後は、忌明けの宴を開くなど、盛大な法要になります。
そのあと、続けて納骨式やお墓参りを行う方も多いようです。

 

葬儀後から忌明けまでの流れについて解説

葬儀・告別式が終わってからも、遺族にはやるべきことが数多くあります。
以下に、葬儀後から忌明けまでの流れを箇条書きでまとめました。

 

〈葬儀後から忌明けまでの流れ〉
・【葬儀・告別式後すぐ】遺骨迎え・香典の整理、事務の引き継ぎ
・【葬儀後~1週間以内】各所への支払い
・【葬儀翌日~1週間以内】挨拶回り
・【葬儀後~忌明けまで】遺品整理

 

なお、ご逝去から葬儀までの基本的な流れや火葬、精進落としについては、ワンズエンディングのこちらの記事でわかりやすく解説しています。

 

【関連記事】葬儀や納骨の手配と基本的な流れとは

 

次に、葬儀後の流れで行う内容を詳しく見ていきましょう。
なお、今回は仏式で葬儀を行ったことを想定して、解説を進めていきます。

 

【お葬式・告別式後すぐ】遺骨迎え・香典の整理

「遺骨迎え」とは、ご遺骨や位牌を祭壇に安置し、僧侶による読経と、焼香を行う儀式です。
地域によっては、火葬直後に納骨を行うこともありますが、たいていは火葬場から持ち帰り、納骨・埋葬の日まで「後飾り祭壇」と呼ばれる祭壇に安置します。
祭壇は、自宅に仏壇があれば仏壇の前かそばに置き、なければ、部屋の北側もしくは西側に置くのが一般的です。

 

次に行うのが、お香典の整理です。香典長やご芳名帳と照らし合わせながら中身を確認していき、金額に間違いがないかチェックしましょう。

 

【お葬式・告別式後すぐ】事務の引き継ぎ

遺族は、葬儀が済み次第、世話役と会計係から事務作業を引き継ぎます。
「世話役」とは、喪主の補佐として葬儀の実務をサポートしてくれる人のことです。
引き継ぎの際は、弔問客名簿や、弔電・弔辞、葬儀に関してかかった費用の領収書などを受け取るだけでなく、連絡事項などの伝え漏れがないかも確認しておきましょう。
ひと通り引き継ぎが終わったら、最後にお礼のあいさつを述べ、感謝の気持ちを伝えます。

 

【お葬式後1週間以内】お金の支払い

葬儀が終わったら、葬儀社と病院にお金を支払います。
葬儀社からは、葬儀が終わってから2、3日以内に明細を記した請求書が届くのが一般的です。
お通夜や葬儀の参列者の人数によって料理や返礼品の数が変わるため、請求額が当初の見積もり費用よりも高くなることも少なくありません。
請求書の内容をよく見て、不明な点があれば葬儀社に問い合わせてみましょう。

 

葬儀の取り込みで、つい忘れがちなのが病院への費用の支払いです。
病院への支払いは、遺体の搬送時に済ませることも多いですが、深夜や祝日など窓口の都合で、当日に料金が確定していないこともあります。
その場合は、受け付けの人に支払い日を確認し、できるだけ早く清算を済ませましょう。

 

なお、かつてはお世話になった病院や葬儀社などに「心付け」として、請求額とは別に金銭を包むことがありました。
しかし最近では、心付けの受け取りを禁止しているケースも増えています。

 

【お葬式後1週間以内】挨拶回り

弔辞をいただいた方や弔問にきてくださった方には、挨拶回りをしてお礼を伝えましょう。
最近は葬儀場で葬儀を行うことが多くなっていますが、家族葬だと「故人が住み慣れた家でお別れをしたい」といった理由から、自宅を葬儀の場所に選ぶ方もいます。
自宅葬だと車や人の出入りが増えて隣近所に迷惑を掛けているため、ご近所の方にも謝罪とお礼を言った方が良いでしょう。

 

葬儀後2、3日以内にお伺いするのがベターですが、難しいときは、初七日までに挨拶回りを済ませます。
いずれにしても、お世話になった方への挨拶回りはできるだけ急ぎましょう。

 

宗教関係者への挨拶回りは葬儀の2日後までに

寺院や神社、教会などの宗教関係者への挨拶回りは、葬儀の翌日か、遅くとも2日後までに行うようにしましょう。
謝礼を告別式当日に渡すケースもありますが、まだであれば、後日挨拶に伺うときに一緒に持参します。
謝礼の金額は宗教・宗派による規定があればそれに従い、なければ宗教関係者の方に直接尋ねるか、葬儀社との打ち合わせのときに相談してみても良いでしょう。

 

【お葬式後~忌明けまで】遺品整理

遺品整理とは、亡くなった方の遺品を整理する作業のことです。
「いつまでにやる」といった明確な決まりはないため、遺品整理を始めるタイミングは人それぞれです。
大まかな目安としては、区切りの良い四十九日法要に合わせて整理を行う方が多いようです。

 

ただし、亡くなってすぐは心の整理がついておらず、遺品を見るだけで辛くなってしまう方もいるでしょう。
そのため、葬儀が終わってしばらく経ち、気持ちがある程度落ち着いてから始める方も少なくありません。

 

事情によっては早めに遺品整理をした方がいいケースも

故人が賃貸住宅に住んでいたときは、退去時期が遅くなるほど家賃が発生するため、早めに取り掛かった方が良いかもしれません。
また、遺品整理自体に期限はありませんが、相続税の申告や所得税の確定申告には一定の期日が定められています。
さらに、亡くなった方に万が一借金があれば相続放棄が可能ですが、その場合は相続の発生から3ヶ月以内に手続きが必要です。

 

不安な時は遺品整理会社に依頼するのもおすすめ

遺品整理を早くしないといけない事情があったとしても、気持ちの整理がついていない状態では、思うように作業が進まないでしょう。
遺品の中には財産に関するものや、手続きに必要な書類なども数多く含まれています。
「急がないと」と焦って整理をすると、誤って貴重品を捨ててしまう可能性もあります。

 

また、お部屋の数が多いとそれだけ遺品の数も増えるため人手が必要ですが、親族が予定を合わせて集まるのはなかなか大変です。

 

このように、遺族だけで遺品整理を行うのが不安な時は、“遺品整理会社”に依頼するという方法もあります。
遺品整理会社は、遺品の仕分けから搬出、不用品の処分、お部屋の清掃までをすべて代行してくれて、短時間で終了するので「急いで片付けないといけない」「忙しくて時間がない」という方にもおすすめです。

 

また、遺品整理会社は、単に家を片付けるだけではなく「依頼者の気持ちに寄り添う」ことをモットーに業務に取り組んでいます。
故人の大切な遺品を丁寧に扱い、丁寧に作業を進めてくれるため「遺品をゴミのように扱わるかも」という心配もなく、安心して作業を任せられるのも大きな特徴です。

 

香典返しや納骨はいつまでにやるの?

上記が葬儀後の大まかな流れとなりますが「納骨や香典返しはしないの?」と疑問に思われた方もいるのではないでしょうか?

 

香典返しや納骨は、葬儀後すぐに行う場合もありますが、忌明け法要や忌明け後に行うことが多いようです。
そのため、ここでは忌明けまでの流れとは項目を分けて解説します。

 

香典返しは忌明け後に送るのが一般的

香典返しは、香典をいただいた方へのお礼の意味と、無事に四十九日法要が済んだという報告を兼ねて、忌明け後に贈るのが一般的です。

 

ただし、最近では、葬儀やお通夜の当日に、式場で会葬礼状と香典返しをお渡しする「即日返し」を行うケースも増えています。
即日返しを行うときは、一旦参列者に同額の香典返しをお渡しし、高額な香典をいただいた方には、後日改めて金額に見合った品物をお贈りするのがマナーです。

 

【関連記事】香典返しの時期とマナーとは?手渡す際に使える挨拶例文を紹介

 

納骨は四十九日法要や一周忌に行うことが多い

納骨は「いつまでに行うべき」という決まりはなく、遺族が自由に日取りを決めて構いません。
ただし、法要と納骨式を別日に開催すると、遺族は準備が大変な上に親族にも負担がかかるため、四十九日法要や一周忌など、親族が集まるタイミングに合わせて同日に行うことが多くなっています。

 

なお「自然葬」の場合も、お墓へ納骨する際と同じく、四十九日や一周忌の法要に合わせて行うことが多いようです。
こちらも、時期に厳密な決まりはありません。
自然葬とは、遺骨をお墓に納めず、海や川、山や空中などに散骨し、自然の一部に還す葬送のことをいいます。
樹木葬、散骨葬、宇宙葬など、自然葬の種類はさまざまです。

 

【関連記事】自然葬とは?散骨葬や樹木葬などの新しい葬送の形

まとめ

葬儀が終わってから忌明けまでの流れを把握することで、「何をしたらいいか分からない」「やるべきことが終わらない」と慌てずに済みます。

 

遺品整理は、期限が決められていないことや、葬儀直後はまだ家族を失った悲しみが癒えていないことから、後回しになりがちです。
しかし、記事の中でもご紹介した通り、事情によっては早めに始める必要があるかもしれません。

 

遺品整理は遺族だけですべて終わらせることができればそれが一番なのかもしれませんが、状況によってはどうしても難しい場合もあるでしょう。
そういったときは「遺族と故人にとって最善の選択」を考え、遺品整理会社の利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
遺品整理のワンズライフでは、24時間365日いつでもお問い合わせを受け付けております。
遺品整理について気になることがあれば、当社ホームページのお問い合わせフォームもしくはフリーダイヤルより、お気軽にご連絡ください。

 

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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