遺品整理と生前整理の違いは?どちらが大変?

投稿者: One's Ending編集部 | 2019年2月8日

自分や親が年を重ねるに伴い、将来の不安が大きくなります。一定の年齢に達すると、家族などが困らないよう生前整理の必要性を感じてきますし、親が亡くなった際の遺品整理は避けることができません。親の持ち物や自分の身の回りの整理を考えている方のために、遺品整理と生前整理の違いをお伝えします。

遺品整理と生前整理の違いは?

故人の財産や持ち物を死後に整理することを「遺品整理」、死を迎える前に、自ら財産や持ち物を整理することを「生前整理」と呼びます。「財産や持ち物を整理すること」という意味では同じですが、亡くなってからから自分以外の誰かが整理するのか、生きているうちに行うのかが大きなポイントです。

 

生前整理

自分の死後、遺族に財産問題や相続トラブルが発生したり、処分の負担をかけないよう、財産や持ち物を生前に自分で整理します。人生の終焉が見え始めた中高年以上の人が行うケースが多いですが、年齢に関係なく親や友人、知人が亡くなったことにより自らの死を意識したタイミングで生前整理をしたり、病気などによって死期を意識した人も行うことがあります。

 

一般的には、身の回りの必要な物と不必要な物を分別したり、財産がある場合は誰にどのように相続するのかなどを遺言書にしたためます。葬儀の扱いや遺品の処分方法など、遺族に委ねたいことがあればエンディングノートを活用してください。一回やればいいというものではなく、生きていくうえで物が増えたり家族関係が変わっていきますので、年に1回程度のペースで整理し直した方がよいでしょう。

 

遺品整理

死後、遺族などが故人の財産や持ち物を整理します。いつまでに行わなければならないなど期日は定められていませんが、遺産相続や賃貸物件の退去などを行わなくてはならない場合は、葬儀を終えた直後から開始した方がよいです。遺品整理のおもな流れは次の通りです。

 

  • スケジュールを決める

「いつ」「誰が」「何を」「いつまで」整理するのか決めます。

 

  • 遺品を分類する

処分する遺品と残す遺品を区分します。エンディングノートに記載があれば、それに沿って処分します。

 

  • 分類したものの処分方法を決める

捨てる、売却、譲渡など遺品の処分方法を決定します。捨てる際は、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミなどの分別が必要なため手間がかかります。

 

  • 資産価値があるものの処分方法について

遺言書などに基づき、資産価値のある遺品の相続や売却方法などを検討します。遺族で揉めないよう慎重な話し合いが必要です。

 

物の処分だけならば焦って行う必要はありませんが、時間と共に面倒になりますので、早めに行うことを勧めます。なお、処分する物が多い場合は、業者に依頼するとスムーズに行うことが可能です。

 

遺品整理のほうが大変

生前整理は本人が身辺整理をするため、何を処分すべきか判断しやすいうえに、1年以内に整理するなど、時間をかけて行うことができます。
しかし遺品整理は肉親とはいえ他人の物を整理することから、「どこから手を付けていいのかわからない」「どこに貴重品が保管されているかわからない」など、スムーズに進めることが困難と言えます。急いで行う必要もあるため、時間に追われたり、業者に依頼する費用がかかるなど、遺族にストレスを与えてしまいます。

 

生前整理を行わないとどうなる?

もし、生前整理を行わずに亡くなってしまったらどうなるでしょうか。主な状況を挙げてみました。

 

子どもや遺族の精神的負担

大切な方が亡くなった場合、「未来を共に生きることができない」という事実と、「それを認めたくない」と言う心の揺れが悲しみとなって現れます。愛用していた物も、二度と使われることのない思い出の品に変わってしまい、こみ上げる寂しさに整理が妨げられてしまいます。そのままにしていても永遠に整理は出来ませんし、いずれ子どもや遺族も亡くなり、空き家となった家屋に放置されてしまうこともあります。

 

余分な手間や費用がかかる

コツコツと行う生前整理と異なり、遺品整理は短時間で大量の物を整理しなければなりません。家の権利書、売買契約書がないと手続きが遅れるだけではなく、余計な手間や費用がかかります。物の処分を業者に依頼することはできますが、何が必要かまた必要でないかの判断は、遺族が行わなくてはなりませんし、やはり費用もかかります。

 

以上のことからも、子どもや遺族の負担を減らし、またご自身の意思を反映するためにも、少しでも生前整理を行った方がいいでしょう。

最低限の生前整理をしておこう

「生前整理」というとハードルが高いと思われるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。次の要領で最低限の生前整理を行ってみましょう。

財産の目録を作る

まずは必要な物と不必要な物を整理します。いらないと判断したものはキッパリ処分する覚悟が必要です。必要と判断したものは、財産目録を作成して何があるか可視化します。整理したものは誰でもわかるように所定の場所に保管するほか、亡くなった後の処分方法も記しておきましょう。

 

長年使っていない物を処分する

自分にとって不要な物でも、人によって価値があるものもあります。処分にあたり捨てるだけでなく、価値のありそうなものは、お子さんや友人知人に譲ったり、リサイクルショップやネットオークション、メルカリなどのフリマアプリを使って売却してください。

 

処分に迷うものは?

処分した後で後悔することがありますので、迷った際はとりあえず保管しておくのがお勧めです。ただし迷ってばかりいては処分が進みませんので、一定期間経ったら見直すために、猶予付きの保管としておきましょう。

 

【関連記事】生前整理とは?必要性、やり方を徹底解説!

 

少しずつ取り組んでいこう

生前整理は、必要性を感じていても、なかなか行動に移せないものです。しかし先に延ばしても、家に不要な物をため込んだり、遺族に処分の負担を強いることになります。まずは少しずつ、取り組んでみることをおすすめします。今の自分にとって必要なもの、不要なものを整理することで、自分がこれからどう生きたいか、何を大事にしていきたいかがはっきりし、残りの人生を前向きに生きるきっかけにもなります。残りの人生を悔いなく生きるためにも、生前整理を始めてみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人ライタープロフィール
One's Ending編集部 関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、特殊清掃に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。

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