2020.06.12
親が片付けられない症候群かも!?どうする遺品整理!
「親の遺品にゴミは無し。でも大変!実家はゴミ屋敷」
前半は遺品整理ワンズライフの遺品整理士たちの心得え。後半は、自分の親も片付けられないで物に囲まれながら暮らしている現実。
こんな現状を遺品整理専門会社ワンズライフの上野社長が言い表したフレーズである
たとえ価値ある物がたくさんあっても、整理整頓を怠っていれば有効活用することもできません。しかし、さまざまな事情があって整理整頓を行うことができず、そのまま過ごしてきた方が多いのも現状です。
今回の記事では、部屋の片づけが苦手な人の特徴や原因を解説し、実家がゴミ屋敷となるのを防ぐための改善策などをもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
片付けが苦手な親…遺品整理は思ったよりも大変
親が片付けが苦手な方の場合、実家は次のようになっていることも多いのではないでしょうか?
・物が多い
・使わない物でも捨てられない
・ため込む
・押し入れの奥に入っている物を忘れて再度購入する
・必要数より多く買う
・備蓄に敏感
など
さらに捨てられない昭和世代の親が高齢化した実家には、日用品だけでなく、使わない引き出物の食器、独立した子供の小学校の教科書、誰も使わない健康器具なども、保管されているかもしれません。
このように片付けが苦手な親の家には物があふれていることが多く、親にもしものことがあった場合、遺品整理は大変な負担になると不安に思われるご家族も多いのではないでしょうか。
そうなる前に、親が部屋の片付けを苦手とする原因をみつけ、実家がゴミ屋敷になる前に対策することをおすすめします。
【関連記事】汚部屋になりやすい人の特徴7つ。汚部屋を脱出する方法はある?
お部屋の片付けが苦手な人の特徴は?病気の可能性も?
では、お部屋の片付けを苦手とする方の具体的な特徴を見ていきましょう。
下記の項目に当てはまる場合は、汚部屋になる危険性があるので注意が必要です。ご家族の方に当てはまるものがないか、事前にチェックしておきましょう。
➀元々が片付けを苦手とする性格である
片づけを苦手とする方は「時間がある日に一気に掃除しよう。」「迷うから取っておこう。」というように、お部屋が片付かなくなる習慣ができてしまっています。
また、生まれ育った生活環境が影響し、結果としてルーズな性格になっている場合もあるでしょう。
②ストレスや心の悩みを抱えている
人は精神的に不安定な状況が続くと、冷静な判断ができなかったり、やる気を失ったりするため、片付けに対する行動力が低下する場合があります。
このような状況は、うつ病や摂食障害などの病気を招く危険性もあるため、症状がひどくなる前に医療機関を受診しましょう。また、病院のカウンセラー、ご家族やご友人にお悩みは相談し、一人で抱え込まないようにご注意ください。
③ADHDやアスペルガーなどの発達障害を抱えている
発達障害とは、脳の機能が正常に働かないことが原因で起きる、生まれ持った疾患のこと。
adhd(注意欠陥・多動性障害)の方は、じっと静かにしていることが苦手であり、何でもほったらかしにしやすく、気づいたときには部屋を散らかっているケースが多いです。
また、アスペルガー症候群の方は、片付け自体を苦手とするわけではなく、非常にこだわりが強いため、所有する物を捨てることを嫌がる傾向があります。
発達障害によって起こりやすい症状のひとつである「片づけられない症候群」である可能性をチェックするには「片付けられない症候群の特徴と改善策とは?部屋を片付けられない原因は病気や障害かも?」で紹介しているチェックリストが役立ちますので、ぜひ参考にしてください。
家がゴミ屋敷になる前に対策したい…改善方法は?
「ゴミ屋敷なんで恥ずかしい…。」と仰るお客様の家に伺うと、実際はゴミ屋敷というよりもモノ屋敷であるケースがほとんどです。
ここでは、モノ屋敷にしないための片づけのコツをご紹介します。
➀日常生活でよく使う物は、片付ける場所や収納を決めておく
日常的に使う洋服、本やアクセサリーなどの小物は、いつも通りの場所に戻すことが大切です。そのためにも、あらかじめ収納スペースを決めておくことが重要になります。
また、短期間で集中して片付けるのではなく、定期的に少しずつ片付けを行うことで、モノ屋敷になる可能性を防ぐと良いでしょう。
② 困った時は遺品整理業者に相談してみよう
仕事や家事に追われていて忙しく、自分一人では片付けが終わらないという方もいるでしょう。その場合は、片づけのプロフェッショナルである遺品整理士にサポートを依頼するのがおすすめです。
生前整理を代行してくれる業者も増えているため、相談してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】生前整理とは?必要性はある?進め方を徹底解説
まとめ
もしご家族が亡くなった後、実家が散らかった状態のゴミ屋敷だった場合、遺品整理は遺族にとって大変な負担となるでしょう。そうなる前に実家を片付ける対策をしておくことをおすすめします。
片付けの際には、すべてを自分だけで抱え込むのではなく、さまざまな人物と協力することでさらに負担を減らすことができます。遺品整理業者の力を借りることも一つの選択肢といえるでしょう。
最後はゴミになってしまうかもしれない、他人から見たら埃をかぶったガラクタ不用品かもしれない、しかしやはり親の(配偶者の、子供の)遺品にゴミは無い。こういう思いを受けとめ、プロとしての提案や相談アドバイスなども含めた総体的なサービスを、遺品整理を行う業者の価値として提供できる企業がこれから増えることを願っています。
おすすめ記事