2021.01.26 (2025.12.25 One's Ending編集部 加筆)
法事・法要の基礎知識とスケジュールを確認
法事・法要は、遺族や親族、親交の深かった知人が、故人の冥福を祈って供養をする仏教行事のことをいいます。
供養とは、もともと古代インドの言葉で「尊敬」と訳し、仏様や菩薩に供物をささげるという意味です。
その意味が転じて、日本では、仏壇に手を合わせたり、お墓参りをしたり、法事や法要を営んだりなど、故人や先祖を偲び、冥福を祈ること全般を「供養する」と言うようになりました。
仏教では、亡くなった方は四十九日経つと極楽浄土に成仏すると考えられていますが、場合によっては、苦しみのある世界に行ってしまうとされています。
そのため、故人が無事に極楽浄土へと旅立てるようにと願うことが、法事や法要を営む大きな目的です。
また、法要を通して故人との思い出を振り返ったり、誰かと語り合ったりすることは、大切な家族を失った遺族の悲しみをやわらげる役割もあると言われています。
このように、法要は、故人にとっても遺族にとっても意味のある行事であるため、しっかりと準備を整えてから当日を迎えたいものです。
しかし、一口に法要といっても種類が多いため、「いつ、どんな法事・法要をすればいいの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、法事・法要の基礎知識と具体的な時期についてご紹介します。
【法事・法要の基礎知識】それぞれの単語の違いについて
「法事」と「法要」は混同してしまいがちですが、厳密には少し意味が異なります。
まずは、法事と法要の違いを理解しておきましょう。
法事とは?
法事とは、仏教の行事全般を指す言葉です。
法事の時は、お坊さんに読経していただいたあとに親族で集まって会食を行うことがあります。
つまり法事とは、読経から会食までを含め一連の行事のことです。ちなみに、法要の後に行う会食のことを「お斎(おとき)」といいます。
法要とは?
法要とは、故人の冥福を祈り、その霊を慰めるために命日に行う行事のことです。
お坊さんに読経していただく儀式を「法要」と呼び、法要とお斎(おとき)を含めた行事のことを「法事」と呼びます。
法要はいつするの?【忌日法要について解説】
仏教では、故人が亡くなってから一定の日数ごとに法要を行います。
法要にはいくつか種類がありますが、葬儀が終わってからすぐに行うのが「忌日法要(きにちほうよう)」です。
〈忌日法要とは?〉
亡くなって7日目から100日目までに行う法要のことです。
仏教では死後49日目までを「忌中」もしくは「中陰(ちゅういん)」とし、それまで7日間ごとに合計7回の法要を行います。
亡くなってから49日目までは故人が無事成仏できるように法要を営みますが、100日目に行う法要は、新たに仏になった故人を供養するために行うものです。
百か日法要は四十九日法要と合わせて行い、省略されることもあります。
|
忌 日 法 要 |
名称 | 法要の年月日 |
| 初七日(しょなのか)法要 | 亡くなってから7日目 | |
| 二七日(ふたなのか)法要 | 亡くなってから14日目 | |
| 三七日(みなのか)法要 | 亡くなってから21日目 | |
| 四七日(よなのか)法要 | 亡くなってから28日目 | |
| 五七日(いつなのか)法要 | 亡くなってから35日目 | |
| 六七日(むなのか)法要 | 亡くなってから42日目 | |
| 四十九日(しじゅうくにち)法要 もしくは 七七日(しちしちにち・なななのか)法要 |
亡くなってから49日目 | |
| 百か日(ひゃっかにち)法要 | 亡くなってから100日目 |
次に、それぞれの忌日法要について解説します。
初七日法要
初七日は、故人が亡くなってから7日目に行う法要です。
近親者や親しい友人・知人を招き、僧侶に読経をあげてもらい、茶菓子や精進料理でもてなします。
最近では、遠方から足を運んでくれる親族への便宜を図り、葬儀の当日に初七日法要をすることも多いようです。
二七日・三七日・四七日法要
二七日は亡くなってから14日目、三七日は21日目、四七日は28日目に行う法要です。
僧侶は招かず、身内だけで供養する方や、省略するケースもあります。
省略するときでも、忌中(中陰)の間は線香やろうそくの火は絶やさないようにしましょう。
お供え物は「不祝儀が長く続かないように」という意味を込めて、食料品や消耗品などの“消え物”がよいとされています。
五七日・六七日法要
五七日は亡くなってから35日目、六七日は、42日目に行う法要です。
死後35日目を忌明けとする地域や宗派では、五七日法要で僧侶と近親者を招き、初七日と同じように手厚く供養します。
四十九日法要
四十九日もしくは七七日法要は、故人が亡くなってから49日目に行います。
忌中の最後の日は「満中陰(まんちゅういん)」といって故人の運命が決まる大切な日とされているため、特に重要視されています。
そのため、僧侶をはじめ、親族や故人と縁のある方を招いて盛大な法要を営むのが一般的です。
四十九日法要では、これまで使用していた白木の位牌を菩提寺に納め、黒塗りか金箔の位牌に交換したら、通夜から閉じたままになっていた仏壇を開いて安置します。
また、親族が一同に集まるということで、四十九日の法要後に納骨式を合わせて行うことも多いようです。
年忌法要はいつするの?
「年忌法要(ねんきほうよう)」とは、故人が亡くなった翌年以降に年単位で行う法要です。
まず、故人が亡くなった月日と同じ月日に「一周忌」を営みます。
一周忌の後は死去した年も入れて数え、満2年目が「三回忌」です。
なお、亡くなった月日は仏教用語で「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼ばれています。
〈年忌法要一覧〉
|
年 忌 法 要 |
名称 | 法要の年月日 |
| 一周忌 | 1年目の祥月命日 | |
| 三回忌 | 2年目の祥月命日 | |
| 七回忌 | 6年目の祥月命日 | |
| 十三回忌 | 12年目の祥月命日 | |
| 十七回忌 | 16年目の祥月命日 | |
| 二十三回忌 | 22年目の祥月命日 | |
| 三十三回忌 | 32年目の祥月命日 | |
| 三十七回忌 | 36年目の祥月命日 | |
| 五十回忌 | 49年目の祥月命日 | |
| 百回忌 | 99年目の祥月命日 |
上の表だと、年忌法要は百回忌まで行うことになっていますが、三十三回忌で故人は完全に成仏すると考えられているため、それ以降の法要は省略することが多くなっています。
遺品整理や形見分けを行うタイミングについて
遺品整理や形見分けには、決まった期限というものはありません。
しかし、法要の時期と合わせて進めることで、親族間のトラブルを防ぎ、気持ちの整理もつけやすくなります。
ここでは、遺品整理と形見分けに適したタイミングと注意点について解説します。
遺品整理は四十九日までに行うのがおすすめ
遺品整理は四十九日までに取り組むのが一般的です。
仏教では故人が亡くなってから四十九日目に成仏すると考えられ、この日をもって「忌明け」となるため、区切りとしても適しているからです。
また、四十九日法要には親族が集まります。
形見分けの品を渡したり、大きな家具や不動産の処分について相談したりする絶好の機会となります。
それまでに遺品の整理を済ませておくとスムーズです。
早めに遺品整理をする際の注意点
最も気をつけたいのが相続に関することです。
故人に借金などの負債があり、相続放棄をする可能性がある場合、遺品を勝手に処分したり売却したりすると、相続する意思があるとみなされ、相続放棄ができなくなるリスクがあります。
資産価値のある貴金属や通帳などはもちろん、一般的な家財道具であっても、相続の方針が決まるまでは安易に処分しないようにしましょう。
また、勝手に処分されたと感じる親族が出るケースがあため、親族間の合意をとることも重要です。
形見分けは四十九日法要後に行うことが多い
形見分けは、忌明けである四十九日の法要が終わったあとに行うのが一般的です。
四十九日で忌明けを迎え、気持ちにも区切りがつきやすいからです。
親族が集まるため、品物を公平に分けやすく「誰がどれを受け取るか」を確認しながら進められます。
形見分けの対象になるのは、時計・財布・愛用品・趣味の道具など、思い入れの強い品であることが多いです。
しかし、価値が高いもの(宝飾品・骨董など)は相続財産として扱われる可能性があるため、注意が必要です。
形見分けについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】形見分けとは~必ず行う?時期は?方法は?などの疑問を解決します~
まとめ
かつては、法事・法要は盛大に行うものとされていましたが、最近は簡略化される傾向があります。
核家族化で親族が集まりにくかったり、高齢化によって高齢者による法事・法要の準備が難しかったりと、社会的な背景も影響しているようです。
いずれにしても、法事・法要の基本は「心がこもっているかどうか」ですので、どう営むかは、宗教や宗派、家柄、地域の風習によって異なります。
困ったときはひとりで悩まず、親族の年長者や家族と相談することも大切です。
身近に相談できる人がいない場合は、葬儀会社や寺院に相談してみるのも良いでしょう。
葬儀会社には、お葬式だけでなく、法事・法要に関しての相談を受け付けていて、お寺や会場の手配まで対応してくれるところもあります。
また、檀家でなくても法事・法要について相談できる寺院もありますので、そういったところをインターネットで調べ、問い合わせてみるのもおすすめです。
「法事の準備などで忙しくて遺品整理にまで手が回らない」という方は、ぜひワンズライフへご相談ください。
遺品整理はもちろん、ご親族への形見分け配送にも対応しております。
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