だからこそ、生前整理は大切!実録「想定外の遺品たち」
ひとくちに遺品といっても、実にさまざまです。
写真や手紙など、比較的わかりやすいものだといいのですが、
中には想定を超える遺品があるのも事実です。
今回は、専門の知識と経験をもつ遺品整理士でさえ驚いた
「想定外の遺品たち」をご紹介してみます。
2つの金庫から出てきたものは‥?
実は、「想定外」の遺品の中で、最も多いのが現金や貴金属なのだそうです。 あるとき、当社「遺品整理ワンズライフ」の遺品整理士が現場を整理していると、タンスの裏から小さな2つの金庫が出てきました。しかしご依頼者様もその存在をご存知なく、もちろん中身も知らされていないとのことでした。 ご依頼者様からは「金庫の中身は何もないからそのまま捨てていいですよ」と言われたのですが、遺品整理士は万一を考えて、ご依頼者様の立ち会いのもとで金庫を開けたそうです。すると、金庫からはなんと1億円の現金が出てきたのです。しかも、もう一つの金庫からも1億円が。つまり、2つの金庫から2億円が出たこととなり、これは新聞にも掲載されてちょっとしたニュースになりました。 このような場合、遺品整理士は必ずご依頼者様の立ち会いのもとで金庫を開けるようにしています。いずれも、正しい取り扱い手順と法規制の知識をもつプロフェッショナルですから安心して依頼できるというわけです。
まさかの事実、人形に起きた怪奇現象
今のような科学技術が進んだ世の中で、にわかには信じ難いことではありますが、とある工場の2階に住んでおられたご夫婦が続けざまに亡くなられた後、1体の日本人形の髪の毛が伸び始めたのだそうです。そしてさらに、ほかの人形の黒髪が白髪に変わってしまったのです。もちろん、この現場を担当した当社の遺品整理士はご依頼者様と故人様のご意向に寄り添って厳かに搬出したとのことですが、人形のお祓いと供養に関してはこのご依頼者様のお知り合いの方がされたそうです。いずれにせよ、このような現象に関しても遺品整理士は正しい取り扱い手順と法規制の知識をもって、粛々と、プロフェッショナルの仕事をします。
周囲住民の避難が必要になる遺品!?
これは、最近報道されたのでご存知の方も多いと思います。結論から言いましょう。手榴弾です。 2019年5月、仙台に住む男性が「父の遺品を整理していて見つけた」と、駐在所に手榴弾のようなものを2つ持ち込んだそうです。すぐに陸上自衛隊が分析したところ、幸い爆薬は入っておらず信管も折れていたそうですが、一時は半径100m以内の住民に避難を呼びかけて周辺の道路も規制されたとのこと。まだ戦争は終わっていないということかもしれませんが、いずれにせよ、そういった物騒な遺品はご勘弁いただきたいものです。
行方不明という名の「遺品」
これが正確に「想定外の遺品」と呼べるものかどうかはわかりませんが、ゴミ屋敷のまま、住人が行方不明になったケースもあります。亡くなっているのか生きているのかは不明ですが、とにかく本人が「遺して」行った事実が、そこにあります。このケースでは、大家さんからの依頼で遺品整理士が片付けをしたのですが、中からは居住者だった人とおぼしき写真が数枚、出てきました。現代社会では、遺品と呼ばれる存在がカタチを成さないこともあるのです。世間ではそれを社会問題と呼び、セルフネグレクトとして課題となっています。しかし、遺品整理士としては切っても切れない問題でもあります。今後、遺品整理士や業界、社会がどのようにしてこの問題と向き合っていくのかが求められていると言えるでしょう。
おわりに
想定外の遺品、というのは、多くの場合は故人様が秘密にしていたお品です。言うまでもなく、秘密にしていたのにはさまざまな理由があるため、一概に善し悪しを断定するべきものでもありません。しかし、ただ一つ言えることは、故人様を尊重する、供養するという気持ちもこめて、遺品整理は遺品整理士の資格をもつプロフェッショナルのいる会社に相談することが最も正しいのかもしれません。
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