遺品整理の業者を選ぶとき、依頼するとき、気を付けることまとめ

遺品整理とは、亡くなった方の遺品を整理分類し、遺族に返したり処分・リサイクルしたり買取したりする専門業者です。専門業者といっても、国が定めている「日本標準産業分類」には独立した業種として分類されておらず「業法」といったものもありません。しかし、近年さまざまな業種から遺品整理業への参入が増えています。もともとは廃品回収業者・便利屋・不動産業者・引っ越し業者だった業者が遺品整理業を営んでいることも多くなっています。このため、業者によって可能な業務が異なっていたり、料金や質に大きな差があったりするのも事実です。なかには、強引な契約をする悪質な遺品整理業者もいます。そこで、数多くの業者のなかから、良い遺品整理業者を選ぶ方法や気を付けるポイントなどをご紹介します。

【参考】総務省「遺品整理のサービスをめぐる現状に関する調査結果報告書」 

良い遺品整理業者を選ぶポイントとは

インターネット上には、膨大な数の遺品整理業者の情報が掲載されています。
そのなかから優良な業者を探すポイントをいくつかご紹介いたします。
優良かどうかをチェックする前に、まずはご自分の地域が対象に含まれていることを確認しましょう。

遺品整理士資格を持っているか

まずチェックしたいのが、「遺品整理士」の資格を保有しているスタッフが在籍しているかどうかということです。
遺品整理士とは、遺品整理業務を行うための法規制や遺品整理に関する必要不可欠な知識を取得していることを証明するものです。
具体的には、不用品の分別やリサイクル方法、故人の思い出の品を扱うことへの心構えなどを習得しています。

遺品整理業について自主的に学んで資格を取得しているスタッフは、故人の思いを大切にしながら、遺品を供養する気持ちで丁寧に作業できるでしょう。
また、スキルのあるスタッフが多数所属している業者は、社員教育をしっかりしており、安心して遺品整理を任せられます。

料金システムと作業内容が明確か

次に見るべきポイントは、料金システムと作業内容です。
料金体系をわかりやすく提示している業者は、あとから費用についてのトラブルになることがほとんどないでしょう。
料金体系がはっきりしない業者に頼んでしまうと、作業後に高額な請求をしてきたり、やってもらえると思っていた作業が抜けていたりすることがあります。

たとえば、「当然供養してくれる」と依頼者が思っていた仏壇を魂抜きせずに処分されてしまったり、粗大ゴミは対象外だからと置いていかれてしまったりと、あとで取り返しのつかないことになる可能性もあります。

会社情報がしっかりと掲載されているか

以下の情報がホームページに載っているか、チェックしてみましょう。

• ・どのような組織に加盟しているか
• ・お客様の声
• ・代表者の挨拶
• ・スタッフの顔写真がでているか

とくに、「お客様の声」は、遺品整理という内容なので、ご依頼者さまやご遺族さまは自ら率先して登場してくれるわけではありません。
しかし、遺品整理や生前整理の作業への満足度が高いからこそ、協力してくれるものです。
実際に依頼した人の言葉は、共感できる実績として判断の決め手になることでしょう。

当社ワンズライフに寄せられたお客様の声はこちら
https://ihinseiri-oneslife.com/customer_voice/

また、会社の顔は代表取締役です。
本人が見えることが信頼につながります。
代表取締役の挨拶が顔写真付きで掲載されている会社は信頼できる会社だといえます。

当社代表上野貴子のご挨拶はこちら
https://ihinseiri-oneslife.com/greeting/

遠隔地の依頼者への配慮があるか

依頼者が遠隔地にお住いの場合、現地調査の立会いはできても依頼者が現地に何度も来ることが難しいこともあります。
そのような場合でも、依頼者の事情を配慮してくれる業者は、思いやりをもって遺品整理に取り組むはずです。

遠方に住んでいる場合は、やはり遺品整理を業者に依頼すると遺族の負担を軽減できます。
ほかにも業者に依頼するメリットはこちらの記事でまとめています。

【関連記事】遺品整理を業者に頼むメリット7つ。デメリットや業者の選び方も紹介

ワンズライフ社では訪問見積もりの当日に即作業に入るということができます。
遠隔地からの依頼にも的確にこたえられるようなシステムを作り上げています。

 遠隔地からの遺品整理・生前整理のご依頼にも即対応いたします。

問い合わせのときに確認するポイント

最初から1社に決めようとせず、２~３社に見積もり依頼することをおすすめします。
相見積もりをすることで相場がわかるので、作業内容と費用が見合っているかどうかの判断基準になります。

電話対応の印象

電話対応の印象で、業者の良し悪しをチェックすることができます。
電話対応では相手の顔が見えない分、相手の感情や態度が声色からわかると言われています。
以下のポイントに注意して印象を見ておきましょう。

• ・敬語など、マナーがしっかりしているか。
• ・わかりやすく説明するなど、丁寧な対応を心がけているか。
• ・質問に対する受け答えがはっきりしているか。
• ・心身ともに疲れている遺族に対する配慮が感じられるか。

ほかにも、24時間で対応をしていたりフリーダイヤルを使っていたりする場合は、親切な会社だといえるでしょう。

メールの場合

メールで問い合わせしたいお客様のために、ホームページのわかりやすい場所にお問い合わせフォームが用意されている会社は親切でしょう。
その後のレスポンスが早いか、対応が丁寧かなども、判断のポイントになります。

見積もり・契約時に確認するポイント

見積書は契約の内容にかかわる重要な書面です。
見積書の基本的なチェック項目を記載しますので、参考にしてください。

• ・会社名や担当者名、所在地、連絡先が明記されているか
• ・作業項目が記載されているか
• ・項目内によくわからない名目が書かれていないか
• ・書面の片隅にそっと、「・・・の場合は金額が上がります。」など、不利な表記がないか
• ・金額計算が合っているか。
• ・責任者が必ず現地訪問をして現状調査をしているか

メールで話を聞くだけで、現地調査をせず見積りを済ませる業者は論外でしょう。
作業後に追加料金が発生する可能性があります。
現地訪問での対応は、他社と比較するうえで重要な目安になります。しっかりチェックしましょう。

一番安心なのは、現地調査をして、見積もりを出した責任者が当日も来てくれることです。
これによって情報共有や進行管理が円滑になり、作業の際もミスが起きにくくなります。

追加料金の発生はトラブルのもとになります。
見積もりは安かったのに追加料金でどんどん高くなるケースもあります。
追加料金の発生については、見積もり時にしっかり確認しましょう。

こちらの記事でも遺品整理業者とのトラブルを回避する方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
【関連記事】遺品整理業者にまつわるトラブルと回避方法

もちろん、当社ワンズライフでは絶対に見積金額以上はいただきません。

作業前に確認すべきポイント

搬出するものと残すもの、貴重品など探してほしいものがあれば、必ず伝えましょう。
作業する方が見積もり作成者と違う場合、作業内容が依頼者である自分の望んでいる内容なのかを確認することも重要です。

業者はプロだから言わなくてもわかるだろうと自己判断せずに、気になることや、やってほしいことがあればしっかり作業前に業者に確認しましょう。

まとめ

遺品整理業者選びは料金の安さだけで判断してはいけません。
この記事で述べたように選ぶ側がしっかりと業者を比較する必要があります。
スタッフのマナーや対応はもちろんのことですが、次の3つをチェックしましょう。

• ・依頼者の不安や不明点を相談したときに納得するまで説明してくれるか
• ・依頼者の意思を尊重してくれるか
• ・もし、希望に沿えないならその理由も説明してくれるか

これら依頼者の思いをどの程度汲んでくれるかをトータルで判断すると、良い業者を選べるはずです。

遺品整理を何度も依頼した経験のある人はほとんどいません。
初めてのことでわからないことや不安があるのは当然です。
そういった遺族の思いに寄り添える業者こそが良い業者なので、どういった内容でも相談したり希望を伝えたりしましょう。

遺品整理を自分でするか業者に依頼するかで迷ったときは、こちらの記事を参考にしてください。
実際に遺品整理を経験した方の体験談が掲載されているので、きっと役立つはずです。

【関連記事】遺品整理は自分でする？業者に依頼？体験談から考えるオススメのやり方