家系図を自分で作成する方法~調べ方や書き方のポイント
家系図とは先祖から現在までの代々の系統を書き表したものです。家系図に決まった様式はないものの、基本的なルールを押さえておくと誰が見てもわかりやすい家系図を自分で作成できます。
今回は家系図の基礎知識とともに、家系の調べ方や書き方のポイントについてわかりやすく解説します。
家系図の基礎知識
家系図とは、先祖から子孫に至るまでの代々のつながりを表した図表のことです。
まずは家系図の基礎知識をご紹介します。
家系図の種類
家系図の種類として「横系図」と「縦系図」があります。
横系図は「家系譜」とも呼ばれ、右から左へ書き進める伝統的なスタイルです。
代表的な家系譜が「巻物」で、スペースに余裕があるために加筆しやすい点が長所といえます。
一方、縦系図は上下左右に展開する形で、家系全体を一目で把握できるのが特徴です。
横系図と比べると書き込むスペースが制限されるため、代々にわたって長期保管するよりも、掛け軸にして飾るなどの実用的な目的のほうが向いているでしょう。
家系図の範囲
「直系の先祖・子孫」「直系の先祖の兄弟姉妹」までは載せるのが一般的ですが、家系図に載せる範囲に決まりはありません。
とはいえ、書き込めるスペースには限界があるため、たとえば「戸籍で調査できる範囲まで載せる」など、ある程度ルールを決めておくのが望ましいでしょう。
家系図を作成する理由
自分のルーツを知って後の世代に語り継ぎたい、終活の一環として自分の家族や親族とのつながりをまとめておきたい、感謝の気持ちを込めて家族にプレゼントしたいなど、家系図を作る理由はさまざまです。
行政書士に依頼するのも一つの方法ですが、家系図には形式的なルールがないため自分で作成することもできます。
家系図の調べ方
家系図を作成するには、まず自分の家系を調べて正しく把握する必要があります。
具体的には以下のような方法が考えられます。
戸籍謄本を取り寄せる
自分で家系を調べるにはまず戸籍謄本を取り寄せることをおすすめします。
戸籍謄本を取得するには「本籍地のある役所」への申請が必要です。
まずは自分の本籍地を確認し、本籍地のある役所で手続きを行います。
手続きの方法も「窓口」「オンライン」「郵送」など複数あるため、自分にとって都合の良い方法を選びましょう。
過去帳で調べる
現在取得できる戸籍でもっとも古いものは1886年に編成された戸籍です。
それ以前の家系を知りたい場合には「過去帳」(先祖の情報が記されている帳面)で調べる方法があります。
一般的に過去帳は本家かお寺で保管されています。
戸籍に載っている範囲以外の情報を知りたいときは過去帳を調べてみるとよいでしょう。
行政書士に依頼する
代々の家系を自分で調べるのは手間と時間がかかるため、行政書士に調査を依頼するのも一つの手です。
費用はかかるものの、自分で戸籍謄本を取り寄せたり過去帳を調べたりする必要がなく、自分の家系を正確に把握できます。
家系図の作成まで任せられる行政書士も多いため、調査だけ依頼して自分で作成することも、調査から作成まで一括で依頼することも可能です。
家系図の書き方〜押さえておきたい基本ルール
家系図に決まったルールはありませんが、わかりやすく整理された家系図を書くには以下の基本的なルールを押さえておくのがおすすめです。
・婚姻関係にない夫婦(事実婚など)は一本線で結ぶ
・親子関係は縦の一本線でつなぐ
・養子縁組の関係は縦の二重線でつなぐ
・兄弟姉妹は右から書く(年長者を右に置く)
・再婚している場合は左側に後妻、右側に前妻を書く
家系図を手書きでまとめる場合は上のルールに沿って書くときれいにまとまります。
ルールを決めずに書き始めると統一性のない家系図になり、家族の関係性がわかりづらくなってしまいます。
最初にルールを決めること、一度決めたルールは変えずに書くことがポイントです。
また、家系図のまとめ方も決まった形式はなく、手書きでなくとも問題ありません。
インターネット上で配布されている家系図テンプレートをダウンロードし、エクセルやパワーポイントを使って自分で編集することも可能です。一から作る必要がなく、見た目にも美しい家系図を作成できます。
まとめ
家系図を自分で作成する場合は、あらかじめ書き方のルールを決めておくことをおすすめします。
基本的なルールとして「夫婦関係は二重線で結ぶ」「兄弟姉妹は右から順番に書く」などがあり、これらを押さえておくとまとまりのある家系図を作成できるでしょう。
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