実家の片付けが進まない!片付ける順番と成功のコツのイメージ画像

2017.08.08 (2020.09.21 One's Ending編集部 加筆)

実家の片付けが進まない!片付ける順番と成功のコツ

親が亡くなったときに行わなくてはならないのが遺品の整理です。
遺品には相続に関係するものばかりではなく、家具や衣類、アルバムや趣味の物など、処分に困るモノもたくさんあります。
また、高齢者の家に物がたくさんありすぎると、片付けが大変だったり、どこにしまったか忘れてしまったり、つまずいて転倒してしまったりと、不便さやリスクが付きまといます。
「できれば元気なうちにすっきりした家で快適に住んでほしい」「しかし、なかなか親に切り出せない」そんな悩みや葛藤を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、実家の片付けが大変な理由と、実際にお悩みの方のエピソードをご紹介した上で、実家を効率よく片付ける順番や注意点、成功のコツについて詳しく解説します。この機会に「実家の片付け問題」について、一緒に考えてみましょう。

目次

実家の片付けが大変な3つの理由

昔の人は「もったいない」と言ってモノを捨てられない傾向にあります。
次第にそれが溜まっていき生活の妨げとなっても、子供の立場から「捨てなさい」とはなかなか言えないものです。
しかし、放置しておくと体力や気力の衰えと共に、ゴミ屋敷化が進むという悪循環に陥ってしまうかもしれません。
ここでは、実家の片付けが大変な3つの理由を掘り下げてみました。

悩んでいる女性

 

理由1.親世代は「もったいない」という意識が強く、モノをため込みがち

親世代は、モノを大切にするよう教えられてきたため、捨てることに抵抗があるようです。
よく包み紙や袋、空き箱などを「何かに使えるかも知れない」と捨てずにいる人がいますね。
なんでも手に入る現代においては、残念ながらそれらが使われるチャンスはほとんどなく、大抵がゴミとなっています。
そうした不要物を捨てていけばよいのですか、長年の習慣をすぐに変えることは難しいらしく、どうしてもモノが溜まりやすくなるのです。

 

理由2.高齢になったために、片付ける気力・体力がない

重いものを動かしたりかがんだりと、片付けや掃除は意外と重労働です。
高齢になると体力が衰え、足腰が悪くなる方も増えます。
そのため、片付けたくても体や気力がおいつかず、どんどんモノがたまってしまうという悪循環に陥るのです。

 

理由3.子供が実家を離れている場合、口を出しづらい

同居しているのならまだしも、実家を離れているのなら「他人の家」のようなものです。
両親があなたの住まいに来て、あれこれと口を出されるのが嫌なように、親にしても、生活について子供にあれこれ言われるのは、気分がよいものではありません。
逆に、親子であっても遠慮が生じて、思ったことをそのまま言えないという人も多いでしょう。
一緒に片付けるのもよいですが、数日後には元に戻ってしまうと、子供もストレスが溜まってしまい、親子関係が悪化することになりかねません。
このように子供が実家を離れていると片付けに関して口を出しづらく、なかなか片付け始めることができないという状況になってしまうのです。

 

実家の片付けで悩んだことのある方のエピソード

片付けで悩む多くの方々から声が寄せられています。そのエピソードをご紹介しましょう。

ゴミ箱とゴミ

 

エピソード1.母に家を汚される

結婚し旦那に婿養子として家に来てもらいました。

元々私自身きれい好きとはいえないのですが、それ以上に私の母は家中を汚していきます。
例えば食べたものはそのまま机に置きっぱなし、服はそこら中に転がっています。
そしていたるところから物を買ってきては、置けるスペースに置いていきます。

私からすると何に使うのかもわからない、必要ではないのではないかというものばかり家中散乱しています。
片付けるように言いますが一向に片付けることはありません。(徳島県 20代 女性)

 

エピソード2.物を捨てられない私の親

私は実家で暮らしているとき、母親が物をなかなか捨てられず溜め込んでしまう性分で、実家の一部屋が物置状態になっています。
さらに私の部屋まで物で溢れかえってきて、私が捨てようとすると怒られてしまうというかなりストレスがたまる環境にありました。

そのせいか私が一人暮らしを始めてからは、なるべく物を部屋に置かない、そして無駄なものを買わないとういことに気をつけて部屋をきれいに保っています。(愛知県 20代 男性)

 

エピソード3.何が大切なのか私にはわからない

実家の老朽化に伴い立て直す事になった時、荷物を一時仮住いのアパートに移動する際に起きたエピソードです。

実家にある荷物をそのまま仮住いのアパートに移動したら、入りきらないので不用品を処分するように、引っ越しの半年前から話をしていました。
引っ越し2週間前になり実家に行くと、全体の2割程度処分しましたが荷物だらけでした。
残った荷物を見ると使わないような物ばかりだったので、捨てるように言うと怒りだし、困っていました。
アパートに入らない分は、トランクルームを借りて家が完成したら荷物を移動すると決められてしまい、その日は諦めて帰りました。

しかし、トランクルームの費用が予想より高かった事や、運ぶ方法に困った点があり説得に応じてくれて、荷物の半分を処分することになりました。(埼玉県 男性)

 

実家を片付ける順番は?成功のための効率的な手順

実家を片付けるとなると、予想以上に物が多く、どこから手をつけていいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
親御さんは現在その家で生活しているわけですから、家中の物を全て出して作業を始めてしまうと、片付けが終わるまで生活導線の確保が難しくなったり、散らかった状態で生活しないといけなくなったりするため大変不便です。

 

また「残す物」と「不要な物」を仕分けながら、さらに「残すものをどこに収納していくか」といくつものことを同時に考えると頭の中で情報が混乱してしまい、上手く片付けが進まず、途中で挫折しやすくなります。

 

そのため、実家の片付けを成功させるためには、あらかじめ手順を確認しておき、順番を守ってひとつひとつ作業していくことが大切です。
ここでは、実家の片付けを効率よく進めるための手順を、6つの項目に分けて詳しく解説していきます。

 

順番1.親と話し合いをして気持ちを確認する

家族間でトラブルとなることを防ぐためにも、片づけを始める前に、まず親の気持ちを確認しておく必要があります。
親は本当に片付けがしたいと考えているのか、不要な物は捨てても大丈夫なのかなど、片付けをすることに納得しているか意思確認おきましょう。
そうすることで、片付けを始めてから「本当は片付けがしたくなかった」といった親子の意識の食い違いによるトラブルを防ぎやすくなります。

 

さらに、片付けるとすればどこまでキレイにしたいのか、という具合的なゴールを話し合って決めておくことも重要です。
片付けの主導権は親なので、子供が「家の中全てをキレイにすべきだ」と決めつけず、ゴールに関しては親の意見を尊重します。
「今回は居間だけ片づけたい」「とりあえず、歩くときに邪魔な場所だけ」といった意見があれば、親の意見を尊重しましょう。

1-1.親の気持ちを確認するときは、言い方に注意

親の気持ちを確認するときは、言い方に気を付けることが大切です。
親子だとつい語気が強くなってしまいがちですが、言い方次第では話し合いがこじれ、実家の片付けができないどころか、親子関係が悪化してしまうかもしれません。

 

話し合いの際はネガティブな言葉を掛けるのではなく、親の気持ちに寄り添って、ポジティブな言葉を心がけることがポイントです。
以下に、OKワードとNGワードをまとめたので、話し合い前にぜひ一度目を通しておいてください。

【OKワード】
・「災害のときに危ないから片付けた方が良いよ」
・「転ぶとケガをするからキレイにしておく方が安全だよ」
・「部屋が片付いたら孫たちがのびのびと遊べるよ」

【NGワード】
・「こんな服もう着ないでしょ」
・「こんな物いつ使うの」
・「片付けをしてくれないと私たちが困るんだから」

以下の記事では、親の家を片付けるときに気を付けたいOKワードとNGワードについて、さらに詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご参照ください。

【関連記事】親の家を片付けるときに気を付けたい、OKワードとNGワード

 

順番2.どの場所から片づけるか決める

親と話し合いをして「意思確認」と「ゴールの設定」ができたら、次はどの場所(部屋)から片づけるか決めましょう。
話し合いの結果、とりあえず1部屋だけ片づけることになった場合は、部屋の中のどの部分から片づけていくか順番を決めます。

そして、決めた場所を片付けはじめたら、そこが終わるまでは次の箇所に手を付けないことが重要です。
なぜかというと、複数の場所を同時に片付け始めると作業が中途半端になってしまい、結局どこも終わらなくなって途中で挫折してしまうかもしれないからです。

順番3.片づける場所の物を全て出してみる

片付け始めるところを決めたら、一旦その場所の物を全て出して、荷物の量を確認しましょう。
そうすると、収納されていたスペースがすべて空くので、元々その部屋はどれぐらいの荷物が収納できるのかもチェックできます。

荷物をジャンルごとに収納できそうだ、この荷物はこっちに移動させた方が良さそう、といった“片付け後の部屋の姿”もイメージしやすくなるので、片付けにかかる時間を短縮することが可能です。

順番4.出した物は「必要」「不要」「保留」の3つに分ける

次に、出した荷物を「必要な物」「不要な物」に分けていきます。
その際、処分に悩む物は「保留」に分類して、一旦置いておきましょう。
この段階では荷物の量を減らすことを意識して「不要な物」をなるべく多くすることがポイントです。

荷物を全て仕分けできたら、もう一度「保留」に分けた物を確認し「やっぱりいらない物」なのか「捨てるか悩む物」なのか見直していきます。

見直したうえで「捨てるか悩む物」に分類された荷物は、無理に捨てる必要はありません。
段ボールなどで保管しておき、ある程度の期間が経ってからまた確認する、という流れがおすすめです。
3ヶ月や1年など、期間を決めて定期的にチェックし、そのときに「やっぱりいらない物」があれば処分していきましょう。

順番5.不要な物は「売るもの」と「処分するもの」に分ける

「不要」のカテゴリに分類された物は「売るもの」と「処分するもの」の2種類に分けていきます。

5-1.売るものはリサイクルショップへ

家具や家電、骨董品、貴金属など、金銭的価値の高いものがあれば、リサイクルショップで売ることができます。
また、流行が終わった服も、ブランド物だったりシーズンによっては買取可能だったりします。
量が多くて荷物を運ぶのが大変な際は、宅配買取サービスを利用するのも良いでしょう。

ほかにも、思ってもみなかったものが買い取ってもらえることもあるので、売れるかどうか悩んだ際は、一度買取サービスを扱うお店に問い合わせてみるのがおすすめです。

5-2.処分するものは自治体のルールに従って適切に処理

「処分するもの」に分類された物の中に、粗大ゴミや資源ゴミなど処分方法が決められている物があれば、きちんと分別して、自治体のルール通りに処分しましょう。

もしゴミを不法投棄すると「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。

不用品の処分方法については以下のコラムで詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご参照ください。

【関連記事】遺品整理、生前整理で出た不用品の処分方法まとめ

 

順番6.残った必要な物を収納していく

不要な物の処分が終わったら、残った必要な物を収納していきます。
ひとつ覚えておきたいのが、収納の際に物の配置を決めていく際、場所を変えなくても済むものはできるだけ元の位置に戻すことです。

もし親が高齢であれば、新たに物の配置を覚えるのが難しいかもしれません。
長年の生活習慣で「これはこの引き出しにある」と配置を記憶しているので、急に収納場所が変わると毎回探すことになってしまいます。
出したものの、どこにしまうかわからないということになれば、またすぐに部屋が散らかってしまうのです。

片づけたキレイな状態をキープするためにも、子供が勝手に収納場所を決めず、親と一緒に「これはどこにしまってあった?」と、ひとつひとつ確認しながら配置を決めていくことをおすすめします。

6-1.収納グッズや新しい家具はできるだけ増やさない

片づけの際は、新しい収納グッズや家具をできるだけ増やさず、元々あったものを活用しましょう。
収納スペースを増やすと片付け終わったときはスッキリと見えるのですが「まだまだ物を増やしても大丈夫」という感覚になりやすく、結果、また物が増えていく原因になります。

どうしても収納家具を増やさないといけない場合は、余裕がある大きめの家具ではなく、今ある荷物が入るだけの大きさのものを選ぶのがポイントです。

実家の片付けにおいて、注意すること
モノに対する価値は人それぞれ。それは親も同じです。
あなたが不要と思っているモノでも、本人にとって大切なものかも知れません。片付けを行う際には、次のことについて注意してください。

親のモノを尊重し、勝手には捨てない
「なんで捨てられないの?」「それの何が大事なの?」と、親が取っておいたモノをむやみに非難してはいけません。
他人にはゴミやガラクタに思えるモノでも、本人にとって大切な思い出があるのかもしれません。
なぜそのものが必要なのか、本当に必要なのか聞いてあげましょう。
そうして向き合うことで、親自身も実はそれほど必要ではないことに気づいていくかもしれませんよ。

また、親が高齢の場合は、認知症による脳機能障害など、健康上の理由によってモノを溜め込んでしまっている可能性もあります。
以下のコラムで、認知症の親の片付けで注意することについてわかりやすく解説していますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。

【関連記事】認知症の親の家の片付けで、注意することは?

 

実家の片付けにおいて、注意すること

親のモノを尊重し、勝手には捨てない

「なんで捨てられないの?」「それの何が大事なの?」と、親が取っておいたモノをむやみに非難してはいけません。
他人にはゴミやガラクタに思えるモノでも、本人にとって大切な思い出があるのかもしれません。
なぜそのものが必要なのか、本当に必要なのか聞いてあげましょう。
そうして向き合うことで、親自身も実はそれほど必要ではないことに気づいていくかもしれませんよ。

また、親が高齢の場合は、認知症による脳機能障害など、健康上の理由によってモノを溜め込んでしまっている可能性もあります。
以下のコラムで、認知症の親の片付けで注意することについてわかりやすく解説していますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。

【関連記事】認知症の親の家の片付けで、注意することは?

 

まずは自分のモノを整理・整頓しよう

実家を離れて久しくなるのに、まだ自分のモノを置きっぱなしにしてはいませんか?
同居していたときに使っていたモノを「置き場所がないから」と放っていては、片付けの妨げになります。
まずは、実家に残してある自分のモノを整理・整頓しましょう。

 

体験談から学ぶ、実家の片付けを成功させるコツ

モノが捨てられない人には、「何が必要で、何が必要でないかを見ぬけない」という特徴があります。
これでは、自分一人で整理できるはずはありません。
「片付けるとは何をすることなのか」を知ってもらうためには、誰かの協力が不可欠なのです。
最後に、実際に片付けに成功した方の体験談を元に、実家の片付けを成功させるコツをまとめてみました。

リビングと和室

 

体験談1.片付け後のイメージを持たせ、必要性を認識させる

実家の父母は読書が趣味なので、たくさんの本であふれており、以前からどうにかならないかと思っていました。

片付け前と片づけ後の違いがよくわかったら本を処分してくれるのではないかと思い、まずは私の自宅の片付け前と片付け後の写真をメールで実家の両親に送り、感想を聞きました。
すると、「やはり片付いている方が気持ちいいね。」とのことでした。

そこで、私が実家に行って必要な本と手元になくても困らない本を聞き、本を減らすことにしました。
その結果、本の量は今までの3分の1ぐらいになりました。
また、手元になくても困らない本は一緒に古本屋に売りに行き、その分の収入は両親に渡しました。(埼玉県 40代 女性)

【体験談からわかる、実家の片付けを成功させるコツ1】

この体験談には2つのポイントがあります。1つ目は「片付け前と片付け後の違いを理解してもらう」という点です。
誰しも、物で氾濫している部屋よりもすっきりと整頓されている部屋の方が気持ち良く過ごせるでしょう。
この方は、最初に親御さんに結果を見せ、整頓された部屋のイメージを持ってもらっています。2つ目は、いるものといらないものを聞き、一緒に整理している点です。こうすることで「片付けるとは何をすることなのか」を理解してもらいやすくなります。

 

体験談2.捨て方を教え、仕分けをしてあげる

市の粗大ごみ処理場に、車に乗せられるだけ持って行ってあげました。
断捨離の近道は、捨てる方法があることです。
可燃ごみ、リサイクルごみ、粗大ごみなどものを捨てるためには仕分けが必要です。
高齢になるとこの仕分けができなくなります。
そのため、すべてごみ処理場で処分できることや仕分けを手伝ってあげることで、いらないものを処分することができました。
母は、今を逃したら次はいつあるのかわからないと理解してくれて、どんどん捨てることができました。
どうやって捨てたらいいかわからないものが、家の中にはたくさんあるからです。(福岡県 40代 女性)

【体験談からわかる、実家の片付けを成功させるコツ】

断捨離(だんしゃり)とは、不要なモノを減らし、生活に調和をもたらそうとする考えをいいます。
この体験談のポイントは「捨てるチャンス」を親に伝えたうえで、一緒に処分の方法を考えていることです。
最近では、ゴミの分別や捨て方が複雑になっています。
高齢の親に対しては、粗大ごみの手続きをしてあげたり、分別を一緒に行ってあげるのが良いでしょう。

 

体験談3.友達にも手伝ってもらって一気に片付け

昨年、祖父が亡くなったことをきっかけに実家の断捨離をしました。
田舎の家なので、離れ家や蔵もあり、荷物が大量にあったので、私の友人たちにも手伝ってもらいました。
一日がかりで不要の荷物を庭に運び出し、リサイクルショップにもって行ったり、粗大ゴミにだしたりしました。

他人である私の友人に手伝ってもらったので、祖母や私の母もダラダラせずに一日できちんと片づけようという気になったようで、断捨離は大成功でした。(三重県 30代 女性)

 

体験談4.不要なものを選びながら定期的に片付け

実家の祖母が亡くなったのをきっかけに実家の断捨離をしました。
買い取ってもらえそうな貴金属や着物類等はリサイクルショップへ持ち込み現金にしてもらいました。
その他の不要な物は段ボールごとに分けて捨てたり、まだ使えそうな物は近所の人にあげたりもしました。
捨てられない物がたくさんあり処分に悩みましたが、思い切って捨てると決めて徹底的に片付けました。
実家の両親も高齢になってきたので物が少なくなり暮らしやすそうです。

私は断捨離を何回かに分けて定期的に片づけの手伝いに行きましたが、そのおかげで両親も物への想いを断ち切ることができたようです。(30代 女性)

 

【体験談からわかる、実家の片付けを成功させるコツ】

「捨てる」という行動には決心が伴います。
物を捨てる際は、大勢の人の協力を得て一気に片づける方法と、必要なものを選びながら数回に分けて片づける方法の2つがあります。
どの程度モノに対して執着しているかによって、上の2つの方法を使い分けるとよいでしょう。
あまりにも手がつけられない状態の場合は、一度業者に頼むのもおすすめです。

また、現在は片付けの必要がないと思っていても、介護施設に移る、引っ越しをする、孫が生まれるなどのきっかけを経て、親自身が自主的に片付ける場合もあります。それまで気長に待ち、口を出しすぎないということも方法の一つです。

 

【まとめ】思い出を語りながら片付けてみる

実家の片付けは、多くの人が向き合っている問題で、その向き合い方も様々ということがわかりました。
何かきっかけでもない限り、長年の習慣を変えさせたり、行動を起こさせたりするのは簡単なことではありません。
心配な気持ちはわかりますが、口を出しすぎて言い争いや喧嘩になってしまっては本末転倒です。
親の気持ちに寄り添い、根気よく向き合いましょう。
最も大切なことは、ご両親の気持ちを尊重し、否定・非難をしないことです。
子供にとっては不要だと感じるモノでも、親御さんからすれば、何か思い入れがあるモノかもしれません。
一緒に片付けをする際には、それにまつわるエピソードを聞いてみてください。
思い出を言葉にすることで「もう昔のことだから」と、捨てる決心を付けてくれるかもしれませんよ。

 

この記事を書いた人
One's Ending編集部
関東の遺品整理専門会社(株)ワンズライフのメディア編集部です。 遺品整理、生前整理、空家整理に関することから、終活、相続税に関することまで。人生のエンディングにまつわる、役に立つ情報やメッセージをお届けしていきます。
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