2024.07.23
家族葬とは~葬儀の流れやポイントについて解説
近親者を中心に親しい人だけが参列する小さなお葬式を「家族葬」といいます。一般葬と比べると参列者が少なく小規模なお葬式となりますが、故人をお見送りする気持ちは一般葬も家族葬も変わりません。家族葬では参列者に制限をかけるため、親しい人たちだけが集まり、故人を偲びながらゆっくりとお見送りすることができます。
今回は、家族葬の範囲や葬儀の流れ、気を付けたいポイントについてわかりやすく解説します。
家族葬とは
家族葬とは、家族や親族など親しい人だけで執り行う小規模な葬儀をいいます。
身内だけで故人を見送りたい、限られた人数で小さな葬儀を執り行いたい、故人の生前の希望に沿いたいなど、さまざまな理由で家族葬が選ばれています。
家族葬の範囲
家族葬の形式に明確な定義はなく、どこまで参列者を呼ぶかは故人や遺族の意思で決めるものです。
「家族」と付いていますが、家族に限らず故人が生前親しかった友人や知人が参列しても問題ありません。
家族を中心に、親しい人たちだけで故人を見送る小さなお葬式の形が「家族葬」です。
一般葬との違い
一般葬では参列者の制限を特に行いません。
家族や親族、友人だけでなく、勤務先の同僚や上司、近所の方が参列することもあります。
そのため、家族葬と比べると参列者が多く、葬儀の規模も大きくなりやすいといえます。
葬儀の流れは一般葬も家族葬も大きな違いはありませんが、参列する人数や範囲、規模の大きさに違いがあります。
家族葬の費用相場
あくまで目安となりますが、家族葬の費用相場は100万円程度です。
ただし、家族葬は参列者が少ない分、一般葬ほどの香典収入は見込めません 。
家族葬と一般葬の費用を比べたとき、一概に「家族葬のほうが安い」とは言えない場合もあります。
葬儀にはさまざまな形式があり、それによって費用も変わってきますが、大切なのは故人が生前に自分の葬儀にどのような希望を持っていたか遺族が聞いておくことです。
家族葬の流れ
家族葬の基本的な流れを以下にまとめました。
なお、葬儀の流れは家族葬も一般葬も同じです。
1. 葬儀社との打ち合わせ
まず、故人が逝去されたら葬儀社に連絡し、ご遺体を安置室(自宅や葬儀施設など)へ移動させます。
その後に葬儀社と打ち合わせを行い、家族葬の日程や内容、会場、料金などを決めていきます。
一般的には安置を依頼した葬儀社に葬儀も任せることになるため、家族葬を希望する場合は家族葬に対応している葬儀社に連絡する必要があります。
家族葬の日程が決まったら、参列者に日時と場所を連絡します。
2. 通夜
一般葬と同様に、故人が亡くなった翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を執り行います。
当日の流れとしては、通夜が始まる30分〜1時間ほど前から受付、通夜、通夜振る舞い(通夜後の会食)となります。
(※家族葬では通夜振る舞いを省略することもあります)
3. 葬儀・告別式
通夜の翌日に葬儀・告別式を執り行います。参列者は焼香と合掌を行い、故人をお見送りします。
葬儀・告別式の後は、出棺、火葬、精進落とし(葬儀後の会食)を行います。
(※家族葬では精進落としを省略することもあります)
家族葬で気を付けたいポイント
家族葬を行う場合は、参列してもらう人やその範囲、葬儀の内容などについて遺族間で意識を共有しておくことが大切です。
誰を呼ぶか、どこまで呼ぶか、通夜振る舞いや精進落としを省略するかなど、事前に話し合いお互いの意識を合わせておくことで、後悔のないお葬式を執り行えるはずです。
あわせて、参列者に家族葬の連絡をするときは「参列してほしい人だけに案内している」という旨、故人や遺族の勤務先など家族葬に呼ばない人には「家族葬のため参列はお断りする」旨をそれぞれ伝えておくとよいでしょう。
また、家族葬で参列者を制限すると、自宅への弔問客が増えることも考えられます。
遺族が認識していなかった故人の交友関係があり、想定よりも多くの人が自宅へ訪問した場合、対応する家族にとって負担になる可能性があります。
家族葬を選ぶ際はこの点も考慮し、参列してもらう人やその範囲を慎重に検討する必要があるでしょう。
まとめ
家族葬とは、家族や親族、ごく親しい友人などが参列する小さなお葬式のことです。
「家族」とあってもどこまで声をかけるかは遺族が決めるもので、家族以外でも故人と縁のあった方を呼ぶことができます。
一方で、家族葬では参列者に制限を設けるため、誰に来ていただくか、どこまで声をかけるかについては遺族間であらかじめ共有しておくのが望ましいでしょう。
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