2021.01.18
葬儀後にやることとは?リストを作成して計画的に!
葬儀後には、法要や供養といった宗教的な儀礼以外にも、お世話になった方へのあいさつ回りや香典返しなど、やることが数多くあります。
手続き関係は期限が定められていることがほとんどのため、心身ともに疲れていて大変な中ではありますが、できるだけ早めに取り掛かるのがおすすめです。
とはいっても「やることが多すぎて何から行えばいいかわからない」という悩みをOne's Ending編集部ではよく耳にします。
そこで今回は、少しでもスムーズに手続きを進めていただけるよう、葬儀後にやることをリスト化し、大まかなスケジュールについて解説します。
【関連記事】葬儀が終わってから忌明けまでの流れとは?
葬儀後にやることリスト
葬儀後にやることと、大まかなスケジュールは以下の通りです。
①挨拶回り・お金の支払い【お葬式の翌日~初七日まで】
②初七日法要の準備【亡くなってから7日目までに】
③名義変更などの手続き【亡くなってから14日以内】
④お礼状の準備【お葬式後3週間以内】
⑤四十九日法要の準備【亡くなってから49日目までに】
⑥香典返し【亡くなってから49日前後】
⑦初盆・年忌法要【亡くなってから49日以降】
それぞれについて詳しく解説していきます。
①挨拶回り・お金の支払い【お葬式の翌日~初七日まで】
葬儀の翌日には、宗教関係者に挨拶伺います。
葬儀当日にお布施を支払っていなかった場合は、挨拶の時に一緒に渡しましょう。
菓子折りを持参して、その上にお布施をのせてお渡しするとより丁寧です。
お布施は、喪主か故人の配偶者以外が渡すのはマナー違反とされています。
ただし、喪主が高齢であったり、未成年だったりして挨拶に伺うのが難しい場合は、代理人が行っても大丈夫です。
病院への支払いもできるだけ急ぎましょう。
医療費は遺体を搬送する際に済ませることも多いですが、事務手続きの関係で請求額が確定していなかったなど、支払いが後日になることもあります。
医師や看護師への謝礼は基本的に不要とされているため、挨拶の際に手土産は持参しなくても構いません。
ほかには、世話役代表や弔辞をいただいた方、隣近所など、葬儀でお世話になった方には挨拶に伺うのがマナーです。
故人の勤務先にも連絡をした上で挨拶に伺い、葬儀に参列してくれたことと、これまでお世話になった感謝の気持ちを伝えましょう。
その後、故人の机を整理し、私物は持ち帰ります。
これらの支払いや挨拶回りは、葬儀の翌日から2、3日以内に済ませるのがベストです。
もし無理な時は、遅くても初七日までに済ませるようにします。
【関連記事】葬儀後のあいさつ回りとお礼のマナー
②初七日法要の準備【亡くなってから7日目までに】
寺院との打ち合わせをして、日時や出席者を決めます。
また、会食(お斎)を行う場合は、料理や引き出物の手配も必要です。
昔は自宅や寺院で法事・法要を行うのが主流でしたが、最近は葬儀場で執り行う方も増えてきました。
葬儀場での法要をすると、自宅で行うよりは費用がかかってしまることがほとんどです。
しかし、事前の準備をすべて葬儀社に任せられるため、遺族の負担を大きく軽減できるというメリットがあります。
③名義変更などの手続き【亡くなってから14日以内】
健康保険や年金、住民票などの手続きを行います。
これらの手続きは期限が決められているものも多いため、忙しい中大変ではありますが、できるだけ早めに行うようにしましょう。
手続きに仕方がわからないときは、それぞれの関係機関に問い合わせをするとスムーズです。
ワンズエンディングの以下の記事では、葬儀後に必要な手続きの流れを詳しく解説しています。
【関連記事】葬儀や納骨の手配と基本的な流れとは
【関連記事】葬儀が終わってから忌明けまでの流れとは?
④お礼状の準備【お葬式後3週間以内】
弔電や香典、供花を送ってくださった方にお礼状を出します。
なお、通夜や葬儀の参列者で、当日に会葬礼状を渡した方へのお礼状は不要です。
同時に、家族葬で亡くなったことを知らせていなかった方や、疎遠にしていた方には死亡通知を発送しましょう。
地域によっては、町内会の掲示板に挨拶状を貼ることもあります。
お礼状の準備は葬儀社に依頼できることも多いため、一度相談してみるとよいかもしれません。
⑤四十九日法要の準備【亡くなってから49日目までに】
役所や銀行への各種手続きやお礼状の準備と並行して、四十九日法要の準備を行います。
まずは僧侶や親族と相談して日時、場所など、法事の内容を決めましょう。
日時が決定したら出席者に案内状を発送し、料理や引き出物の手配をします。
位牌の交換を行う場合は、法要までに仏壇の購入も必要です。
また、四十九日法要の日に納骨式を行うときは、お墓の準備と掃除も事前に済ませておきます。
⑥香典返し【亡くなってから49日前後】
香典返しは、香典をいただいたことへのお礼の意味と、四十九日法要が無事済んだという2つの意味が含まれています。
そのため、忌明け後に贈るのが一般的ですが、そこまで厳密な期限は決められていません。
お返しの品物の金額の相場は「半返し」といって、受け取った香典の2分の1程度です。
品物には挨拶状を添え、手渡しまたは郵送で送ります。
50,000円や100,000円といった高額な香典に対しては、受け取った金額の3分の1から4分の1程度でお返ししましょう。
⑦初盆・年忌法要【亡くなってから49日以降】
「初盆」とは、忌明け後に初めて迎えるお盆のことで、地域によっては、初盆のことを「新盆」と呼ぶこともあります。
具体的には、お供え物や故人の好物などを供え、親族や故人と親交があった方を招き、僧侶に読経してもらってから精進料理でもてなすのが一般的です。
一周忌と三周忌は、これまでの法要と同じく、親族、知人、友人を招き、僧侶に読経してもらいます。
法要の後は墓参りをして、会食を開催することも多いようです。
七回忌以降はすべての法要を行う必要はなく、三十三回忌や五十回忌で切り上げても構いません。
最終の法要は「弔い上げ(とむらいあげ)」や「祭り終い(まつりじまい)」と呼ばれています。
【葬儀後にやること】遺品整理はいつするの?
遺族は、法事や法要、各種手続き以外に「遺品整理」も行う必要があります。
遺品整理とは、故人の遺品を遺族が整理することです。法要や各種手続きと違い、遺品整理は「いつから始める」という時期が明確に決まっていません。
葬儀直後は何かとやることが多い上に、家族が亡くなった悲しみもまだ癒えていない方がほとんどでしょう。
そのため、四十九日の法要が終わってから遺品整理に取り掛かる方も多いようです。
状況によって遺品整理のタイミングはさまざま
親族が遠方に住んでいてなかなか集まることができない場合は、葬儀や告別式の直後に遺品整理を行うこともあります。
ほかには、忌明けを待たず、亡くなってから14日以内に行う保険や年金関係の手続きが完了したタイミングで始める人も少なくありません。
また、故人が賃貸物件で暮らしていると、契約者が亡くなってから14日以内に退去しないと家賃に加えて延滞料が発生するケースもあります。
そのため、退去期限に間に合わせるために急いで遺品整理を行うこともあるようです。
持ち家であればそこまで急いで遺品整理を始める必要はないかもしれませんが、注意したいのが「相続税の申告・納付期限」です。
相続する遺産が基礎控除額を上回ると、申告書の作成と税金を納める必要があります。
その期限は「故人が死亡したことを知ってから10ヶ月以内」です。
申告書には土地や不動産の情報だけでなく、預貯金や骨とう品など、金銭的な価値がある物をすべて調べ、詳細な金額を記載しないといけません。
故人が終活として生前整理をしていなかった場合は、相続財産を探すだけでもかなりの時間がかかってしまうため、早めに遺品整理を始める方もいます。
【関連記事】遺品整理はいつから始める?失敗しないコツをご紹介
遺品整理の専門会社に相談するのもひとつの方法
状況によっては遺品整理を早めに行わないといけないとしても、法要の準備や役所、銀行への手続きなど、やるべきことは山のようにあります。
遺品には故人との思い出が詰まっていますから、自分たちで片付けたいと思う方も多いでしょう。
しかし、会社員だと忌引きで休める日数も決まっていますし、仮に休めたとしても、遺品整理を行う日程に合わせて親族が集まれるとは限りません。
このように、親族だけで遺品整理を行うのが難しい事情があるときは、遺品整理を代行してくれるプロの企業に頼むという方法もあります。
自分たちで行うと場合によっては数か月以上かかってしまう遺品整理も、プロなら最短1日で、遅くても数日以内には終わります。
また、遺品整理サービスを利用すると、遺品の仕分けから大きな家財の搬出、廃棄品の処分、家の掃除までひと通り任せることが可能です。
自分たちで整理を行う手間が省ければ、その分の時間を法要の準備に充てたり、お世話になった方へのお礼状をより丁寧に書いたりと、別のことに使えます。
「整理を急いで終わらせないといけない」「片付けがなかなか進まない」「忙しくて時間が取れない」など遺品整理に関して悩みを抱えている方は、プロへの相談も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
遺品整理のワンズライフでは、365日24時間いつでもお問い合わせを受け付けています。
土日祝日を除き、原則24時間以内に返信いたしますので、遺品整理に関して気になることがあれば、まずはお気軽にご連絡ください。
まとめ
今回ご紹介した通り、葬儀後に遺族がしなければならないことは数多くあります。
その中でも相続や遺品整理は特に手間がかかる作業ですので、早いうちに家族でスケジュールを立てて、計画的に進めていくことで、期日の直前になって焦ることもなくなり、穏やかな心で故人の供養ができます。
わからないことが多かったり、整理を行う時間が取れなかったりするときは、遺品整理の専門会社の利用も選択肢に入れつつ「故人と遺族にとってベストな方法」を考えてみましょう。
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